草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

折口信夫が嘆いた信仰心のなさが国を滅ぼす

2010年09月18日 | 思想家
 日本が滅びるかどうかは、日本人の信仰心にかかっているのではなかろうか。そんなことをふと考えてしまった。あまりにも今の日本人は、不甲斐なさ過ぎるからだ。富岡幸一郎は『新大東亜戦争肯定論』で、折口信夫の言葉を紹介している。昭和20年夏、敗戦を前にして、折口の胸にある啓示が浮かんできて、愕然としたのだった。「あめりかの青年達がひょっとすると、あのえるされむを回復する為に出来るだけの努力を費やした、十字軍における彼らの祖先の情熱をもって、この戦争に努力してゐたのではなかろうか、と。もしさうだつたら、われわれは、この戦争に勝ち目があるのだろうかといふ、静かな反省が起つてきました」。折口は昭和24年6月に執筆した「神道の新しい方向」でも触れているが、米国の圧倒的な物量に負けただけではなく、信仰心においても劣っていたという指摘は、あまりにも衝撃的である。民主党政権が誕生し、日本という国家のかたちを否定してきた者たちが、権力の中枢に群がっている。それを打倒するためには、折口が問題にしたような、ある種の信仰心が求められるのではないか。先の戦争では、日本は敗れたとはいえ、大義に殉ずる若者が陸続としていた。しかし、今の時代にあっては、ほんの一握りではなかろうか。日本の滅亡するのは、精神的な荒廃によってなのである。

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きな臭い朝鮮半島の危機に備えよ!

2010年09月18日 | 思想家
 中共や北朝鮮の動きが慌ただしい。尖閣諸島での中共の挑発行為に対しては、日米安保条約を楯に米国が介入することを明言しており、その点では安心である。しかし、今危惧されるのは、北朝鮮が革命戦争を仕掛けてくることだ。それは韓国ばかりでなく、日本もターゲットにされる可能性がある。永井陽之助が『現代と戦略』で指摘しているように、「革命戦争の基本戦略は、軍事能力の点でも優位にたつまで、政治的には守勢、戦略的には守勢という姿勢をとり、戦術レベルでは、カメレオンのように千変万化する柔軟な守勢と攻勢を組みあわせるゲリラ戦のかたちをとることができる」のである。そうなれば、今の民主党政権の体たらくでは、防ぐことは不可能に近い。そこでは無政府状態がつくりだされ、無差別テロも横行するのである。外国勢力の支援を受ければ、取り締まるのには限界がある。マスコミも、すぐに沈黙を余儀なくされるだろう。しかし、その危機感が民主党政権には乏しいのではなかろうか。サヨクが日本の権力を掌握したことで、情報収集するにあたっても、治安当局は制限を受けているのではなかろうか。体制の維持が困難になってくると、北朝鮮が暴発してくることも考えられる。そのときに、自衛隊と警察がどこまで対処できるかで、日本の運命は決まるのである。

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