世界フィギュアスケート選手権2024、昨日はペア・フリー、今日は女子フリーが行われて、それぞれ表彰式があった。
メダリストの国旗掲揚と優勝者の国歌演奏があるが、昨日のペアで優勝したカナダの国歌は聖歌隊が生で歌唱。美しいコーラスだった。
今日の女子は坂本香織が優勝、日本の国歌はどうなる? やはり聖歌隊が生で、とても素敵なアレンジのコーラスを、発音も完璧に聴かせてくれた
聖歌隊の顔ぶれがいかにもカナダらしく、人種がさまざま。多様性の時代を体現している。
国歌の生歌というと、2008年イェーテボリ大会を思い出す。ジェフリー・バトルのカナダ、浅田真央の日本、アリオナ・サフチェンコ & ロビン・ゾルコーヴィのドイツ、イザベル・ドロベル & オリヴィエ・シェーンフェルダーのフランスと、しっかり練習してあったようだ。
今大会でも、優勝の可能性がある国の国歌をいろいろ練習してくれてるのかな。女子はSP上位にベルギーや韓国がいたから、大変だったかも。
明日のアイスダンスと男子は、どこの国歌になるか。君が代がもう一度聴けるといいな
フィギュアスケート・世界選手権2024、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
丁子涵(ティン・ツーハン、Tzu-Han TING)(台湾) SP:56.32(22) FS:101.51(22) Total:157.83(22)
「シャーロック」♪ グリーン系。3ルッツ+3トウ頑張り、2アクセル+3トウや3フリップなどこらえたジャンプが多かったが、転倒はなし。スパイラルの組み合わせやイナバウアーのコレオは、一つ一つのムーブメントをもう少し長く見せると映えると思う。きれいなビールマンから大きくスライディングしてフィニッシュ。
ショート、フリーと世界選手権で滑りきった充実感。
ネッラ・ペルコネン(フィンランド) SP:56.82(21) FS:88.63(24) Total:145.45(24)
「Tourner Dans Le Vide」♪ 紫の濃淡。3トウ+3トウで転倒、ループが1回転に。3ルッツ+2アクセルは頑張ったが、後半もルッツでパンク、アクセルも1回転とジャンプが不調だった。3サルコウ+2トウは決まったんだけど。
大きなイナバウアーからスパイラル、イーグルに続くコレオ。シットスピンをイリュージョンで出て終えると、がっかりした表情
ミア・リサ・ゴメス(ノルウェー) SP:55.09(23) FS:92.04(23) Total:147.13(23)
「Samurai Swords」「Happiness Does Not Wait」♪ グリーン。冒頭のルッツでパンク、両手上げ3ルッツ転倒したが、3フリップがきれいに入る。2アクセル+オイラー+3サルコウ、3サルコウ+2アクセルは頑張った。
滑走姿勢はきれいだと思う。
アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:58.66(20) FS:123.76(7) Total:182.42(13)
「カルーソ」ララ・ファビアン♪ 白にピンクで模様。今日は何がなんでも全部跳ぶ!という強い意欲が感じられた。冒頭の3フリップ+3トウから、両手上げ3ルッツ、後半3ルッツ+2アクセル、3フリップ+2トウ+2トウなど、オールグリーン。着氷がすごく流れるわけではなかったが、とにかく全て成功させた精神力。
大きなスパイラルの見せ方がうまい。伸び伸びとステップできた。終わって感激の表情。
ナタリー・ランゲルバウアー(エストニア) SP:53.81(24) FS:105.74(21) Total:159.55(21)
「Je t’aime」ララ・ファビアン♪ ライトブルー。アクセル以外のジャンプを全て両手上げで跳ぶ。3ループ、3フリップ+2アクセル、3ループ+2トウ、2アクセル+オイラー+2フリップなど。ルッツが1本2回転になった以外は予定通り跳べた。
「表現方面はもう少し経験が必要」的なコメントをされていたが、サビの「Je t’aime」連呼のパートでしっかり表現しようと頑張っていたと思う。
