横浜市港北区でストロンチュウム90が検出されるなど、12日までに放射性物質による汚染が広範囲に及ぶことが判明してきているが、忘れて欲しくはないのは、今もって一番の戦場は福島県内だということだ。セシウムだけでなく、ストロンチュウムについても、汚染の度合いは横浜市の比ではないはずだ。2週間ほど前に文部科学省が発表したストロンチュウムの汚染地図では、福島県内の数多くの場所で見つかっている。横浜市港北区でキログラムあたり195ベクレル出たのは、民間研究施設であったために、正直に報告したからではないか。私たち福島県民は、国や県のいうことなどまったく信用していない。福島第一原発から250キロも離れているところですら、その数字が出ているのだから、もっと福島県内は深刻に違いない。首都圏の人たちもようやく、最悪の事態になっていることがわかってきた思うが、それであればなおさら、福島県民に救いの手を差しのべるべきではなかろうか。ストロンチュウムは体外被曝の可能性は少ないとしても、体内被曝をすれば、骨に蓄積しやすく、骨の癌や白血病を引き起こすといわれている。福島県東部の高濃度汚染地帯に住む人たちの多くは、もう限界を超えつつある。病人が続出する前に、どうして国は避難させる決断ができないのだろう。無能無策以外の何物でもない。
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