つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

東京大学安田講堂

2009年05月07日 | 名所
                 東京大学のシンボル安田講堂

東京大学の正門を入ると、左右に銀杏並木が並んでいる。
新緑の若葉に覆い茂っている。
その正面に安田講堂がある。
安田財閥の創始者、安田善次郎の匿名を条件での寄付により建設されたが、神奈川県大磯の別邸で右翼に暗殺された安田を偲び、一般に安田講堂と呼ばれるようになる。

1968年(昭和43年)の東大紛争・東大闘争では、全学共闘会議によって占拠され、最終的には機動隊により強制排除された。
その時のテレビ生中継は、臨場感あふれるものでいまだに記憶に残っている。
上から火炎瓶を投げ落とす全共闘の学生たち、それをくぐりながら押し入れる機動隊員。
安田講堂が城のように見えて、攻防が繰り返される。
これが日本での出来事であるかと凄まじいものを見るようにテレビに釘付けとなっっていた。
その後長期にわたり大講堂は荒廃状態のまま閉鎖されていたが、富士銀行をはじめとする旧安田財閥ゆかりの企業の寄付もあり1988年(昭和63年)~1994年(平成6年)に改修工事が行われ再度供用されている。
1991年より卒業式が再び安田講堂で行われるようになった。

今では、昭和43年の東大紛争の安田講堂の攻防戦があったことは少しも感じさせない。
当時は、まだ生まれていなかった学生たちが、安田講堂に出入りしてキャンパスでの生活を謳歌している。

(5月7日記)

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