フィギュアスケート・グランプリファイナル&ジュニアグランプリファイナル2022、競技が終わって今夜はエキシビション。
出演予定者はこちら。
日本勢は佐藤駿、渡辺倫果、坂本花織、山本草太が前半に、島田麻央、三浦璃来/木原龍一、三原舞依、宇野昌磨が後半に出演予定
日本時間の22時から。
フィギュアスケート・グランプリファイナル2022、女子フリー(ジャッジスコア)。
キム・イェリム(韓国) SP:61.55(6) FS:119.03(5) Total:180.58(6)
「Summer of 42」「Summer Arabesques」♪ 白からベージュ、ブルー。冒頭の両手上げ3ルッツで転倒したが、ターンからの2アクセル、くるくるターンからの3ループと立て直す。3フリップ+2アクセルを決め、両手上げ3ルッツ+2トウ+2ループは最後が両足だったか。
ミスはあったが、大きく弧を描くイナバウアーなど見せ場はたくさん。
イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:69.26(5) FS:127.97(2) Total:197.23(2)
「My Sweet and Tender Beast」♪ ブルー系。冒頭に3ルッツ+3ループ、頑張ったが少しGOE減点。3トウ、2アクセルなどは問題なく、イリュージョンを織り込むスピンで魅了する。後半3ルッツ+オイラー+3サルコウまで順調に跳んでいたが、慎重に入った3フリップで転倒、惜しい
ビールマンスピンなどは本当に美しい。
渡辺倫果 SP:72.58(4) FS:123.43(3) Total:196.01(4)
「Jin」♪ 赤紫系の着物風。3アクセル、着氷乱れた。3ループ、3ループ+3トウ、ターンからの3フリップと決まればいつもの倫果ちゃん。大きなイーグルでリンク縦断するコレオ、3ルッツ転倒したが、2アクセル+オイラー+3サルコウ頑張り、3ルッツに1アクセルを付けた。
曲の変わり目などできちっと所作を音に合わせられるのがいい。シットスピンをスライディングで出てフィニッシュ。ちょっと舌を出した
ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:74.24(3) FS:122.11(4) Total:196.35(3)
「Heaven」「Fallen Angel」♪ 白に黒をあしらう。女子唯一のヨーロッパ勢とあって歓声が大きい。両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウ、少しステップアウト。両手上げ3フリップは転倒したが、2本の2アクセルはトランジションもいい。イナバウアーから両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウ、さらに両手上げ3フリップ+両手上げ2トウ+両手上げ2ループと集中を切らさず跳んだ。
力強く切れのいい動きとスピード感、今季もさらに活躍しそう。
三原舞依 SP:74.58(2) FS:133.59(1) Total:208.17(1)
ファリャ「恋は魔術師」♪ 赤に黒で飾り。まずはスムーズな2アクセルから、安定の3ルッツ+3トウ。3サルコウ、3フリップと問題なし。スピンの中でも緩急をつけて表現する。
後半2アクセル+3トウ、3ルッツ+2トウ+2ループとしっかり稼いだ。ループは2回転になった手をつき、転倒となってしまったが 女性ボーカルと溶け合いながら全身を使ってステップ、そして雄大なスパイラルには大歓声
スピンをぴしっと止めてフィニッシュ。
ミスの少なさは全盛期の宮原知子を思わせる。
坂本花織 SP:75.86(1) FS:116.70(6) Total:192.56(5)
「Elastic Heart」♪ 赤。2アクセルはいつものようにダイナミックだったが、3ルッツでステップアウト。3サルコウ、3フリップ+片手上げ2トウはきれいに入る。歌詞の世界を表現するようなステップがいい。フリップが2回転になり、2アクセルに続けたのは2トウ+片手上げ2トウ。ループまでパンクして いつもの勢いはどこへ行ったやら、、、
今日は主役を舞依ちゃんに譲ってしまった感じ。
