つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

せんだんの木

2010年08月29日 | 日記
                   せんだんの大木(吉祥寺境内)

文京区の吉祥寺境内に大きなせんだんの木がある。

センダン(栴檀) は、ムクロジ目・センダン科の植物の一種。
西日本を含むアジア各地の熱帯・亜熱帯域に自生する落葉高木である。
日本での別名としてアミノキ、オウチ(楝)などがある。

「栴檀は双葉より芳し」(せんだんはふたばよりかんばし)の諺でよく知られるが、これはセンダンではなくビャクダン(白檀)を指す。

樹高は5-15mほどで、成長が早い。
葉は奇数2-3回羽状複葉で互生し、一枚の葉全体の長さは50cm以上ある。
小葉は草質で薄い。
楕円形で浅い鋸歯がある。
若い樹皮は紫褐色で楕円形の小さな横斑が点在するが、太い幹の樹皮は縦に裂け、顕著な凹凸ができる。
葉や木材には弱い芳香がある。

温暖な地域の、海岸近くや森林辺縁に多く自生する。
背が高い上に、新芽・開花・実生・落葉と季節ごとの見かけの変化も大きく、森林内でも目立ちやすい。
夏の日の午後は梢にクマゼミが多数止まり、樹液を吸う様子が見られる。

5-6月頃に、若枝の葉腋に淡紫色の5弁の花を多数、円錐状につける。
花にはアゲハチョウ類がよく訪れる。

果実は長径1.5-2cmほどの楕円形の核果で、10-12月頃に黄褐色に熟す。
秋が深まり落葉してもしばらくは梢に果実が残る。
果実は果肉が少なく核が大きい。
たまにヒヨドリなどが食べに訪れる。
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