サリナ・ユース(イタリア) SP:59.39(19) FS:107.65(19) Total:167.04(20)
「A Beautiful Storm」「Mercy In Darkness」「Gefion」♪ 透け感のあるネイビー。全てのジャンプを両手上げか片手上げで、3サルコウ、2アクセル+3トウ、3ループ+2トウと決める。後半3ルッツはこらえ、3フリップ+2アクセル+2ループが入る。
丁寧にステップを踏み、そのまま流れるようにスピン。まとまったかな。
<G2>
マデリン・スキーザス(カナダ) SP:59.65(17) FS:112.13(17) Total:171.78(18)
「Summertime」エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング♪ ピンク。地元の大歓声の中、きりっとした3ルッツ+3トウから、3フリップも決める。サルコウ2本は2回転になったが、3ループ+2トウ、スパイラルのコレオからそのまま跳ぶ2アクセルがきれいだった。ビールマンスピンで締めくくる。
千葉百音 SP:62.64(13) FS:132.82(5) Total:195.46(7)
「海の上のピアニスト」♪ ブルー。落ち着いて3フリップ+3トウを決めると、高さと流れのあるジャンプを次々繰り出す。3ループで両手をついてしまった以外、3フリップ+2トウ+片手上げ2ループ、3ルッツ+2アクセル、終盤の3ルッツとミスなし。
横から持ち上げて後ろに足を回すスパイラル、一歩ごとにきれいなエッジさばきを見せるステップ、パールからヘアカッター、ビールマンとじっくり見せるレイバックスピンでじわっと感動させてくれた。
ロヒン・シルド(フランス) SP:59.41(18) FS:113.49(15) Total:172.90(17)
「Hell To The Liars」♪ ラベンダー。千葉百音と比べると粗削りに見えるが、まずはスピードにのって3ルッツ+3トウを決める。2本目の3ルッツで転倒したが、3ループ+2アクセル+2トウ、3サルコウ+2トウなど決めた。
大柄で一歩も大きいのが特徴かな。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:62.34(14) FS:122.42(10) Total:184.76(11)
「Solas」「My Way」「White Flowers TakeTheir Bath」♪ ブルー系。両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3フリップという難しいコンビネーションを最初に決めて波に乗る。両手上げ3ループ、3サルコウ、両手上げ3ループ+2アクセルなど。ぎりぎりかな?というジャンプはあるものの、予定通りに跳べたのは偉い。
駆け出していく振付で情熱的に表現する。ノーミスで終わって喜んで駆け出した
ヨセフィン・タリエガード(スウェーデン) SP:61.55(15) FS:105.92(20) Total:167.47(19)
「Heartbreak Hotel」「Trouble」「Jailhouse Rock」エルヴィス・プレスリー♪ 黒にピンク。渋めの女性ボーカルにのってまず3ルッツ。3フリップ+2トウ、3サルコウ+2ループが決まる。コンビネーションは2つになったが、大きなミスはなし。
曲が変わるとガンガン踊り、これこそロック!な振付のステップで会場を一つにする。女子で今最高のエンターテイナー
オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:60.77(16) FS:116.99(13) Total:177.76(14)
「The Curse」「Dawn Of Faith」♪ 赤系。セカンドのほうが高いくらいの3ルッツ+3トウ、3ループと安定。フリップが2回転になってもオイラー+3サルコウをつける力がある。スピンの途中にイリュージョンを入れ、両手上げ3ルッツの着氷からスムーズにステップに入っていく。終盤に3サルコウ+2ループが入ったが、アクセルが1回転になってしまった スピードを出して情熱的にスパイラルや「ヘ」字のコレオ。
