西日本を中心にした大雨の被害が拡大している。深刻な事態になっており、今の段階でも死亡者は50名、安否不明者は50名となっている。警察、消防、自衛隊による救助が続いているが、まだ取り残されている人が多数おり、ツィターなどで助けを求めている。「災害は忘れた頃にやってくる」といわれるが、西日本は地震と大雨のダブルパンチであり、救助する側もくたくたになっているのではないか▼日本の国土の約7割が山であり、人が住んでいるのは平坦部ばかりではない。記録的な豪雨となれば土砂崩れが起きる危険個所は数えきれない。とくに危惧されるのは山間部の集落である。「コンクリートから人へ」という掛け声によって、トンネルも橋も道路も老朽化している。国土強靭化を怠ったツケが回ってきているのだ。一時的なブームによって建設された太陽光発電のパネルも、今回のような場合は鉄道や道路を寸断する原因となっている▼どこの市町村でも防災パップが作成されているが、それだけでは万全ではない。過去の歴史を振り返ると、災害大国であるからこそ、日本人は国土保全に努めてきた。その役割を担っている建設会社は、平成11年度末の60万業者がピークで、平成29年3月末現在で約46万業者に減少している。日本国民の安心安全も結び付くのだから、その流れに歯止めをかけるためにも、国土強靭化のための公共事業を、国は復活させるべきなのである。
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国に早急にして欲しいこと
①高台にある病院・コンビニ・スーパー等に、特別に電線・水道管・ガス管等を整備して欲しい。
水道管は相当古くなっていると聞きます。医療・食料の確保は喫緊の課題だと思います。