結果、三原舞依が初出場で初優勝、2位レヴィト、3位ヘンドリクス。僅差の4位に渡辺倫果、5位坂本花織、6位キム・イェリムとなった。
日本勢、シニアは男子ワンツー女子&ペアで優勝 ジュニアは男子3位女子優勝。素晴らしい成績と言えるだろう。
全日本選手権まであまり日がないけど、疲れが残らないようにして、またいい演技を見せておくれ
フィギュアスケート・グランプリファイナル2022、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
ケイトリン・ハワイエク/ジャン‐ルック・ベイカー(アメリカ) RD:79.50(6) FD:118.56(5) Total:198.06(5)
「Requiem」「Sofia」♪ ワインカラー。静かに始まる。終盤の盛り上げに使うカップルが多いコレオステップを序盤に持ってきた。カーブリフト連続はイーグルで。ツイズルの間の余韻がなんとも言えない。膝をついて滑りながらのストレートラインリフト、女性が高く体を保つ。美しいスライディングでフィニッシュ。
夢のような幻想的な、そして成熟したプログラム。
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:80.75(5) FD:120.15(4) Total:200.90(4)
「Born This Way」「Million Reasons」レディ・ガガ♪ ブルー、黒。ぶんぶん回して肩に乗せてステーショナリーリフトからローテ―ショナルリフト。ツイズルの間にはイリュージョンも。女性がキャッチフットの姿勢を作ってからスピンに入る。コレオツイズルで盛り上げ、フェンス際で踊ってから入るコレオステップ、最高潮
こういう曲を踊らせると右に出るものはいない。
ローレンス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・サアンスン(カナダ) RD:83.16(4) FD:112.99(6) Total:196.15(6)
「Il mercenario」「L'arena」「Libertà」「The Verdict」♪ 黒セパレート、白シャツ。雄大なツイズル、背中に乗せて片足になるストレートラインリフトからそのままローテ―ショナルリフト。長いスカートを翻すスピンがきれい。カーブリフトから下ろすところでバランスを崩し、転倒してしまった。それでも華やかなフラメンコのコレオステップで会場は盛り上がった。
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:84.55(3) FD:122.29(3) Total:206.84(3)
「My Love Will Never Die」「Mephisto's Lullaby」「Eden」♪ 黒系。スピンから入り、女性が1回転して乗るストレートラインリフト、下ろすまでのポジション変化が見事。ツイズルは比較的コンパクトに揃える。ステーショナリーリフトからローテ―ショナルリフトに繋げるのは流行りかな
足を絡めて指先でスライディング、フィニッシュは熱い接吻 トップに立ってメダル確定、観客も大喜び。
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:85.49(2) FD:126.45(2) Total:211.94(2)
「Souffrance」「Les Tectoniques」♪ オレンジ茶黄色など、ブルー。ツイズルやワンフットが上手いのは当たり前だが、片足の上に立ってゆっくり頭を跨ぐ所作が、実は物凄く難しいんじゃないかと思う。細かいところがいちいち凝っている。ただ、、、
なぜかあまり感情移入できず、楽しめないのはなんでだろう
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:85.93(1) FD:129.71(1) Total:215.64(1)
「エビータ」♪ 赤、カーキ。逆回転も入れたスピン、ホールドしてサーキュラーステップは、映画のダンスシーンを思わせる。コレオステップで技術を見せつけるような凝った振付をせず、物語の世界観を表すのがさすが。ストレートラインリフトで両手を広げる女性は、演台の前で聴衆にアピールするよう。美しいローテ―ショナルリフトでフィニッシュ、ダンスのステップをしてご挨拶。
