ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.7.26 本日も検診の梯子なり

2022-07-26 21:59:43 | 日記

 昨夜は検査疲れでブログをアップした後は、早々に入浴後、就寝。
 今朝は何となく腹痛でアラームが鳴る前に目が覚める。丁度いいタイミングで、昨日今日と大腸がん検診の検体を確保出来た。
 今日は朝から特定健診を予約しているため、昨朝と同様絶食である。
 夫が朝食を摂っている間は、昨日Sさんから届いた瞑想ヨーガの録画を視ながら復習。

 今朝は昨日の好天と打って変わって雨。家にいる分には涼しくて楽だけれど、出かけるにはちょっと足が重い天気だ。
 大きな傘を差し、土砂降りの中、足元を濡らしながら予約時間の15分ほど前に昨日と同じクリニックに到着した。予約確定通知書と保険証をお見せすると、今日の体調等を記入する問診票を頂く。書き終えてお渡しすると、採尿コップと検査着が渡された。お世話になっている病院のようにブラトップでそのまま検査、というわけにはいかなかった。ちゃんと検診に来ているという感じだ。

 更衣室で上半身のみ検査着に着替えて荷物をロッカーに収めたら、採尿室へ。昨日の夕食以降は殆ど水分も摂っていなかったので、なかなか目標値まで採れず苦戦。
 男性女性あわせて数人が待っていたが、だんだん椅子が埋まってくる。予約時間から10分ほど過ぎたタイミングで名前を呼ばれる。カーテンの仕切りが3つに分かれている。まずは一番奥で血圧測定。103-61、脈は84。
 続いて聴力検査。コロナ禍、マスク越しだと人の声が聞こえにくいことがあるけれど、ひとまず両耳とも2種類ずつの音が聞こえたので、ボタンを押した。

 そのまま移動して自動で身長・体重測定。今日は165㎝がちょっと欠けた。いよいよ背が縮んでいるのか、誤差範囲か。はたまた髪の毛のボリュームがないからか。もう身長166㎝とは名乗れないか。体重は風袋ごとで48㎏。やはり増えている。BMIは17.7。

 続いて視力検査。昨日の眼科検査で目に負担がかかっているのか、右が0.6、左が1.2。「随分違いますね。もう一度トライしてみましょう。」と言われ再度行ったが、右はますますぼんやりしてきて、2回目は0.4、左はその分頑張ってくれたのか1.5だった。相変わらず黒い虫は飛んでいるのだけれど。「両眼とも良い方を記録しておきましょう。」とのこと。

 暫く待って次は一番手前のカーテンに入り、腹囲測定と心電図。74㎝と書かれる。?!相当太くなっているではないか。ゴムスカートばかり穿いているせいか。過去最高記録更新。心電図は深呼吸を繰り返しているうちにあっという間に終了。
 続いてX線撮影に呼ばれるが、かくかくしかじか・・・乳がんの両肺転移があり、撮影すると必ず影が映って引っかかってしまう。毎月かかりつけ病院でフォロー中なので、とキャンセルをお願いする。

 待合椅子に戻り、暫く待って、真ん中のカーテンに入り、採血を3本分。殆ど痛まずお上手だった。「あとは診察室で医師の問診等がありますので、お待ちください。」と言われる。
 名前を呼ばれて、部屋に入ると、女性医師のS先生。既に色々な結果を手にされて、ご覧になっている。現在の治療のこと等についてお話。
 今の治療エンハーツは4週に1度の点滴で、内服薬は副作用緩和のもののみ。エンハーツは本来3週に1度の薬で、前回の治療日から3週間近く経っており、そろそろ採血結果(白血球等)も上向きになる頃だとご報告。
 聴力は標準範囲ではあるが、低音は右左差がないが、高音は左と右と少し聴こえ方に違いがあるようだとのこと。
 心電図も特に問題なし。

 視力については、昨日眼科で飛蚊症のため受診して様々な検査をした結果、右の黄斑前膜で、3か月後に経過観察に行く旨お話する。「物理的に目が疲れていたようですね。」とのこと。
 それから胸の音を丁寧に聴いて頂いて本日の検診は終了。お礼を言って更衣室に戻り、着替えを済ませる。受付にカルテを出して暫し待つ。結果は3週間後に自宅郵送と言われ、お礼を言ってクリニックを一旦後にする。
 検診室に入ってから終了まで1時間15分ほど。待合椅子は空席がないほど男性も女性もどんどん混んできている。