フリーのシーズンベストが出た。
<G3>
キミー・ルポンド(スイス) SP:62.64(12) FS:133.38(4) Total:196.02(5)
「Freya」♪ 紺。3フリップ+3トウ、3ルッツ、3ループとするする跳んでいく。後半も3フリップ+2トウ+2ループ、2アクセル+3トウとするする。長い手足を目いっぱい伸ばすI字スピン、盛り上がって終わると大きなガッツポーズ。
自己ベスト更新
リヴィア・カイザー(スイス) SP:65.05(10) FS:123.19(9) Total:187.24(9)
「Lucy Gray (part 1)」「Lion Theme」「Run With Your Heart」♪ ライトグレー。両手上げ3ルッツ+3トウ、両手上げ3フリップ+2アクセルと入り、3サルコウは回り過ぎるのを抑えた着氷。両手上げ3ルッツ+2トウ+2ループ、片手上げ3ループも決まった。
ジャンプにミスがなかったが、スピンでは少しふらついてGOEがマイナスに。しかし曲が盛り上がるところでドラマチックにステップやコレオを見せて、プログラム全体を仕上げたと思う。
ニーナ・ピンザローネ(ベルギー) SP:64.04(11) FS:113.42(16) Total:177.46(15)
ハチャトゥリアン「スパルタカス」♪ 赤。冒頭の3ルッツ転倒、ちょっと緊張しているか。3フリップ、片手上げ3サルコウ、3ルッツ+2トウと決める。3ループ+2アクセル+片手上げ2トウも決まり、3ループはオーバーターンしたが2トウをつけられた。
調子のいい時よりジャンプに高さがないような気がするが スパイラルを組み合わせたりランジでスライドしたりするコレオ、足首をホールドする回転の速いビールマンスピンは盛り上がった。
ベストにほど遠い得点で残念そう。
グリーンルームにはルポンド、千葉、カイザーが座っている。
アンバー・グレン(アメリカ) SP:64.53(9) FS:122.00(11) Total:186.53(10)
「エクソジェネシス交響曲第3部」ミューズ♪ グレーがかった薄茶。冒頭に3アクセル、決まった 3フリップ+3トウ、3ループ+2トウ、力強い。しかしサルコウが2回転に、ルッツが1回転と不本意なミス。ターン連続からの3ループ、3フリップは決めてきた。
ステップが短くてあっさり、レベル2止まり。しかしイナバウアーからスパイラルの組み合わせコレオ、美しいビールマンスピンをバタフライで出て終わる。
得点と順位に悔し泣きのキス&クライ
ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:66.23(7) FS:110.30(18) Total:176.53(16)
「Dusty Road」「Prelude (The Age of Heroes) 」♪ ネイビー系。2アクセル+2アクセルで両手をついてしまい、3ルッツ+オイラー+2サルコウもやや不安定。ジャンプは本調子ではなかったが、後半3フリップ+両手上げ2トウが入った。しかし3つ目の3フリップが無効に(そもそも予定の段階で3つ入っていた)。
表現意欲が感じられる。
吉田陽菜 SP:64.56(8) FS:130.37(6) Total:194.93(8)
「Shakuhachi」「La Terre Vue Du Ciel」♪ 白グレー黒に左手袋が赤。すいすいとスピードにのって3アクセル、決まった 2アクセル+3トウ、3ループと決まっていく。3ルッツでまさかの転倒したが、後半3ルッツ+2トウ、3サルコウ+2アクセル+2トウと頑張る。
ちょっと押しただけで一気に滑るという氷をうまく使って、気持ちいいスケーティング。リズミカルなステップで手拍子、鶴になりきれたかな。
もう少し点が出るかと思ったが、、、
<G4>
キム・チェヨン(韓国) SP:66.91(6) FS:136.68(3) Total:203.59(3)
映画「Le Bal des folles」♪ 黒の裾に緑、胸にストーンで十字。余裕のある2アクセルから、3ルッツ+3トウ、3ループ下りてツイズル。3フリップ+2トウ+2ループ、3ルッツ+2アクセル、最後の3サルコウが決まると少し笑顔が漏れた。
