新年早々物騒なニュースが飛び込んできた。イラクの首都バクダッドの空港で2日夜、アメリカ軍の空爆でイラン革命防衛隊の精鋭部隊のソレイマニ司令官が殺害された。アメリカ国防省はトランプの指示を受けて実行したことを明らかにした。バクダッドのアメリカ大使館が襲撃されたことへの報復とみられている。敵対国家の指導者を暗殺するという手法がまかり通るのが、今の国際社会の冷酷は現実なのである▼当然のごとく、イランもアメリカへ反撃することになるのは必至で、暴力の海としての世界で、私たち日本人はどのように生きたらよいのか、ある種の覚悟が求められているのだ。国連はすでに影響力を失っている。ただただ傍観するだけで、手の打ちようがないのが実情だ。中東が危機的な様相を呈してきたことで円高に振れており、世界経済にとっても由々しき事態なのである▼今回のことで衝撃を受けたのは、金正恩ではないだろうか。トランプはいざとなったら、そうした手段も講じるのである。命乞いをするか、さもなければ暴発するか、そのどちらかではないだろうか。今回の出来事は朝鮮半島情勢とも無縁ではない。目まぐるしく世界は動いている。日本も危機に備えなくてはならず、一刻の猶予も許されないのである。
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