 階下の同じクリニック(大きいクリニックなので2階に分かれている。)の受付に行って、大腸がんの検体を提出する。とても混雑しており、これは・・・とたじろぐ。
 結果説明は1週間後に医師からだという。肝炎検査もお願いしたいと言うと、「今日この後すぐ出来ますが」とのこと。「とても混雑しているのでどの位待つのかわからないし、出来れば今日同じ血管に2回針は刺したくないので肝炎は次の機会にしたいのですが。」と言うと、「そうすると結果を聞く来院も2回バラバラになりますよ。」と言われ、観念して今日一緒にお願いすることに。

 処置室に向かい、カルテを出すとほどなくして受付番号を呼ばれる。検体を出し、2本の採血。同じ右手の同じ正中血管で場所を少しずらしてもらって無事終了。こちらの2種類の検査は市の無料クーポン(年度末60歳対象)を使えたので、お支払いはなし。2つの検査結果を聞くのは最短の1週間後のお昼前に予約が入った。

 外は相変わらずの雨。ドラッグストアとATMに寄ってから帰宅した。朝出かけてから帰宅するまでドアツードアで2時間半ほど。昨日に比べればストレスがかかった検査はなく、強いて言えば2回の採血だったが、お二人ともお上手だったので、ノープロブレム。

 こうして初めて職場集団検診以外の、2日にわたる特定検診にがん検診を加えた検診を経験した。来年は同じ特定健診プラス市のがん検診にするか、人間ドックにするかまだ思案中だ。週末にはもう一つがん検診を予約している。
 帰宅して、あまりに濡れてしまったので着替えを済ませ、朝だか昼だかわからない食事を摂り、薬を飲んだ。

 午後からはT先生のやさしいフローヨガに参加。旅行や合唱練習、休館日が重なって6日ぶりのスタジオだ。20人弱の参加者でいい塩梅。びっくりするほど汗が出て、珍しく500mlの水も飲み切って、それでも喉が渇いていた。絶食が祟っていたらしい。駅前カフェで水分補給。頑張って今週行かないと、あっという間に来週はまた治療日がやってくる。
 帰宅後、ほどなくして食材の宅配が届いた。それを見繕って夕食を整え、夫の帰りを待った。

 さて、4月に繰り上げ受給申請をした年金の決定通知が届いた。61歳の誕生日以降からの支給(今月から)で十分だったが、遡って2か月早い60歳10か月(5月から)の決定になっていた。
 来月からは2か月に1度、給与の代わりに年金が振り込まれることになる。37年働いた結果のご褒美、支給額を見れば、4年ほど繰り上げた関係でかなり減額されている。仮に1人暮らしで家賃を払うとなると年金だけで食べていくのはかなり厳しい。「65歳まで頑張れば3階建ての残りの分が増えるよ」と夫が言うけれど、果たして65歳まで生き延びられるのかどうか。ひとまずこれまで通り大切に精一杯1日1日を積み重ねていこう。
 
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2022.7.25 検査に次ぐ検査で満身創痍

2022-07-25 21:58:09 | 日記
 週明け月曜日。午前中に胃の内視鏡検査を予約しているため、昨夜の夕食を最後に断食状態である。
 夫は変則で出勤日。いつも通りに起きて、寝具類を洗濯機へ。青空が広がり、朝から気温が高い。良いお天気、洗濯日和である。夫を送り出し、朝ドラを視てから洗濯物を干す。
 出かけるまで1時間以上あるが、水かお茶しか飲んではいけないし、やることもないので、夕食の下ごしらえをほぼ終わらせる。
 旅行中に見損なっていた押川先生のYouTubeをいくつか拝聴し、そこで話題になっていた本をポチっとしたら、そろそろ出かける時間である。

