日本の政治が不幸なのは、自民党に取って代わる政党がないことだ。今日の安倍首相と岡田民進党代表の党首討論をニコニコ動画で見て、なおさらその思いを強くした。ほとんどが岡田代表からの質問であった。消費税を上げないのは公約違反だから、と責め立てるにいたっては、あまりにも滑稽であった。それでいて、ちゃっかり先送りを主張したのは、共産党への配慮からだろう▼構造改革を口にしたのは、未だに新自由主義を信じているからだろう。憲法についても、党としての立場を表明するつもりはないそうで、反対のための反対に終始していた。議論では安倍首相に軍配が上がったが、見苦しいのは、民進党のヤジがうるさかったことだ。議論で守勢に立たされているので、それしか手がなかったのだろう▼岡田代表は東大を出ており、キャリア官僚になってから政界に出た。エリートそのもののはずなのに、どうしてあの程度なのだろう。山尾志桜里政調会長も舛添東京都知事もそうだが、東大を出ているわりには酷過ぎる。日本を背負って立つ気概がまったく感じられない。戦後の日本の教育がここにきて問われている気がしてならない。人間としてのバックボーンや、人としての常識があまりにもない▼最初から最後まで岡田代表は声を張り上げているばかりで、安倍首相をやりこめることはできなかった。逆に返答に窮する場面すらあった。残念ながら今は自民党しかないのである。
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