お花畑のサヨクは話にならないが、戦後保守もだらしない。アメリカ頼みでいられなくなったことを、どうして認めないのだろう。韓国が捨てられるのと同じく、日本だって、明日は我が身なのである。安倍総理がいくら頑張っても、戦後保守の多くは、何もしないことを選んでいる。騒ぎを大きくしたくないのである。トランプの登場によって、自由貿易体制は根幹から揺らいでいる。それで打撃を受けるのは日本なのである▼アメリカファーストというのは、トランプが保護主義に舵を切ることであり、それが現実のものとなっている。安全保障の面においても、それは一緒である。アメリカに届く核ミサイルがなければ、北朝鮮の核を容認するのである。自分たちが助かれば、それでいいのだ。北朝鮮や中共の脅威を理由にして、日本に武器を売り込めば、アメリカの軍事産業は大喜びである。ただそれだけである▼小室直樹は『アメリカの逆襲』で書いているではないか。「ある日突然、晴天の霹靂のように、自由貿易の中止を告げる第二の“ハル・ノート”が日本につきつけられるかもしれない。その日、バビロンの栄華を誇る大いなる日本第二帝国は三つに裂け、われわれは大破局の日に会することになる」。小室の予言はことごとくあたる。自民党を見渡しても、日本派の政治家は安倍総理など数少ない。これでは滅亡するしかない。戦後保守の大本営発表や楽観論も断罪されなくてならないのである。
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