 検査時間の30分前に来院するようにとのことだったので、その5分前に到着して受付へ。問診票と同意書を記入するよう書類を渡され、その場で手首検温。6度3分。血圧測定は118-73、脈は94。
 ほどなくして消化器内科のN先生に呼ばれ、診察室に入る。お薬手帳をお見せして、治療のことを若干お話する。
 「病院が遠くて大変ですね。」とか「イメンドを飲んでいるけれど化学療法の吐き気が大変ですか。」とか「随分長いこと治療をしていてしんどいですね。」等と労ってくださる。前回の治療からほぼ3週間経っている旨お話して、「では予定通り頑張りましょう。」ということに。内視鏡検査室の前廊下で待つように言われる。

 看護師さんに書類を渡し、言われた席に座って声がかかるまで待つ。ちょうど予約時間に呼ばれる。
 7年前生まれて初めて人間ドックを受け、その時、人生初の胃カメラを経験した。涙と鼻水と涎でよれよれのヘロヘロ、散々だった。当時、口からより鼻からの方がまだ楽と聞いていて、出来れば鼻から・・・とお願いしたが、「女性は鼻からだと中が細くて入らない場合があり、その時は口からやり直しになるので2回辛い思いをしますよ」と言われて、結局口からを選ばされたのだった。

 今回のクリニックでは経鼻のみだという。期せずして経鼻になったけれど、いきなり看護師さんから両鼻に止血止めのスプレーを噴射される。うわ!口の中に入ってきて苦い。
続いて「胃の泡を取るお薬です。飲んでください。」と言われ、塩気のある水分を紙コップで飲む。あのバリウムや発泡剤よりはずっと飲みやすいけれど、決して美味しいものではない。そこでようやく「ベッドに仰向けになりましょう。」と言われ、今度は両鼻にゼリー状の麻酔薬を入れられる。これまた喉に下がってくると、とんでもなく苦い。

 右と左に細い管を入れて内部の状況を確認される。「どちらでもいけると思いますが、どちらが良かったですか。」と訊かれるも、どっちもどっちの違和感で、うーん、と答えに窮していたら、「じゃあ、もう一回」と言われ、計4回突っ込まれた。
 うう、さっさとどちらか選べばよかったと思うけれど、後の祭り。結局「じゃあ左にしましょう。」と言われる。「次にカメラと同じ太さの管を入れます。」と。さすがに太いので麻酔薬が入っているとはいえ、違和感はかなりのもの。

 挿入の際にはいつの間にか目を瞑ってしまっていたけれど、看護師さんからは「目を(瞑らないで)開けていましょう。何をされているかわからないよりも、前の画面に映りますので見ていると良いですよ。」と言われる。横向きになって前掛けをされる。「唾液が出たらティッシュをここに置いておきますので」と手元にティッシュボックスが置かれる。
 10分ほど待つ。麻酔が効くまでの時間だったのかN先生が見える。いざ、開始だ。かつてに比べて管は細くなっているとはいえ、あの長い黒い管が鼻からお腹の奥まで入っていくかと思うと、やはり背筋がぞわっとする。もはや、まな板の上の鯉以外の何物でもないのだけれど。

 「じゃあ始めます。」と先生が言うや否や、カメラ付きの黒い管がグイグイと入ってくる。カメラが写す画像をリアルに見ていると、あれが自分の中の管なのだなあ、と不思議な気分になる。
 「ああ、鼻血が出ているなあ・・・」、「はい、今飲み込みましたよ。」と先生。「ここまでが食道で、ここが胃の入り口です。」と説明される。どんどん入ってグリグリ押される感じ。

 「ここが胃の出口です。十二指腸に入ります。はい、ここは綺麗で問題なさそうですね。」。ヒダヒダがちょっとグロテスクである。再び胃に戻るのだが、「膨らませてよく見られるように胃に空気を入れます。」と言われたかと思うと、どんどん胃のあたりが張ってくる、破裂するのではないかと思うほど苦しくて思わず手をバタバタしそうになる。 「はい、もう少し頑張りましょう。」(いや、もう限界です・・・)と口には出せずに涙ぐんでくる。

 「いくつかポリープが見えますが、これは良性で問題ありませんね。」と説明される。確かにやけどをした時に出来る水膨れのようなポツンポツンとしたものが見えた。「はい、では空気抜きます、胃がぺちゃんこになって楽になりますよ。」と。なるほど、確かに。「ちょっと荒れていますね。胃炎だな。」再び食道を通り、「こちらも問題なさそうですね。では抜きます。」で終了。

