ようやく発表された、世界フィギュアスケート選手権2023代表。
男子 宇野昌磨 山本草太 友野一希
女子 坂本香織 三原舞依 渡辺倫果
ペア 三浦璃来/木原龍一
アイスダンス 村元哉中/高橋大輔
世界選手権の代表選考基準は:(こちらよりコピペ) 選出された選手を太字にした。
(1)男女シングル(該当者:男子/女子)
①全日本選手権大会優勝者を選考する。
宇野昌磨 / 坂本香織
②以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1名選考する。
A) 全日本選手権大会2位、3位の選手
島田高志郎 友野一希 / 三原舞依 (島田麻央は対象外)
B) ISU グランプリファイナル出場者上位2名
宇野昌磨 山本草太 / 三原舞依 渡辺倫果
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンベストスコア上位3名
宇野昌磨 山本草太 三浦佳生 / (島田麻央は対象外)坂本香織 三原舞依 渡辺倫果
③以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、上記①②で選考された選手を含め、
3名に達するまで選考する。
A) ②の A)B)C)に該当し、②の選考から漏れた選手
B) 全日本選手権大会終了時点での ISU ワールドスタンディング上位3名
宇野昌磨 鍵山優真 友野一希 / 坂本香織 三原舞依 渡辺倫果
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンワールドランキング上位3名
宇野昌磨 山本草太 佐藤駿 / 渡辺倫果 三原舞依 坂本香織
D) 全日本選手権大会までに派遣した国際競技会、および強化部が指定した国内競技会*1におけるシーズンベストトータルエレメントスコア*2上位3名
宇野昌磨 山本草太 三浦佳生 / 坂本香織 三原舞依 吉田陽菜
男子2位の島田高志郎が選ばれず、女子12位の渡辺倫果が選ばれたあたりに、疑問を持つ方もあるかもしれないが、予め告知されていた選考基準に照らすと、選ばれた選手が多くの項目に該当しているのがわかると思う。
記者会見で宇野昌磨が「選考基準はよくわからないが、嬉しくない部分がある」とコメントした。リンクメイトの島田高志郎が全日本2位となったのに選出されなかったことに怒っているようだ。
失礼ながら、選考基準も読んでいないのだろうか。全日本上位3人が自動的に選ばれるとは一言も書いてない。それは国を代表するトップアスリートとして恥ずかしいことだと思う。
今後、全日本上位を優先する条件として、超えるべき得点を設定するといいかもしれない。その時点でのシーズンベストでトップ5相当など(今季で言えば269点くらい)。その点を超えた上で2位・3位なら原則選出、超えてないなら2位・3位でも他の条件を考慮する、ということでどうだろう?
(2)ペア・アイスダンス
以下のいずれかを満たす組から総合的に判断して選考する。
A) 全日本選手権大会優勝組、2位、3位の組
ペア:(村上遥奈/森口澄士はシニア年齢に達していないため対象外)
アイスダンス:村元哉中/高橋大輔 小松原美里/小松原尊 高橋ニコル/シャイロー・ジャド
B) 全日本選手権大会終了時点での ISU ワールドスタンディング最上位組
ペア:三浦璃来/木原龍一
アイスダンス:村元哉中/高橋大輔
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンベストスコアの最上位組
ペア:三浦璃来/木原龍一
アイスダンス:村元哉中/高橋大輔
こちらは何の検討も必要なかったことと思われる
全日本フィギュアスケート選手権2022が終わった。今、選手権代表発表を待っている。
世界選手権の代表選考基準は:(こちらよりコピペ)
(1)男女シングル(該当者を男子=青、女子=赤で書いた)
①全日本選手権大会優勝者を選考する。
宇野昌磨 / 坂本香織
②以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1名選考する。
A) 全日本選手権大会2位、3位の選手
島田高志郎 友野一希 / 三原舞依 (島田麻央は対象外)
B) ISU グランプリファイナル出場者上位2名
宇野昌磨 山本草太 / 三原舞依 渡辺倫果
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンベストスコア上位3名
宇野昌磨 山本草太 三浦佳生 / (島田麻央は対象外)坂本香織 三原舞依 渡辺倫果
③以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、上記①②で選考された選手を含め、
3名に達するまで選考する。
A) ②の A)B)C)に該当し、②の選考から漏れた選手
B) 全日本選手権大会終了時点での ISU ワールドスタンディング上位3名
宇野昌磨 鍵山優真 友野一希 / 坂本香織 三原舞依 渡辺倫果