得点と順位に歓喜の叫び
結果、優勝はギルス/ポワリエ、2位チョック/ベイツ、3位ギニャール/ファブリ。4位フィアー/ギブソンまで200点越え、5位ハワイエク/ベイカー、6位フォルニエ・ボードリー/サアンスンだった。
この後、女子フリーが待っている
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2022、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
セリーナ・フラジ/ジャン‐アン・フォルノー(フランス) RD:59.23(6) FD:81.48(6) Total:140.71(6)
「Agape」「Epidauros」「Ya Nas 」♪ 黒系、黄色に赤。ステーショナリーリフトから入る。ツイズル上手だった。安定感がある。
ダリア・グリム/ミハイル・サヴィツキー(ドイツ) RD:62.21(5) FD:89.80(5) Total:152.01(5)
チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 紫、黒と赤。前半はポップなアレンジで、軽やかにワンフットやツイズルをこなす。後半はクラシックなアレンジで、愛らしいスピン。男性のスプリットなど割と激しい動きを繰り出すコレオステップ、ローテーショナルリフトは重力を感じなかった
カテリナ・ムラズコヴァ/ダニエル・ムラゼク(チェコ) RD:64.08(4) FD:97.46(3) Total:161.54(3)
「The Man in the Iron Mask」♪ 黒にゴールド。男性の肩腕だけにつかまって回るローテーショナルリフト、凄い!と思ったらバランスを崩して2人して転倒してしまった ぐいぐい進むツイズル、男性の肩に女性が片足を乗せてシットからアップライトになるスピン。カーブリフトは男性イーグルの膝に手を置いて女性が逆立ち
情熱的なコレオステップで締めくくる。
得点は自己ベストに遠く、男性は悔し泣き
ハンナ・リム/イェ・クァン(韓国) RD:64.21(3) FD:98.32(2) Total:162.53(2)
サン‐サーンス「死の舞踏」♪ グレー、黒。静かなイントロで、美しいポジションのコレオスピニングで始まる。ツイズル、ワンフットから女性が手を使わずに足を男性の首に絡めて上がるリフトで歓声。次第にスピードを上げて激しいコレオステップ、勢いを増してローテーショナルリフト、これも女性からはつかまらない。死神が魂を奪ったようなポーズでフィニッシュ。
トップに立ってメダル確定、喜びのハグ
フィービー・ベッカー/ジェームス・ヘルナンデス(イギリス) RD:64.58(2) FD:92.39(4) Total:156.97(4)
ヴィヴァルディ「四季」♪ オレンジ、紺。難しいつかまり方のステーショナリーリフトから、肩に担ぎ上げてローテ―ショナルリフトへ。ツイズルはスピードに乗ってよく合っている。足を絡めるようにするコレオリフトも素敵だった
キス&クライにはニコラス・バックランドさん。
ナディア・バシンスカ/ピーター・ボーモント(カナダ) RD:67.74(1) FD:99.52(1) Total:167.26(1)
「レッド・バイオリン」/マスネー「Elegie: O doux printemps d'autrefois」♪ ワインカラー、白系。女性がスプリットポジションを取るステーショナリーリフトから抱え上げてローテ―ショナルリフト。ワンフットは大きく進んでいく。スピンで女性が男性につかまらないのが意外とユニーク。ツイズルもきれいで、ラストは迫力のあるスライディング。
終わってご挨拶まで、キャラクターになりきってチェロを弾くような仕草。それが終わって初めてハイタッチで喜ぶ。得点と順位を見て大喜び
結果、バシンスカ/ボーモントが優勝、2位リム/クァン、3位ムラズコヴァ/ムラゼク。4位ベッカー/ヘルナンデス、5位グリム/サヴィツキー、6位フラジ/フォルノー。
今回フリーで100点越えは無し。意外と厳しかった?
