今の特定野党とマスコミを見ていると、憎悪だけで安倍内閣を批判しているように思えてならない。ただただ憎いのである。もはや安倍総理を引きずり下ろすためには、手段を選ばなくなっている。ヤスパースがナチズムに加担した人々の特徴として「あらゆる種類の憎悪者」(『ヤスパース選集21真理・自由・平和』斉藤武雄訳)と評したのはよく知られているが、まさしくそれと一緒である▼日本が平和で豊かであることが許せないのである。口では「人権」とか言っていても、やっていることは逆である。ナチスと変わらないのだ。日本経済が良くなろうとも、そんなことはどうでもいいのである。背後に控えているのは、個人崇拝を容認し、東アジアでの覇権を目指す中共なのである▼全体主義についてヤスパースは「政治的自由と人格的〔哲学的〕自由を唯一無二の敵とする」(『同』)とも書いている。討論を通じて物事を決めていくシステムを壊したいのが全体主義なのである。それの行き着く先は、もはや同意すら求められない「強制収容所」である。これに対抗するためには、ヤスパースが「暴力に対しては自ら武装して守りを固め、全体主義の侵略の意図に対して自らを守らねばならぬ」(『同』)と述べているように、全体主義に異を唱える者たちが結束しなくてはならない。憎悪がもたらす政治ほど危険なものはないのであり、それを阻止するためには身命を賭さなくてはならないのである。
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