民主党幹事長に岡田克也が就任することになった。岡田が尊敬しているのは、会津っぽ政治家の伊東正義だと聞いたことがある。伊東は総理大臣を蹴った男として有名だが、筋を通し続けた頑固者であった。リクルート事件の責任をとって竹下登が総理大臣を退くと、後継者として最有力視されたが、健康を理由に固辞したのだった。伊東が偉かったのは、自らの信念を貫いたからだ。総理を受けるかどうかを決めるにあたっても、伊東は京都の黒谷にわざわざ出かけ、会津藩士の墓地に額づいたのである。最終的な決断をするにあたって、死者の声に耳を傾けたのだった。もし岡田に伊東のような保守の心があるのならば、サヨクとの全面対決を避けるべきではないだろう。この国を築いてきた先人の思いを受け継ぐならば、この国のかたちを破壊しようとする勢力との妥協は、断じてあり得ないからだ。菅直人や仙谷由人はサヨクそのものである。生前の伊東は、サヨクと手を組むことを潔しとしなかった。保守本流の大道を歩もうとしたのである。そうでなければ、政治は前に進まないし、調整に時間がかかるからだ。民主党の色に染まった岡田に期待するのは無理だろうが、伊東を目標にしたいならば、死者の前に頭を垂れた、その謙虚さにこそ学ぶべきだろう。
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『先人に学ぶ憂国の言葉』 本体850円+税 峰たけし編著(会津若松出身) 長崎出版株式会社 東京都千代田区神田神保町1-18-1 Tel.03-5283-3752 Fax.03-5281-2401
世の指導者たる人へ~保守の言葉・ 福田恆存、小林秀雄、前尾繁三郎、竹山道雄、三島由紀夫、保田與重郎、高坂正堯、小泉信三、江藤淳、柳田国男
菅直人首相は、自分の女房役ともいえる幹事長人事で手間取っている。国民世論をバックにして、民主党代表選では小沢一郎前幹事長に大差をつけたが、あくまでも風が吹いただけなのである。党内基盤がしっかりしていたわけではない。団塊の世代の、しかもサヨク政権であっては、この先が思いやられてならない。それを知っているからこそ、幹事長のやり手がないのである。サヨク政権の危うさを熟知しているからこそ、旧民社党系の川端達夫文部科学相が固辞するのだろう。米国にしても、安全保障上の秘密を日本には流さなくなっているともいう。中共にすぐにもれてしまう心配があるからだ。サヨクが政権を手にしたことで、日米同盟に亀裂が生じたばかりでなく、中共は虎視眈々と日本を狙っているのである。しかし、菅首相のあのにやけた笑いは一体何だろう。自信がないから、あの表情が出てしまうのではないか。尖閣諸島をめぐっては、官邸サイドの優柔不断によって、中国漁船の船長に逮捕状を執行するのに、半日もかかったといわれる。中共の機嫌をそこねたくないために、決断をするのに時間がかかったようだ。これから危惧されるのは、日本の国内で反日の動きが高まることだ。弱腰のサヨク政権では、取り締まることもできず、騒乱状態になりかねないからだ。保守派の力が試されるのは、まさしくこれからなのである。
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