この後はシニアのアイスダンスFD。楽しみ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2022、男子フリー(ジャッジスコア)。
片伊勢武アミン SP:58.19(6) FS:124.30(5) Total:182.49(6)
「序奏とロンド・カプリチオーソ」♪ ワインカラーのジャケ。スタート位置につくその立ち姿からして優雅。3アクセル、押さえて立つ。3アクセル+3トウが決まった しかしフリップ、ループでパンク
3ルッツ、2アクセル+3トウでいつもの美しいジャンプが跳べたが、最後の3サルコウでステップアウトしたのが痛い
きれいなスパイラルなどのコレオは真骨頂。観客にはかなり人気と見た。
吉岡希 SP:66.83(5) FS:141.18(2) Total:208.01(3)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 白シャツに肩ベルト。4トウ+3トウ、うまく決めた!次の4トウは途中で開いて3回転になったが、ミスにはならず。3アクセルをきれいに下りる。3ループ、3アクセル+オイラー+3サルコウと決まり、3フリップ+2アクセルはまあまあ。
淡々とこなしていく感じは相変わらずだが、スピンは丁寧になったかも。終盤の3ルッツまで集中力が切れず、フィニッシュポーズも決められてよかった
ロバート・ヤンポルスキー(アメリカ) SP:73.31(4) FS:124.71(4) Total:198.02(5)
「Age of Heroes」♪ 黒に赤を少し。冒頭の3アクセル転倒、次の3アクセルは両手上げ2トウをつけた。両手上げ3ループ転倒、両手上げ3サルコウは決まる。ハイドロブレーディングやスライディング、ヒッチキックのコレオをじっくり。
2アクセルはイーグルに繋げ、両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3サルコウ、両手上げ3ルッツ+するとセルで後半巻き返す。スライディングから入るスピンでフィニッシュ。
中村俊介 SP:74.81(3) FS:123.83(6) Total:198.64(4)
「Sheik」♪ ブラウンにゴールド。4トウ、きれいに回転したと思ったが転倒 3アクセルがきれいに決まったが単独にとどめる。3ルッツ+3トウきちっと、3フリップ単独に。2本目の3アクセルで転倒、+REPになってしまった。
中東風の踊りで入るコレオはちょっと短かったような キャメルスピンの回転がちょっと遅かったような
それでも3ルッツにオイラー+3サルコウをつけ、3ループこらえた。
ニコライ・メモラ(イタリア) SP:79.84(2) FS:150.66(1) Total:230.50(1)
「サムソンとデリラ」♪ 白にゴールドのベルト。地元の大声援の中、足慣らしの2アクセルから。3アクセル+オイラー+3サルコウ、余裕。ほとんど準備動作なく、ステップの一部のように3フリップ、3ループと跳ぶ。キャメルスピンで難しい姿勢を見せる。
後半3アクセルを優雅に決め、3ルッツ+3トウはちょっとぎりぎり 3ルッツ+2アクセルも雄大に決めた。曲調が激しくなるところで観客を煽るようにしながら、凄いスピードでイナバウアー、イーグル、大きなスプリットジャンプ連続のコレオ。スピンをスライドで出てフィニッシュすると、氷を叩いて喜んだ
ルーカス・ブルサード(アメリカ) SP:81.11(1) FS:139.32(3) Total:220.43(2)
「The Leftovers」「Compassion」♪ ブルー系。アクセルとルッツ以外のジャンプを両手上げで跳ぶ。3トウ、3ループと決め、3アクセルはややこらえた。3フリップ+オイラー+3サルコウ、3ルッツ+3トウ、跳ぶ前から跳んだ後まで流れが美しい。
スパイラルのような動きを続けるコレオ、何がどうと上手く言えないが、所作の一つ一つが美しい。最後に3ルッツ+2トウ頑張り、イリュージョンを入れたスピンで終わった。
トータルのベスト更新でメダル
結果、地元イタリアのメモラが優勝、2位ブルサード、3位吉岡希。中村俊介4位、ヤンポルスキー5位、片伊勢武アミン6位だった。
日本勢からメダリストが出て良かった 表彰式の吉岡くん、どうご挨拶していいかわからず、2位3位の選手とのハグがぎこちない
このあとはジュニアアイスダンスFD、アイスダンスFDで<訂正>そして女子フリーで全競技が終わる。