草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

しぐれ降るパリジエンヌまでテロの手に

2015年11月14日 | 俳句

パリで13日夜に起きた連続テロで多くの犠牲者が出ました。いかなる理由があろうとも、無差別な殺戮が許されてよいわけがありません。花の都での惨劇であるだけに、命を奪われたパリジエンヌの身の上をついつい考えてしまいました。

 

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海洋国家日本はアメリカとの同盟と自主防衛の強化がセットだ!

2015年11月14日 | 思想家

今度はパリで無差別テロが起きた。テロリストは殉教者としての死を望んでおり、手が付けられない。しかし、ユーラシア大陸のほとんどは暴力的な世界であり、その東西の境界領域で深刻な緊張が生まれている。そのことを櫻田淳が去る12日にアップされた産経新聞の「正論」に書いていた。これまでの日本は、オランダ、イギリス、アメリカというような海洋国家と密接な関係を築いてきた。それは大筋においては間違いではないだろう。しかし、櫻田の議論は梅棹忠夫の『文明の生態史観』に立脚した見方で、単純に民主主義国家と非民主主義国家とを区別する公式主義である。いくら海洋国家として利害が一致するアメリカとの同盟を強化しても、アメリカ頼みでは日本は中共にいつの日か呑みこまれてしまうだろう。テロにも日本は脆弱である。かろうじて日本列島が海で守られていることや、外国人がまだ少数派にとどまっているために、治安が維持されてきただけである。それを無視して、海洋国家だからアメリカと組めば安心だという議論は、あまりにも短絡的である。日本がどのような自主防衛力を増強するかを、真摯に検討すべきなのである。集団的自衛権の行使は当然のことであったとしても、それだけでは万全ではない。まずは一国の主権と独立を守り抜く決意が、憲法に書き込まれなければ、アメリカとの対等な関係は築けないのである。櫻田の限界は日本の独立に向けてもう一歩先に踏み出せないことだ。アメリカへの期待が大き過ぎるからだろう。

 

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道徳的いかがわしさを知りつつ武力を行使するのが政治だ!

2015年11月14日 | 思想家

日本人や欧米人の人質を殺害し、それに直接関与したとみられる容疑者が乗っていた車を米軍が空爆した。NHKはいつもの通りで「暴力に暴力で対抗する」ことの無意味さを、殺害された後藤健二さんの母親に語らせていた。坂本多加雄は『知識人 大正昭和精神史断章』において福田恆存が述べていた政治について触れている。「相対的な世界では、社会が個人を、あるいは個人が社会を、肯定したり否定したりする梃の支点は見いだせません。結局、相手を承服させるには、権力、武力、多数決、それしかない。そのばあひ前二者によるのをファシズムと考へ、後者によるものをデモクラシーと考えてゐますが、まつたくたわいないことです。そんなものではない。西欧デモクラシーの社会はその三つを自由に操ります」(「個人と社会」)」と書いていたからだ。やられたらやり返すのである。それは現実を直視しているからである。その一方では福田は「それらと対立するものとして、暗黙のうちに絶対の観念が人々を支配している」ことの大切さも説いた。つまり、それは坂本に言わせれば、マックス・ウェーバーが指摘した「魂の救済を危うくするのではないか」との恐れの意識を抱くかどうかなのである。そして、坂本は「政治が道徳的にいかがわしい手段によって営まれる点では、自由主義諸国も社会主義諸国も同様である。しかし、そうした手段をまさしくいかがわしいと見るような、絶対者に繋がる個人の視点を容認するか否かで両者は異なるのである」とも論じていた。政治の現実は認めざるを得ないが、それでいて個人倫理を否定してはならないのであり、そこまでの議論をしなければ、もはや私たちは危機の時代に対処することはできないのである。

 

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