 検査時間そのものは10分経ったか経たないかくらいのものだったけれど、異常に長く感じるのはこの検査の常か。お礼を言い、看護師さんから前掛けを取って頂き、ゆっくりと起き上がる。鼻血が出ているので、口の中はずっと鉄の味だ。
 「鼻をかまないように、ティッシュで押さえるだけにしてください。食事は麻酔をかけてから1時間後の●時●分から、お水を飲んで、むせないことを確認してから、今日は柔らかく消化の良いものを摂ってください。」と注意がある。

 悪性のものは見つからなかった模様で、組織検査もせずに済んだのでひとまずほっとした。正式な結果説明はもう一人のドクターが読影をしてから、とのことで4週間後に予約をしてきた。
 今回の胃がん検診は市の補助があり、自己負担は3,000円弱。毎年通知は頂いていたが、職場検診があったので、市からのクーポンを使うのは今回が初めてだ。

 受付でお支払い、次回の予約を済ませるまでたっぷり1時間ちょっとかかった。
 同じビル内の階下のドラッグストアで青と赤のヨーグルトを買い、途中のATMに寄る。

 どうせ家に帰ってもすぐには食事も摂れないし、まだ鼻血が出ていてマスクをしているから目立たないものの、ハンカチで押さえると沢山赤いシミをつけてしまう状態。
 ならば、とやはり今日もマスクのラインあたりを動き回るオタマジャクシ状の影が気になるので、別のビル内の眼科クリニックに立ち寄ることにした。待合室を覗くと1組しかいなかったので、受付をお願いする。

 7年前、初人間ドックをした折、「右網膜前膜(黄斑前膜)の疑い」と言われ、こちらのクリニックにかかった。その時はあれこれ検査をして頂き、問題なしだった。受付で久しぶりなので、と問診票を渡され、週末からの症状を書く。
 ほどなくして診察室に呼ばれて、まずは問診。7年ぶりにお目にかかるK先生も少しお年を召した感じ。

 先週末から左目にオタマジャクシ状とひっかいたような傷状の影が見えて鬱陶しいとお話しした。すぐに「瞳孔を開いて検査をしましょう。」となる。眼圧測定と視力測定、その後、瞳孔を開く目薬を差して20分ほど待つように言われ、待合室へ戻る。瞳孔が開くと、室内にいるとあまり気にならないが、外に出るととんでもなく眩しくなるから運転は4時間ほど出来なくなると言われたのは前回と同じ。もちろん運転はしないのだけれど。
 再び検査室に入って、網膜硝子体検査。別室の機械で検査技師さんにあれこれ撮影して頂いた後は、診察室に戻って先生から説明を受ける。

 右目と左目の画像を一つずつチェックする。明らかに右目には膜がかかってもやもやとしている。「黄斑前膜ですね、あまり嬉しくないね。」とのこと。右目のOCT画像で中央の窪んだ部分は無事だけれど、右にはしっかり膜が出来ている。左目はまだ膜は張っていないもののポツンポツンと膜になりそうな兆候はあるという。
 診断結果は、急に視力が悪く見えにくくなったらすぐに来院のこと、そうでなければ3か月後に経過観察でよいという。

 母が2017年に手術をしたが、長いこと放置をしていたこともあって、術後の注射治療も功を奏さず、視力の回復があまりなかった話をすると、それならよくご存じだと思いますが、(そのままよくなることはなく、進行するので)ある段階になったら手術が必要と言われる。まあ、急激に進まなければいいのだけれど。7年前は疑いとあり、その時は問題なかったけれど、7年の間に膜が成長してしまったということか。

 「網膜剥離をしているかもしれないので、目の中にカメラを入れて全体を見ます。」と言われる。その言葉にちょっとのけぞる。麻酔の目薬を差され、機械の上に顎を載せると後頭部を看護師さんから抑えられて、いきなり目の中にグイッとレンズが入ってくる。うわっ。上を見て、前を見て、下を見て、と言われるが、あわあわしてしまう。これまた初体験である。

