この国は一体どうなっているのだろうか。無政府状態と同じではないだろうか。そんな不安が頭をもたげてならない。福島第一原発をめぐる動きが遅々として進まないからだ。放射能汚染を心配して浜通りを離れた人たちが、どんどん戻り始めている。にもかかわらず、民主党政権は、解決のめどを示せないままである。幸いしたのは、放射性物質が風の関係で、太平洋側に流れたことだが、それだってたまたまの偶然なのである。権力のお先棒を担ぐマスコミは、連日のように大本営発表をやらかしていたが、今はそれもなくなった。枝野幸男官房長官の記者会見も、数字を並べ立てるだけで、どれだけ危険性があるかに触れようとしない。これでは福島県民はたまったものではない。しかし、今回の一番の戦犯は、国民に真実を伝えようとしないマスコミである。民主党政権にヨイショし、東京電力にヨイショし、国民の信頼を大きく裏切った。そして、許せないのは、一部を除いて、原発のトラブルが人災であることを追及しない報道の姿勢だ。福島県民だけでなく、多くの日本国民は、せいぜい一ヶ月あれば解決すると思っていたはずだ。それが長期化するとは、露ぞ考えていなかったのであり、いくら我慢するにも限度がある。そうした国民の怒りをマスコミは代弁すべきなのである。野党精神を失ったジャーナリズムが、日本国民に災いをもたらすというのは、大東亜戦争のときとまったく同じではないか。
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1 コメント
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- 松下圭一と菅総理 (行く稲)
- 2011-04-06 10:23:56
- 松下圭一の国家解体論を実行しているのが菅総理だから、日本は復興するどころか、壊れる一方。そして、そうしたことを自虐史観のマスコミが、「日本人の駄目さ」を強調して報道する悪い構造がある。
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