とにかく技術に変な癖がなくてオーソドックスなので、見ていて安心感抜群。スケーティングも滑らか。表情はあまり変わらないというか、そこで表現しようとは思ってないかも
まだ17歳、伸びしろしかない。シーズンベスト。
ユ・ヨン(韓国) SP:67.37(5) FS:115.98(14) Total:183.35(12)
「ロード・オブ・ザ・リング」♪ 深緑。美しい3ルッツ+3トウ、バックスパイラルから入る3サルコウ、3フリップと決まる。イーグルからループが2回転で転倒 ルッツもパンクしたが、2アクセルに2トウ+2ループをつけてリカバリーした。
力強さとしなやかさの両方が感じられるスケーティング。スパイラルからイナバウアー、イーグルと繋げるコレオは情感こもる。手拍子が起こるステップはレベル4獲得。
坂本香織 SP:73.29(4) FS:149.67(1) Total:222.96(1)
「Wild Is The Wing」「Feeling Good」ローリン・ヒル♪ ベージュと黒。序盤は緊張している? 女子で最高に雄大な2アクセルが決まれば、あとは流れにのっていくだけ。3ルッツ、3サルコウ、丁寧にステップを踏み、3フリップ+2トウ。後半3フリップ+3トウ、2アクセル+3トウ+2トウが決まるとどっと沸く。ハイドロやスライディングでダイナミックなコレオから、くるくると3ループが決まり、最後のポーズでもう総立ち。
強い。あなたは強い
イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:73.73(2) FS:138.43(2) Total:212.16(2)
「The White Crow」♪ 黒。優雅な所作から、3ルッツ+3トウ、2アクセル、3フリップと決めていく。イリュージョンからきれいなI字スピンは出でチョンとホップするのが愛らしい。3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウ、3ループまで完璧に予定通り。
繊細な身のこなしでステップはレベル4。最後のスピンは少しトラベリングしたが、そんなの気にならない。終わって自分でもびっくりの顔。
坂本香織の表彰台が決まる。
ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:76.98(1) FS:123.27(8) Total:200.25(4)
「Break My Soul 」ビヨンセ&マドンナ♪ 透け感のある黒のつなぎ。サルコウとアクセル以外は両手上げの選手。セクシーに踊りながら滑り出し、3ルッツ+2トウ、2アクセル、きれいな3フリップと決める。長い脚を高く上げたスパイラルが目を引く。後半ルッツが2回転になったが3トウをつけ、3フリップで転倒したが3サルコウに2トウ+2ループをつけてリカバリー。
観客の手拍子に乗ってお洒落なステップ、シルエットの美しいビールマンスピン。フェンスに寄りかかってフィニッシュポーズ。。。終わって呆然とした顔になってしまった。
イ・ヘイン(韓国) SP:73.55(3) FS:121.93(12) Total:195.48(6)
「ノートルダム・ド・パリ」♪ 白緑紫。2アクセル+3トウ、やや詰まったが着氷。ルッツが1回転になっても3トウをつけられる。3ループでステップアウト、3サルコウがオーバーターンとなかなかクリーンに決まらない。しかし後半3ルッツ+2トウ+2ループ、3フリップ、2アクセルと頑張った。
コレオやステップが、少し気持ちが入っていないというか、遅れないように焦っているように見えた。。。
結果、優勝は坂本香織、ペギー・フレミング以来の3連覇達成。日本勢では初めて 2位イザボー・レヴィト、3位キム・チェヨン。ルナ・ヘンドリクスが4位、キミー・ルポンドが5位、イ・ヘインが6位。千葉百音7位、吉田陽菜8位だった。
来季枠は、日本・アメリカ・韓国が3、ベルギー・スイスが2。エストニアは2枠から1枠に減らすことになった。
もう残り1日。。。あとはアイスダンス・フリーと男子フリー。みんな頑張れ~~~