 「ひとまず右は大丈夫そうですね。」で、続いて左である。同じように、ドンっと押されてレンズが入り、ぱちくりする暇もなく指示が飛ぶ。こちらもセーフだった。飛蚊症や黄斑前膜の症状が出るということは、明日に網膜剥離が起こっても不思議ではないというタイミングなのだそう。これは油断ならない。
 飛蚊症については、加齢現象なので特に心配ないとのことだった。

 お支払いは3,000円強。次回は3か月後の来院だ。こちらには1時間半ほど滞在した。瞳孔が開きっぱなしは前回も経験しているので、真夏の昼、外に出るのが怖かったが、屋内ですらお店の前のネオンが異常に明るい。外は快晴。一歩出ると、日差しが刺すようにとんでもなく眩しい。
 アスファルトの横断歩道の白が反射して、まともに目を開けていられない。日傘を深く差し、ほぼ薄眼状態のまま家まで這う這うの体で帰宅した。朝家を出てから帰宅するまでに3時間半。

 家に入っても電気をつけず。相変わらず鼻血は続いており、ようやく家でうがいが出来てほっとした。
 お花が届いていたので、その始末をする。ピンクと赤のグラジオラスが合わせて5本、秋の訪れを思い出すリンドウが2本、姫ヒマワリとアレカヤシが1本ずつ。花言葉はそれぞれ「密会」、「憧れ」、「正義感」、「元気」だという。早速水切りをして玄関に活けた。それとは別にスプレーカーネーションとソリダスターを付けてもらったので、義父の祥月命日に仏前に備えた。

 朝干して出た洗濯物はカラカラに乾いている。取り込んで畳む。
 まだ鼻血が出ている。口の中が気持ち悪いので食事をする元気はない。ひとまずアイスティだけ飲んで口の中を潤す。朝から絶食状態に加え、グラスに半分ほどアイスティを飲んで出ただけなので喉は乾いている。
 3時のおやつの時間にようやく冷やし茶わん蒸しとヨーグルトをお腹に入れて、朝のミヤBMとタケプロンを飲んだ。
 目はしょぼしょぼするし、ぐったりしてしまって、何もする元気がない。久しぶりにソファと一体化。出かける前に夕食の支度をしておいてよかった。後はオーブンで焼くだけだ。

 夫は時間通りライナーで帰宅した。お土産はシャインマスカット。
 夫には多めによそってすぐに夕食を出す。概要はLINEで報告していたが、また口頭で説明。今日は眼も鼻も喉も麻酔のオンパレードだったから、食欲はイマイチだ。
 食後に小玉西瓜をちょっと頂く。夫は私の何倍も食べ、最後はジュースにして一人でほぼ半玉食べていた。”今日も元気だご飯が美味い”人は素晴らしい。まあ、これは脂肪肝撃退にはあまり関係のないことを望みたい。
 母にDuo通話でご機嫌伺い。今日は検査で大変だったこと、なんと母と同じ黄斑前膜だった旨報告。

 ということで、午前中きつめの検査の梯子で満身創痍。
 先ほど朝ポチッとした本が早くも届いた。眼が疲れるので今日は読書はやめておこう。目を触られた所為なのか夜になった所為か、なぜか飛蚊症は、あまり気にならない。このまま消えてくれるのを祈りたい。

 明日も特定健診のため、朝抜きで今日と同じクリニックにお世話になることになっている。今週一杯、頑張って乗り切ろう。
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2022.7.24 3年ぶりの合唱練習に“ちむどんどん”

2022-07-24 21:27:24 | 合唱
 昨日は、今日の練習を見込んで、ブログアップの後は早々に入浴してベッドに入った。
 いつもの時間に目覚ましが鳴ったのを消して、日曜日仕様のスマホアラームが鳴るまで二度寝。やはり昨日までの旅疲れか、これまた消して眠ってしまったようで、夫が起こしに来た。
 慌てて起き出して、満杯の洗濯機を廻す。
 
 遅い朝食を済ませ、出来上がった洗濯物を干す。夫がクリーニング屋さんに出かけた後、私は旅行中に配達された新聞をざっと読んでから生協の注文書を書く。
 そして、今日からの合唱練習のために購入した楽譜を見ながらYouTubeを聴いて譜読み。泥縄式というか、一夜漬けにもならないトホホな状況である。