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンワールドランキング上位3名
宇野昌磨 山本草太 佐藤駿 / 渡辺倫果 三原舞依 坂本香織
D) 全日本選手権大会までに派遣した国際競技会、および強化部が指定した国内競技会*1におけるシーズンベストトータルエレメントスコア*2上位3名
宇野昌磨 山本草太 三浦佳生 / 吉田陽菜 坂本香織 三原舞依
表彰台を逃した選手、男子は山本草太、女子は渡辺倫果がその他の条件を多く満たしている。彼らは選ばれるだろうか。男子2位島田高志郎、3位友野一希はどうなるか。
まだ待っている・・・
フィギュアスケート・全日本選手権2022、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
櫛田一樹 SP:59.98(24) FS:121.83(19) Total:181.81(20)
マイケル・ジャクソン・メドレー♪ 黒に白。4トウ、きれいに決まった しかしアクセルがなんとかオイラー+2サルコウをつける。後半のアクセルもパンク、3ループ+2トウは決めてきた。
イーグルでリンクを大きく使い、スライディングを続けるコレオ。最後のスピンの後、曲は終わったが最後まできっちりポーズを取った。
須本光希 SP:61.07(23) FS:111.33(23) Total:172.40(24)
「Il Postino」♪ 白からグレー。これが最後の全日本。柔らかく2アクセルから、3ループは少しステップアウト。3ルッツ、3サルコウと決める。スピンのポジションチェンジ、出と音がいい感じにリンク。丁寧なステップは、スケート技術の確かさを見せる。
イナバウアーから2アクセル+3トウ、惜しくも転倒。しかしリンクを縦断する大きなイーグルから、きれいに3トウを決めてフィニッシュ
この人の滑らかでスムーズな滑りは、本当に素敵だった キス&クライには振付の阿部奈々美先生も。
周藤集 SP:61.36(22) FS:129.02(17) Total:190.38(17)
「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ グレー紫白。冒頭の3アクセルはステップアウト、3ルッツ+3トウで転倒 しかし3アクセル+オイラー+3サルコウを決めるのは偉い。フライングキャメルスピンはレベル4が取れた。後半ルッツがパンクしたが、3ルッツ+2アクセル、3フリップを決める。
スケーティングと腕の動きが柔らかで、この曲によく合っている。ステップの一歩がよく伸びて、ハイドロブレーディングのコレオに繋げた。
キス&クライでさっそく中庭先生と反省会
垣内珀琉 SP:61.42(21) FS:126.55(18) Total:187.97(18)
「Wake Me Up」♪ 白Tに黒ベスト。元気よく4トウ+3トウ、決めたぜ 2本目の4トウはステップアウトしたが転倒はせず。後半2アクセル+3トウ+2トウ、ダンスパートでアピールしまくるステップ、コレオではハイドロやスパイラル。3ルッツも決めると思わずガッツポーズ。
キャメルスピンとか、シットスピンの最後のほうとか、ちょっと遅くなっちゃうけど まずは楽しめてよかった。
本田ルーカス剛史 SP:62.48(20) FS:118.39(20) Total:180.87(21)
「エクソジェネシス(脱出創世記) : 交響曲第3部(あがない)」♪ ブルーに赤紫。3アクセルを2本続けて転倒って 3ループ、3サルコウ+2トウを決めて落ち着いたか。ルッツは2回転になったが、3フリップ+2アクセル+2トウを決める。
スピンで見せるY字姿勢、キャッチフットのキャメルから一気にシット、フリーレッグをクロスさせるアップライトと面白いポジションチェンジ。大きなバレエジャンプのコレオから、3ルッツ+3トウを決めてフィニッシュ。
なんか、終わり良ければ全て良し、という感じ
佐々木晴也 SP:64.73(19) FS:135.22(14) Total:199.95(15)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ ブルー系。3アクセル+3トウ、3アクセルと冒頭からしっかり決めた 3ルッツ+オイラー+3サルコウ、曲に合わせて2アクセル。ゆったりと滑りながらバタフライなどを織り込むコレオ、ループが2回転になったが3フリップは入る。
力強さと繊細さを合わせて表現するプログラム、今の力を出し切った。
<G2>
長谷川一輝 SP:64.94(18) FS:114.67(22) Total:179.61(22)
「Beatles Concerto」♪ 白詰襟風。高さのある3ルッツ+3トウを決め、2アクセルはオーバーターン。イーグルからの3ループで転倒が悔しい イナバウアーなどを織り込んで大きく動くステップ。2アクセル+2トウ+2ループ、最後の3ルッツ頑張った。
スピンの出で大きなバタフライを見せたり、円を描くイーグルやダイナミックなバレエジャンプのコレオ。
ただ滑っているときに、もう少し柔らかく表現できるといいな