フィギュアスケート・世界選手権2024、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
[追記] コレオリズムシークエンスについて、今季課題のシルバーサンバで記述しています。
<G1>
ハンナ・ヤククス/アレッシオ・ガッリ(オランダ) RD:51.99(35)
「地獄に道づれ(Another One Bites The Dust)」「Play the game」「Radio Gaga」クイーン♪ 赤トップ黒パンツ、白ランニング口ひげ。ツイズルは少しずれた。まずは落ち着いて第1滑走を務めた感じ。クイーンのメドレーとしては、大人しいかな
オリヴィア・オリヴァー/フィリップ・ボヤノウスキー(ポーランド) RD:54.19(34)
「Relax」「Careless Whisper」「Uptown Girl」♪ 黒。丁寧に合わせたツイズルはレベル4を揃える。パターンダンスのレベルはB止まりだったが、ストレートラインリフトのポジションチェンジがくるくると速かった。
アドリエンヌ・カーハート/オレクサンドル・コロドフスキイ(アゼルバイジャン) RD:49.56(36)
「Caribbean Queen」「Love Zone」「Stay the Night」♪ 黒キャミでパンツ、紫がかったピンクのシャツ。ホップから入るツイズルはそろってレベル3。全体に女性の表情がいい。前から首の後ろに横向きに乗せてからイーグルの右ひざに立たせるストレートラインリフト。
ミラ・ルード・レイタン/ニコライ・マヨロフ(スウェーデン) RD:61.13(27)
「The Race Club Mix」「La Habanera」「I Love You」♪ 白黒チェックに黒ジャケ。回転の速いツイズルで2人レベル4。シルバーサンバのスピードが速い! ミッドラインステップには男性の片手側転も入り、ローテーショナルリフトもぶんぶん振り回した
<G2>
ソレーネ・マジンゲ/マルコ・イェフゲニ・ガイダイェンコ(エストニア) RD:57.09(33)
「Walk This Way」「Push It」♪ 黒、革ジャケ風。ツイズルは男性の進む距離が大きいのがよくわかる。シルバーサンバはサンバのステップが目立たなかった。男性が低い姿勢でハイドロ風の動きのカーブリフトが面白い。ミッドラインステップでは男性が一瞬逆立ちしてから腹ばいになる振付
陳溪梓(チェン・シーズ、Xizi CHEN)/邢珈寧(シン・ジァニン、Jianing XING)(中国) RD:58.80(30)
「Get Down On It」「Cherish」「Celebration」クール・アンド・ザ・ギャング♪ 黒つなぎでブルーをあしらう。ツイズルきれいにまとめ、全体にすっきりした感じ。曲が変わったときに滑りの雰囲気があまり変わらないので、今後の課題かな。
パウリーナ・ラマナウスカイテ/デイヴィダス・キザラ(リトアニア) RD:58.52(31)
「I Love Rock ‘N Roll」「Crimson and Clover」ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ/「Call Me」ブロンディ♪ 黒セパレート、黒Vネック。珍しくミッドラインステップから始める。ツイズルは3つ目に入るタイミングがずれた。女性がジャンプで乗るローテーショナルリフトが良い。
マリア・ホルブツォヴァ/キリル・ビエロブロフ(ウクライナ) RD:63.30(26)
「Holding Out For a Hero」「Straight From the Heart」「If You Were a Woman (And I Was a Man) 」♪ 黒セパレートでパンツ、グレー系シャツ。回転速いツイズル、ミッドラインステップからステーショナリーリフトまでのアップテンポから、がらりと雰囲気を変えてパターンダンスはレベル3。曲と要素の構成が合っていたと思う。
<G3>
ジーナ・ゼンダー/ベダ・レオン・ズィーバー(スイス) RD:58.19(32)