 夫が帰宅し、身支度をして出かける。都心の練習場に出向くのは3年前の10月、同じ校友会音楽祭の練習以来のことだ。
 行きの電車内では楽譜を広げて曲の予習。まだ口パクまでには至らず、曲の感じを掴むに留まった。悠長に昼食を摂っている時間がなく、炎天下の中、練習場までてくてくと歩く。暑い。今日も33℃の予報だ。

 懐かしい練習場に入ると、幹事のSさんが受付に。会費をお支払いして出席簿に名前を記入する。
 5期上のN先輩が、皆の汗が退くまで練習開始を待っておられる。ぱっと見渡すと、指揮者のN先輩を含め男性が5名、伴奏者を含めて女性が6名。ソプラノ以外はベース、テナー、アルトそれぞれ2名ずつだ。
 皆マスク姿で「またよろしくお願いいたします」と会釈をして席に着く。

 まずは準備体操から。ヨガのストレッチに通じる動きも多い。続いて発声練習。マスクをしたままで一体どのくらい声が出るものやら、しかも3年ぶり・・・ということでちょっと恐々だったけれど、唄ってみれば坂道や階段を歩くよりはずっと苦しくなく、文字通り案ずるより産むがやすし、の杞憂だった。

 今回のプログラムは、木島始作詞、信長貴富作曲、混声合唱とピアノのための「初心のうた」より、1初心のうた、5泉のうた、JOHN RUTTER作詞作曲・ヘルビック貴子訳「永遠の花」の3曲だ。
 今日は「初心のうた」の2曲を3時間。信長貴富先生の思いがこもった名曲であり、極めて多くの合唱団(2年前の定演で現役が歌っている)が演奏している、今だからこそ歌いたい曲とのこと。近い将来には、ぜひ全曲演奏したいということらしい。

 初回の練習はソプラノが少なかったとのことだったが、今日は途中から参加する先輩や後輩もいて、総勢7名になった。他のパートが2名ずつなのに、なんと心強いことか。
 そして、一番若いのは最後に入ってきた70期の社会人3年生!(ちなみに私は35期で、70期というと息子より年下である。ちょっとクラクラする。)今日のメンバーの中で唯一の後輩で、それ以外女性は1期上、2期上が多く、もっと上の方たちもお二人。
 男性は1期上、3期上、もう少し上、といった感じ。今日から参加したのは私も含め、ソプラノ3名、アルト1名で、一人ずつ自己紹介を、と言われご挨拶した。上は13期から下は70期まで、なんと60歳近くの年齢幅である。
 
 練習開始から1時間ほど「初心のうた」を歌った後は、休憩と換気タイム。少し遅れていらした2期上のソプラノのA先輩ともリアルにお目にかかるのは3年前の校友会音楽祭以来のこと。Y先輩からツーショットで写真を撮って頂いた。先輩との2人の写真は初めてかも。嬉しい。
 そして後半は「泉のうた」を1時間半ほど丁寧に見て頂く。その間にももう1回換気タイムがあった。

 音の動きが難しい部分もあるけれど、ハーモニーが計算しつくされていて、とても美しい。指導によりだんだん曲らしくなってくると、肌がぞわっとする。朝ドラではないけれど、ちむどんどんする。楽しい。身体中の細胞がウキウキしてプチプチはじけているような感じがする。
 前半の体操と発声は立ったままだし、最後は立って通しで歌ったけれど、リタイアせずに3時間無事に参加することが出来て、とても嬉しかった。

 次回の練習は2週間後だ。お盆の最中だけれど、治療から10日以上経っているので、参加する予定だ。既に前回の練習をお休みしているし、9月、10月の初めも治療後の体調不良が見込まれ、欠席予定だから、あとは全部出席しても8分の5。これ以上休んではいられない。

 帰り道は途中からA先輩と最寄り駅までご一緒し、私鉄の乗り換え駅までは2期上のアルトの先輩方とご一緒してお喋りを聴きながら帰ってきた。

 帰路はライナーを予約していたので、時間調整のため少しだけ百貨店をウインドウショッピング。結局、お昼抜きになってしまったので、お腹はぺこぺこ。ライナーに乗ってから休み時間にこっそり食べようと持っていたおやつをお腹に入れて、楽譜を見ながら復習して帰宅した。

