つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

三四郎池

2009年05月09日 | 名所
                      三四郎池

東京大学の構内にひときわ静寂なところが三四郎池である。
“三四郎がじっと池の面を見つめていると、大きな木が、幾本となく水の底に映って、そのまたそこに青い空が見える。三四郎はこの時電車よりも、東京よりも、日本よりも遠くかつはるかな心持ちがした”夏目漱石「三四郎」より

池の周りは森となっている。
森の中に入っていくと小さな滝がある。これは池の水をくみ上げて循環させている。
池の水は雨水と井戸水でまかなわれている。
三四郎池の地形条件から、もともとは自然に水が湧いていたようだ。

現在の東大本郷キャンパスは、加賀藩主前田利常の江戸藩邸であった。
徳川秀忠・家光両公の訪問に先立って、庭園が整備された。
これが今日の三四郎池の始まりと云われている。

(5月9日記)
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