今の日本はまるっきり無政府状態である。このままでは日本という国家は崩壊するだけである。過度的な段階として自衛隊と警察が全面に出て、戒厳令を発令するというのも、もはや許されるのではなかろうか。カール・シュミットの「主権政治とは例外的な状況において決定を下す」(『政治神学』)という言葉が思い出されてならない。そこまで極論すること対しては、反対もあるだろうが、一日もはやく無政府状態を収束させるには、それしか方法がなくなりつつあるのだ。菅直人首相は、自らが決断するのではなくて、かえって各種の諮問機関を設けて、責任の分散化を図っている。そんなことで、今のような非常時に間に合うわけがないのである。さらに、それ以上に許せないのは、国民の命を尊重する気持ちがないことだ。福島第一原発の30キロ圏外にまで放射能汚染地域が広がってきているのに、何ら有効な対策が講じられず、後手後手に回っている。政治が機能しなくなっているわけだから、どのように権力を集中し、誰の責任で事態を切り拓くかなのである。寺山修司の歌に「北一輝その読みさしのページ閉じ十七歳の山河をも閉ず」というのがある。もしかして私たちは、革命家北一輝の封印の書をもう一度手にすべき時期にきているのではなかろうか。
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きしめんを煮て透明のありがたき
三上卓の句がしのばれる今日この頃である
あっはは、、、