 待ちに待った3年ぶりの合唱練習を満喫した。懐かしいハーモニーの中に身を委ね、少し興奮気味だけれど、心地よく疲れている。
 飛蚊症のような症状については相変わらず。気にすると結構気になる。遠くを見て目を動かさないとそれほどでもないのだけれど。加齢現象であるのは間違いないのだろう。
 洗濯物畳みも夕飯の支度も夫が引き受けてくれて、有難い。

 母にDuo通話でご機嫌伺い。「朝、起きようとしたらちょっと眩暈がした(89年生きてきて初めてだそうだ、逆にすごい。)けれど、大丈夫だった。念のため一日涼しい中で静かに過ごした。」とのこと。昨日庭仕事を頑張りすぎたようだ。私の飛蚊症の話をすると「貴女も加齢と言われるようになったのね~」と笑う。いや、娘も還暦過ぎましたから。

 明日からは新しい1週間。検診週間でもある。明日は胃の内視鏡検査からスタート、あれこれ目白押しの月末である。 
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2022.7.23 旅行最終日 予定変更途中下車

2022-07-23 22:50:35 | 

 昨夜も入浴後、早めにベッドに入る。今日は、もう一つのゴンドラ「イブ」に乗って栂池方面散策に行く予定にしており、バスの時間を考えると昨日ほど朝まったりとしていられなかった。
 寝つきの良い夫はあっという間に大鼾をかいて眠ってしまい、私はなかなか寝付かれず。ようやく寝付いたと思ったら夜中お手洗いに起きる。まだ3時前。もう一度寝直すのに結構時間がかかった。

 今朝はスマホアラームが鳴る少し前に夫が先に起き出す。眠い。外は土砂降りの雨だ。これではとても山の上には行けない。ひとまず一人で朝風呂に向かうことにした。これまでで一番混んでいたけれど、露天風呂は雨に濡れるのを避けたいと思う方が多いのか貸し切りだった。さっと入ってぱぱっと上がる。
 夫が、予定変更して早めにこちらを出て鈍行で松本まで行けば、予約済みの特急に松本から乗る迄に4時間ほどあるから、お昼を取って十分散策出来るという。確かにこの雨で栂池散策は諦めた方が賢明だ。

 朝ドラの復習を視るのも諦めて、夫には先に朝食レストランで並んでもらい、私はフロントで今日のゴンドラ乗り場のシャトルバス予約をキャンセルして、代わりに駅までの送迎バスの予約をする。
 レストランは昨日と違ってかなり混んでいる。ゆったり4人席は空いておらず、2人テーブル。お料理を載せるとかなり狭いけれど、致し方ない。昨日頂かなかったものをちょっとずつ。食べ過ぎ禁物で8分目でご馳走様。

 外を見ると、雨が止んで日が差してきている。なんと、変わり身の早いお天気だろう。とはいえ、山の方は雲がかかっているし、朝まで土砂降りだったから、足元もさぞ悪いだろう。昨日八方を見られて良かった、と思うことにする。
 急いで部屋に戻ったけれど、パッキングはほぼ終えていたので、十分食休みの時間があった。これなら朝ドラを視てからでもよかったかも、とちょっと後悔するも、夫はライブの大リーグ野球中継をギリギリまで観戦。

 チェックアウトを済ませ、ロビーでバスのピックアップを待つ。10分もせずに駅に到着する。乗る予定の普通電車まで30分弱。土産屋さんを物色して、駅の待合で待つ。
 定刻通りの電車に乗り、途中、信濃大町で松本行に乗り換える。夫は特急の指定席をそのままにするつもりだったようだが、みすみす無駄にするのは勿体ないから、松本から乗車することに変更できないかと持ち掛ける。

 面倒臭いと嫌がられるが、ネットで買った切符を変更させようとすると、何度トライしてもうまく変更することが出来ず、松本駅のみどりの窓口に駆け込む。
 カード会社とのやりとりがうまくいかなかった模様。窓口で2人の女性が一生懸命対応してくれて、一旦全部をキャンセルして、改めて松本からの指定席を改めて購入することにした。
 差額で昼食代+お茶代が出た。諦めないで良かった。

