小泉純一郎と小沢一郎が日本の政治を壊したのである。その反省もなくて、今さら安倍内閣打倒でもないだろう。小泉は構造改革で、小沢は政治改革で、それぞれ一大旋風を巻き起こした。どちらも改革を旗印にすることで、マスコミなどの支持を取り付けたのである▼小泉の構造改革は、民間を主役にすることで官の力を弱めようとしたが、結果的にはデフレを増長し、不良債権処理の名目のもとで、地方経済はズタズタにされた。小沢の政治改革は、小選挙区の導入によって、政権交代可能な政治を実現するというのが目的であった。そのスローガンに踊らされて、日本の政治は漂流することになったのである。金権政治家として批判されたことで、小沢は自民党内での権力闘争に敗れ、八方ふさがり状態であった。政治改革に活路を見い出すしかなかったのである▼この二人に共通することは、戦後日本の根幹の問題である憲法に関しては、まったく触れないことだ。そして、死ぬまで政治家として注目されたいのである。改革の狂想曲に振り回されなくなった日本人にとっては、この二人は過去の人である。「反原発」で小泉と小沢は組むのだという。いよいよ憲法改正に向かって我が国が踏み出さなくてはならないときに、足を引っ張りたいだけなのである。もはや出番がなくなったことを、私たちは思い知らせてやればいいのである。日本を守り抜くためにも、今は安倍自民としかないのだから。
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