西山真瑚 SP:66.43(17) FS:131.38(16) Total:197.81(16)
「New World Symphony」「Anthem」♪ ベージュ系。冒頭は2アクセルで、フリップが2回転になった。3ループのあと、3フリップに3トウをつけた 美しいスピンをバタフライで出る。イーグルからの3ループは両手をついたが、3サルコウ、2アクセル+2トウを下りる。
シットスピンの速さはここまでで一番。他の選手にはとても真似できないエッジワークのステップ、イナバウアーやスライディング、美しいイーグルでリンクを一周し、きれいな姿勢でキャメルスピンを回って終わる。
シングルとして最後の全日本、悔いなくできたかな。
大島光翔 SP:66.44(16) FS:136.00(13) Total:202.44(14)
「トップガン」♪ グリーンつなぎ。3アクセル、3アクセル+2トウと冒頭しっかり ほぼ構えなく3ループが跳べる。3ルッツでステップアウトしたが、後半の3ルッツに3トウをつけた。3フリップにはオイラー+3サルコウでなく2トウ+2ループをつけて成功。
元気よくステップを踏んでいくが、観客があまり乗ってくれなくて、手拍子も聞こえない。イーグルしながらジャッジに敬礼、ハイドロのコレオ。最後は観客を煽るようにしてフィニッシュポーズ。
キス&クライではコーチと「イエーイ」とか、満足だったかな。
田内誠吾 SP:66.76(15) FS:106.84(24) Total:173.60(23)
「ムーラン・ルージュ」♪ 紫。めっちゃ足が長く見える 2アクセル、3フリップ、3ループと前半は良かったが、サルコウが2回転になったあたりから少しタイミングが狂ったか。2アクセルでステップアウト、フリップ、ルッツと2回転になってしまった。
しかしスケートはよく伸びるし、指先や腕の動きに気を配った表現、今後に期待大 気持ちの入ったコレオも良かった。キス&クライには安藤美姫さんも。
片伊勢武アミン SP:70.05(14) FS:115.35(21) Total:185.40(19)
サン‐サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」♪ ワインカラーのジャケ。優雅な所作で滑り出したが、アクセルがパンク、次も中途半端に2回転に。ループもパンクして 3ルッツ+2トウ、2アクセル+3トウと決めたが、3サルコウ+2アクセル+2トウで3回目の2アクセルが無効になった
つなぎのちょっとした動きの美しさだけでも見る価値がある。しっかりと氷を捉えていく滑りは健在。
三浦佳生 SP:71.12(13) FS:171.43(2) Total:242.55(6)
「美女と野獣」♪ 白フリルにグレー系ベスト。冒頭の3アクセル、4トウと続けてステップアウトしたが、4サルコウをきれいに下りてツイズルに繋げる。後半4トウ+3トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2アクセルと高得点のジャンプを決めてきた
ステップはいつもより、やや表現が小さい気がした。スピンの出でヒッチキックはカッコいい コレオで大きくジャンプしながら、今日は王子になれたかな スピンでフィニッシュすると両手を握った
<G3>
山隈太一朗 SP:74.41(12) FS:131.84(15) Total:206.25(13)
「Somewhere In Time」♪ 白シャツベージュベスト。最後の全日本、しっかりと高さを出す3アクセル+2トウから。3ルッツ+2トウ、3ループはこらえた。3サルコウ、美しい。
キャメルスピンの安定感、丁寧にステップ。アクセルがパンクしたが、3フリップ+オイラー+2サルコウを決めた。
スピンの出のジャンプ、一歩ごと、所作の一つ一つに気持ちがこもっている。充実した表情でフィニッシュを迎えられた・・・良かった シーズンベストで締めくくり。
壷井達也 SP:74.84(11) FS:146.33(9) Total:221.17(9)
「Torn Redux」♪ ブルーに赤のストーン。ドラムの音に乗って4サルコウ+3トウが決まる。2本目の4サルコウは転倒したが、3アクセル+オイラー+2サルコウ頑張った。3ループ、単独3アクセルややこらえ、3フリップ、最後に3ルッツ+2トウと後半ジャンプはまとめる。
要素間の動きが、ちょっと物足りないというか、、、コレオも今一つ印象に残らない。直前に滑った選手が感情たっぷりだっただけに、あっさりしすぎと感じてしまった。
森口澄士 SP:76.31(10) FS:165.32(5) Total:241.63(7)
「Jekyll & Hyde(ジキルとハイド)」♪ 紫系ベスト。3アクセル+2トウ、3アクセルと余裕を持って下りてきた。両手上げ3ループ、両手上げ3フリップ、下りてからの手の表現もいい。大きなカーブのイナバウアーから、ぐいぐいと両膝でスライディングをぴたりと止めて曲が変わる。
3サルコウ+2アクセル+2アクセルをリズムよく決め、3ルッツ+3トウ、最後の両手上げ3ルッツまで完璧
