草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「内部の敵」によって無秩序になると予言していたホッファー!

2021年01月04日 | アメリカ

いよいよ1月6日(現地時間)が迫ってきた。ペンス副大統領がバイデンの大統領就任を容認するのか、それとも拒否するのか。世界中の関心がそこに集まっている。どのような結果になろうとも、大混乱に陥るのは必至である。民主党は極左と組んで不正選挙を行った。それに対して共和党支持者が怒り心頭に発しているのである▼冲中仕の哲学者として知られるエリック・ホッファーは『安息日の前に』(中本義彦訳)のなかで、今アメリカで起きていることを予言していた。外部の敵よりも内部の敵の方が深刻であることを説いていたのである▼「内部の敵が爆破や殺傷によって国内の生活を混乱させても、緊急事態とはならない。裁判所は機械的に判決を出し続け、警官たちは日常業務にしがみつき、大多数は沈黙を守る。国内の無秩序が軍隊と暴力的少数間の戦争状態にまで至ったのは、いくつかのラテンアメリカ諸国においてのみだ。われわれは、そうした反応を異常なものとみなし、国内の敵に対する組織的防衛を圧制と呼ぶ傾向がある。にもかかわらず、われわれはついにはラテンアメリカの例に従わなければならなくなるかもしれない」と書いたのだ▼ホッファーによれば、内部の敵と戦うことができるのは軍隊だけなのであり、「世界は急速にラテンアメリカ化して」(『同』)しているのだ。アメリカ国民はその現実から目を背けてはならないのである。

コメント (1)
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