「Race」「Joe le Taxi」♪ 赤に白黒チェックで背中に80の文字。男性を車に見立てて女性が運転するポーズでスタート。ツイズルまとめ、男性片足で前に抱えるストレートラインリスト。ダイアゴナルステップでは男性が大きなジャンプを入れ、男性がまた車になって女性が急ブレーキでストップのフィニッシュ
マリア・ノソヴィツカヤ/ミハイル・ノソヴィツキイ(イスラエル) RD:59.16(29)
「Faith」「Careless Whisper」「Wake Me Up Before You Go Go」♪ ブルー系、白T黒ベスト。シルバーサンバをいい感じにまとめる。ツイズルはややふらついてGOEプラスもらえず。ストレートラインリフトで男性が片手で髪をかき上げるところ、なんか可愛い
オリヴィア・スマート/ティム・ディエク(スペイン) RD:71.81(15)
「Call Me」「Rapture」ブロンディ♪ ブルーのつなぎ、黒系。組んで日が浅いので滑走順が早いが、格の違いを見せつける。電話のプッシュ音で始まり、完璧に合わせたツイズル。ミッドラインステップのグライド感。男性の靴に片足を乗せて開脚のカーブリフト。ノリノリのシルバーサンバ、ラストは通話が切れた音
アンナ・シモヴァ/キリル・アクセノフ(スロバキア) RD:62.76(27)
「ゴーストバスターズ」「I Can Wait Forever」「Name Game」♪ カーキにオレンジのライン。おなじみの曲で盛り上げながらツイズル。右肩に乗せてから腕と足をホールドするローテーショナルリフトがなかなかアクロバティック。全体にきびきびと動いていた。
コーチも納得の自己ベスト。
<G4>
マリア・イグナテワ/ダニイル・レオニドヴィクス・ゼムコ(ハンガリー) RD:64.59(24)
「Boys (Summertime Love)」「Total Eclipse of the Heart」「Push It」♪ ラベンダーと黒、シルバーの上に黒メッシュ。ツイズル安定、パターンダンスタイプステップからミッドラインステップへ自然に流れる。ストレートラインリフトの姿勢変化良かった。
ヴィクトリア・マンニ/カルロ・ロトリスベルガー(イタリア) RD:63.64(25)
「Walk like an Egyptian」「Need You Tonight」「Rhythm Nation」「I Want to Know What Love Is」「Dancing With Myself」♪ 黒セパレートでパンツ、黒Tシャツの胸にテレビ。スピード感のあるシルバーサンバ、ツイズルが音とぴったり合った。ジャンプで入って女性の片足をホールドするローテーショナルリフト。
小松原美里/ティム・コレト RD:66.92(20)
「ゴーストバスターズ」「True」♪ 薄カーキ制服風パンツ。スムーズにダイアゴナルステップをまとめる。ツイズルで女性がややふらつき、レベルは2と3でGOEマイナス 後ろ向きにジャンプして乗るローテーショナルリフトはばっちり。後半は悪くなかった。
フィービー・ベッカー/ジェームス・ヘルナンデス(イギリス) RD:66.39(21)
「1999」「Purple Rain」「Let’s Go Crazy」プリンス♪ ラベンダー、黒に紫。きれいな姿勢のツイズル、ゆったりと見せるパターンダンスタイプステップ。シルバーサンバは二人で同じステップを多用してアピール。
<G5>
ダイアナ・デービス/グレブ・スモルキン(ジョージア) RD:74.46(12)
「Bad」「Liberian Girl」「Cheater」マイケル・ジャクソン♪ 赤ホットパンツ、黒革ジャン。ニースライドを織り込むミッドラインステップ、ツイズルはさすが。深く膝を曲げたイーグルや、膝を曲げて反り返って重なる動きなど、ユニークな工夫がいろいろ。
さっそくQがつく。
折原裕香/ユーホ・ピリネン(フィンランド) RD:68.66(17)
「Like a Prayer」「Love Song」「Express Yourself」マドンナ♪ シルバーのレオタード風、黒Vネック。可愛くセクシーな裕香ちゃん、ツイズルまとめ、伸び伸びと滑っていく。回転させながら肩をまたぐポジションのストレートラインリフト。指先まで2人がシンクロして表現する意識の高さを感じた。