心臓の鼓動のような音で一歩ごとに盛り上がっていくステップ、最後のスピンは少しブレたが、会心のプログラムにガッツポーズ
つれあいが「姿勢がめちゃくちゃいい」私もそう思う
三宅星南 SP:76.69(9) FS:139.41(12) Total:216.10(12)
「タイタニック」♪ 白シャツにサスペンダー。冒頭は3ルッツにした。4サルコウ転倒したが、3アクセル+2トウ、3ループと決める。3アクセル転倒、3ルッツ+2トウが入る。
キャッチフットのスパイラルからイナバウアー、ゆったりと表現するコレオ 3フリップにオイラー+2サルコウを付けられた。
全体に丁寧に、一歩を大きく伸ばすように滑っていたと思う。
中村俊介 SP:77.74(8) FS:140.34(10) Total:218.08(11)
「シャイフ ~Sheik~」♪ 透ける黒にゴールドの飾り。4トウ、オーバーターンしたが着氷。3アクセル+2トウ、3ルッツ+3トウと決める。後半3アクセルで転倒したが、3ルッツ+オイラー+3サルコウ頑張り、3ループと入った。
シットスピンはだんだん回転が遅くなってしまう 中東風の曲でエキゾチックに表現するステップはなかなか似合っている。終盤もう少しスピードが出せるといいのかな。
吉岡希 SP:80.85(7) FS:139.58(11) Total:220.43(10)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 白シャツの肩からベルト。4トウでオーバーターンしたが、うまく3トウをつけた。2本目の4トウ、やや詰まったが大丈夫。3アクセルをきれいに下りる。後半アクセルが1回転になったが、オイラー+2サルコウをつけ、3フリップ+2アクセルはステップアウト。最後の3ルッツはきっちり。
ステップの中で大きなキックを見せたり、長身をいっぱいに伸ばして表現しようという意欲が見える。シーズン前半より表現はよくなった気がする
<G4>
鍵山優真 SP:81.39(6) FS:156.44(8) Total:237.83(8)
「Rain, In Your Black Eyes」♪ 黒に青。ポーズを取って、数秒待ってスタート。4サルコウ、転倒。2本目はステップアウト。3ループ下り、3アクセル+2アクセルを決めてイーグルに繋げる。単独3アクセルも決まった。3ルッツ+オイラー+2サルコウ頑張り、3フリップで締めくくる。
キャメルスピンの回転の速さ、カーブを描くイナバウアーから大きなジャンプのコレオ、細かく大きく音に合わせながら表外ジャンプを織り込むステップ、じわじわと盛り上げていく。スピンの軸足の位置が全くぶれない。さすがの地力を見せてくれた
佐藤駿 SP:81.78(5) FS:167.86(3) Total:249.64(4)
「レッド・ヴァイオリン」♪ 赤紫。4ルッツは転倒したが、4トウ+3トウをなんと軽々と決めたことか 3アクセル+オイラー+3サルコウも軽やか。さらに単独4トウ、鮮やか とにかくこの人のジャンプは回転がコンパクトで軸が細い。
後半ちょっとミスが出たが、きびきびと動くステップ、スケーティング自体が滑らかになって、惹きつけるプログラムになった。
友野一希 SP:85.43(4) FS:165.41(4) Total:250.84(3)
ヨハン・シュトラウス2世「こうもり序曲」♪ 蝶ネクタイに燕尾服風。4トウ+3トウ、っやや抑えて着氷。次のトウでパンク 4サルコウ、オーバーターンしたが頑張る。3ループはOK。少しスローな曲調でしっとりとステップ、足元も表情も豊かに表現。
後半3アクセル+オイラー+3サルコウ、下りた! 3ルッツ+2トウ、最後に3アクセル、下りた!! となれば、あとは熱狂のコレオ、バレエジャンプにぐいぐいターン、これがみんな見たかった
終わって少しだけ悔しそうな表情、一応ここでトップに立つ。
山本草太 SP:86.89(3) FS:158.52(7) Total:245.41(5)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 紫。冒頭のサルコウが2回転になり、4トウで転倒。しかし4トウでオーバーターンしても3トウをつけ、3アクセル+オイラー+3サルコウを決める。ステップは体の線をきれいに見せながらレベル4獲得、3アクセルやや傾いたが着氷。3フリップ+2アクセル、3ルッツとまとめた。
雄大なイーグルのコレオは色気がある。シットからすっとキャッチフットでキャメルまで持ち上げるスピンがきれい。
島田高志郎 SP:87.69(2) FS:164.87(6) Total:252.56(2)
「City Lights」♪ グレーに白襟サスペンダー。4サルコウは片手をついたが着氷。4トウ、3アクセル+3トウ、きれい! 3ループを下りると、軽妙な振付のステップにチャップリン降臨 その表情は映画そのもの。3アクセル+オイラー+3サルコウを後半に決めたのが大きい。フリップがパンクしたが、3ルッツ+2アクセルを落ち着いて決めた。
長い手足を存分に使って、感情をあふれさせるコレオ。スピンを静かに回り終えて万感胸に迫るフィニッシュ。
・・・トップ!表彰台!
