アメリカの大統領選において、共和党の候補としてトランプが指名を受けることが確実となった。最終的にトランプが大統領に選ばれるかどうかは別にして、アメリカ国民の意識は明らかに内向きになってきている。民主主義とは民衆による支配を意味し、デマゴーグに国民が振り回されれば、暴走することだってある。国民主権を絶対視すれば、それも避けられないのである。民主主義はそうしたディレンマを抱えているのだ▼トランプを押し上げたアメリカ国民は、もはや日本のために血を流さないだろう。これまでの甘い考えを日本人は捨てるべきだ。逆にそれをバネにして国家として身構えるべきなのである。敗戦後の我が国は、安全保障の面でアメリカの保護を受けることになり、それは同時にアメリカへの従属を意味した。ようやくそこから一歩踏み出すことができるのである。禍いを転じて福となさなくてはならない▼自分の国は自分の手で防衛することで、対等な日米関係を築くのである。民進党や共産党のように立憲主義を振りかざして自衛隊の解体をもくろむならば、東アジアでの軍事的な覇権を目指す中共が、アメリカに取って代わるだけだ。エアボケットをつくってはならず、中共の軍事力の前に屈服してはならない。事態が急変しており、今まで通りではすまなくなっている。政治がまずやるべきは国民の生命財産を守り抜くことであり、その決意を世界に示すためにも、憲法の改正はもはや避けては通れないのである。
←応援のクリックをお願いいたします。