エミリー・ブラッティ/イアン・ソマーヴィル(アメリカ) RD:65.21(23)
「When Doves Cry」「Let's Go Crazy」プリンス♪ 黒にカラフルな指し色のつなぎ、黒系。快調にミッドラインステップ、ハイドロ風が入るステップ。スライディングなどをしてから入るツイズルも素晴らしい。シルバーサンバで男性がまさかの転倒 頑張ってローテーショナルリフトをこなした。
ジェニファー・ヤンス・ヴァン・レンズブルク/ベンヤミン・ステファン(ドイツ) RD:65.86(22)
「Beds Are Burning」「Don't Leave Me Now」「Runaway」♪ グレーと黒。ツイズルは僅かにずれたがレベルはそろって4。後半スピードを出してミッドラインステップ、何度も手元で回転させながら肩に乗せていくローテーショナルリフト。
ここで小松原/コレト組にQがついた。
カロラーヌ・スシス/シェーン・フィーラス(アイルランド) RD:68.04(19)
「Ghetto Life」「Fire And Desire」「Super Freak」♪ 赤つなぎに革ジャン、黒革ジャン。切れのある振付とスピード感のあるステップ、一方で大きくグライドするところも見せる。男性の肩に横向きに乗って女性側がノータッチのローテーショナルリフト。
シーズンベストにQがついて笑顔のキス&クライ
<G6>
カテリナ・ムラズコヴァ/ダニエル・ムラゼク(チェコ) RD:73.05(13)
「Self Control」「Total Eclipse of the Heart」「Holding Out for a Hero」♪ ピンク、黒。スピードにのってシルバーサンバに入っていった。イーグルに逆立ち姿勢のカーブリフトで歓声が上がる。若さ溢れる演技
ホリー・ハリス/ジェイソン・チャン(オーストラリア) RD:71.44(16)
「Material Girl」「Into The Groove」「Express Yourself」マドンナ♪ ゴールド、黒。動きが伸びやかでキュート。選曲のバランスがよく、要素ともよく合っていた。
シーズンベストに笑顔弾ける
ロワシア・デモージョ/テオ・ル・メルシエ(フランス) RD:75.74(11)
「Rapper's Delight」「Why Can't We Leave Together」♪ 紫、紫と黒。面白い選曲で、まずラップで切れのいいツイズル。ルンバ風でパターンダンスタイプステップ、縦姿勢から横姿勢に変化させるローテーショナルリフト。ラテンぽい曲に変わってシルバーサンバ、ミッドラインステップもアピールたっぷり。
シーズンベストにうなずく。
ナタリー・タシュレロヴァ/フィリップ・タシュレル(チェコ) RD:68.25(18)
「The Knowledge」「Juicy Fruit」「Serious Slammin'」♪ 黒系。切れのいい動きでシルバーサンバ、ツイズルは2人の距離がすごく近い。パターンダンスタイプステップでレベル4。しかしリフトしようとして乗せられなかったような、、、?
ミスはあってもフリー進出に問題はない。
リム・ハナ/クァン・イェ(韓国) RD:71.89(14)
「Let’s Go Crazy」「When Doves Cry」プリンス♪ 紫と黒。シニアデビューシーズンのフレッシュなカップル。ツイズル合わせ、一歩を大きく見せながらミッドラインステップ。パターンダンスタイプステップもレベル3が取れた。男性が大きなホップを見せてシルバーサンバに、元気よくローテーショナルリフト。
ミスなく終わって充実の顔。得点にコーチも喜ぶ
<G7>
クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:79.26(8)
「Whole Lotta Trouble」「Edge Of Seventeen」♪ ブルーとベージュ、黒。このグループになるとスピード感が違う。ほぼ準備動作なく入るツイズル、ゆっくり逆立ちさせてゆっくり下ろすカーブリフトが凄い。勢いを増しながらシルバーサンバ。充実!