宇野昌磨 SP:100.45(1) FS:191.28(1) Total:291.73(1)
「G線上のアリア」「Sanctus Petrus Et Sancta Maria Magdalena: Mea tormenta, properate!」♪ グレーからブルー。4ループ、実にいいジャンプ。サルコウが2回転に 4フリップ転倒 とりあえず3アクセル単独をきちんと下りる。
ただきれいな動きに見とれるコレオ、後半4トウ+3トウ入った!さらに4トウ+2トウ、3アクセルに2アクセル+2アクセルをつけて、目いっぱい取り返す。彼にとっては、ある意味そういう練習ができる大会なのだった。
スピンを見ていると、しみじみランビエールコーチについて良かったと思う
結果、優勝は宇野昌磨、2位島田高志郎、3位友野一希。2位と3位の2人は初めての表彰台 4位佐藤駿、5位山本草太、6位三浦佳生。ペアと二刀流の森口澄士が7位、今季初戦の鍵山優真が8位。シニア1年目の壷井達也9位、ジュニア王者の吉岡希が10位、ジュニア勢から中村俊介が11位。
このあと、選手権代表が発表になる。少し揉めるのかな ドキドキ
フィギュアスケート・全日本選手権2022、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
村上遥奈/森口澄士 SP:54.21 FS:107.86 Total:162.07
ビートルズ・メドレー♪ ピンク、白ポロシャツ。いつものように、女性が男性の肩にちょんと触れてスタート。2ツイストまとめ、3ルッツ、3サルコウ+3トウ+2アクセルもきれいに決まった。抱えて回転するダンスリフト、スパイラルとイーグルで魅せる。
スロー2サルコウ、2ルッツときちんと下りる。リフトは持ち上げている男性の回転がやや遅めだったか デススパイラルはレベルBだったが、ノーカンにならなくてよかった
得点に、キャシー・リードさんとジスラン・ブリアンさんが「すごーい!」。ジュニアグランプリファイナルのフリーを5点上回って見事優勝
男子フリーが控えている森口くん、大変だけど頑張って
そして来季はもっとペア参加が増えることを祈る・・・
熱戦続く全日本フィギュアスケート選手権も、今日はもう最終日。ペア・フリーと男子フリーで全競技が終わる。
昨日の女子フリーが終わって、優勝・坂本香織、2位・三原舞依はほぼ予想通り。3位に島田麻央が入ったが、4位・5位との差は僅かだった。
島田麻央はジュニア1年目ながら、3アクセルと4トウを持っている。競技会でそれぞれ成功させた実績があるが、1つのプログラムで両方成功させたことはまだなくて、今大会ではそれが挑戦ということだった。
ノービス年代のうちから全日本ジュニアで優勝するほどの実力者で、今年の全日本ジュニアでも完全優勝、ジュニアグランプリファイナルも優勝と内外でその力を発揮している選手。というわけで、「次世代のエース!」とテレビ局が推しまくっている。
女子ショートプログラムの地上波放送が始まったところで、前半グループで滑った選手の中から演技を放送したのは島田麻央選手。しかし、その時点でトップにつけていて、最終的にショートプログラム3位となったのは千葉百音選手だった。美しい滑りにTwitterでバズっていたらしいが
フリーで3アクセル2本を決めた中井亜美選手、最後の3ルッツに2アクセルか2トウをつけて成功させていれば、3位になっていた。千葉百音選手は冒頭の3ルッツが決まっていれば、3位になっていたかも。
・・・そうなった場合、テレビ局は少し慌てるのかな・・・
ただの「たら・れば」でした