自己ベスト更新
ユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス(フィンランド) RD:75.89(9)
「Tell It to My Heart」「I'll Always Love You」「Prove Your Love」♪ 黒、黒ノースリーブ。クラシック系が得意なカップルだが、女性の髪形など雰囲気を作っている。きちっと姿勢を決めてツイズル、女性の片足を持つところから低い姿勢になるステーショナリーリフトは、立ち上がりながら肩上に乗せる。
マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:82.30(5)
マイケル・ジャクソン・メドレー♪ 赤にブルーでパンツ、全身赤系。「スリラー」演出でぐいぐい進むツイズルから、とにかくよく動く。シルバーサンバで向かい合ってステップ踏むところが好き
自己ベスト更新に会場も興奮
エフゲニア・ロパレヴァ/ジェフリー・ブリソー(フランス) RD:80.01(7)
「Sans contrefacon」「Tristana」♪ 濃い緑系ストライプ、同系色で透け感。お人形っぽい動きが可愛いプログラムで、問題なくツイズル。女性が途中でニースライドを入れるミッドラインステップ。男性が横に女性を抱えるステーショナリーリフト、女性の表情がいい。
フレンチポップスの曲なのか、テクノっぽい こちらも自己ベスト!
アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:80.99(6)
「Welcome to the Jungle」「Paradise City」ガンズ・アンド・ローゼズ♪ 黒キャミソールでパンツ、黒。速いツイズルの終わりに男性がバタフライ、カッコいい 深く膝を曲げるイーグルで重なるトランジション、伸びと切れのバランスがいいプログラム。
自己ベストまであと少し。
<G8>
ロランス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:75.79(10)
「トップガン」♪ 透ける赤に黒スカート、カーキ。逆立ち状態で前に持ち上げながら片足滑走のストレートラインリフト、下ろしながらぶんぶん回す ツイズルで女性がバランスを崩してしまった ステップの中で見せるちょっとしたホールドやリフトが洗練されている。
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:86.51(3)
「No More I love You's」「Addicted To Love」♪ 紫に光るグリーンでパンツ、黒。スライディングや一瞬寝そべるなどの振付が入るステップ、完璧にコントロールされている。ほぼ前触れなく曲の変化と同時に入っていくツイズルもぴったり。肩上から次第に前に移動するローテーショナルリフト。女性の表情を見ているだけでも楽しい
シャルレ―ヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:87.52(2)
「Holding Out For a Hero」「Against All Odds (Take a Look At Me Now) 」♪ ターコイズブルーのつなぎ、そろいのトップス。全ての動きがびしっとポーズを決めている。首に足をかけてイーグルの膝上に立ってからまた首に足をかけて回転して下りる、全部の姿勢で写真が撮れる。
シーズンベストでトップに立った
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:90.08(1)
「地獄に道づれ(Another One Bites The Dust)」「Who Wants To Live Forever」「I Want It All」クイーン♪ 黄色、黒。女性のシャープな動きが目を引く。前半はアップテンポで切れよく、高速のツイズル。パターンダンスタイプステップはメロウな曲で大きなグライドを見せ、横っ飛びに乗るローテーショナルリフトは右肩に乗せて。
ぞくぞくするアピール満載 シーズンベスト。
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:84.60(4)
「Sweet Dreams (Are made of this)」「Here Comes the Rain Again」♪ ピンクに黒セパレートでパンツ、ピンクに黒。高速ツイズルの後にそろって寝そべるトランジションがお洒落。男性の靴に女性が手を乗せて回るスピニングのような動きとか、スポーティーでわくわくする。
シーズンベストには届かず。
結果、チョック/ベイツがトップに立ち、2.56点差でギニャール/ファブリが2位、1.01点差でギルス/ポワリエが3位につけた。4位フィアー/ギブソン、5位ラジョワ/ラガ、6位リード/アンブルレヴィシウス。
小松原/コレトは20位でフリー進出。折原/ピリネンも17位でフリー進出となった。
フリーは明日未明(今夜の深夜?)2時半から。