 荷物をコインロッカーに預け、身軽になってさぁ街歩きだ。暑い。日差しが強い。といっても28℃だというから東京よりはずっと涼しい。白馬に比べて暑いということで、帰京前のワンクッションにはなっただろうか。
 土蔵造りの商家が多く残っている中町あたりをうろうろ。素敵なお店は多いけれど、いざランチとなると、やはりお蕎麦屋さんが多い。ずっとお蕎麦もなあ、と言う夫に「では、冷やし中華!」と言うが、中華料理店は殆ど見当たらない。

 イタリアンで手を打つことに。入った時は貸し切りだったけれど、途中で4人家族が入って少し賑やかになった。夫は生パスタを、私はキッシュプレートのランチをチョイス。夫が、先ほどの指定券購入の件でカード会社に電話するためにずっと席を外してなかなか帰ってこなかったけれど、土曜日でもちゃんと繋がって対応してくれたとのこと。
 デザートとお茶も頂いて、元気になって、散策再開。

 松本の街は映画のロケでもあれこれ使われている。最近観た「流浪の月」もそうだった。女鳥羽川沿いに長屋風の建物が並び、レトロな景観の歩行者天国、なわて通り商店街はお祭り気分にさせてくれるような楽しさだ。
 かえる大明神やガマ侍の像があり、シンボルであるカエルがあちこちにいて面白い。ちょうど結婚式が行われていたが、願い事むすびの神、四柱神社でもお参りを済ませる。
そして国宝松本城へ歩を進める。はとバスツアーのお客さんの姿や修学旅行生と思しき団体も。青い空に白い雲、黒い天守閣、赤い太鼓橋と濃い緑の水面のコントラストが素晴らしく映える。

 以前、天守閣の中には入ったが、急な階段で大変だった記憶があるので、今日は外観だけでパス。蓮池の水連の花が大輪でそれは綺麗だった。藤棚の日陰のベンチで小休止をしながら涼む。暑いけれど、東京のように汗だくになる、というレベルではないから30度あるかないかなのだろう。
 旧開智学校まで行こうかと歩き出すと、改装中で休館という看板を見て、戻ることに。まっすぐ戻っても駅でお茶をして時間調整するしかないか、といったところで時計博物館が目に入る。

 入館してみると、諏訪出身の本田親蔵氏が生涯をかけて蒐集した貴重な和洋の古時計コレクションを市に寄贈したものだという。今年で開館20周年だそう。ちょうど時計技師さんが蓄音機とSPレコードのミニコンサートを開催中で、お声をかけて頂き、ベートーヴェンの“運命”を聴くことが出来た。
 期せずして、とても優雅に時を刻む古時計を愛でることが出来たし、涼むことも出来て有難かった。学芸員さんも親切で、夫の質問に丁寧に応えてくれていた。

 そして駅まで歩け歩け、で戻り、カフェで水分補給と時間調整。
 夫が、無事JRから指定席をキャンセルした分の返金を行った、とのメールを受け取ったというので、みどりの窓口でお世話してくれた女性にお礼を言ってから特急に乗り込んだ。

 夫は席に着くや否や舟を漕ぎだしたが、私の車内のお供は今野敏さんの「清明 隠蔽捜査8」(新潮文庫)。
 帯には「竜崎伸也、神奈川県警刑事部長にただいま着任!300万部突破の警察小説、新章開幕」とある。車窓の山々を見ながら途中ちょっと眠気と戦ったけれど、なんとなく土地勘もあるし、どんどん読み進めた。

 2時間の旅は定刻通り乗換駅に到着。在来線に乗り換え、夕食も摂らず、最短直行で家路を急ぐ。帰宅して30分後には宅配便が届き、無事受け取ることが出来た。
 もろもろ片付け、夕食はレンチンで軽く済ませた。暑中伺いに送って頂いたばかりのプリンとジュレが美味しいデザートになった。

 ということで、2泊3日の旅も無事終了。山と高山植物と読書と温泉でまったり、の予定が、結局、プラス街歩きという我が家らしい一粒で2度美味しい旅となった。

 明日は合唱練習に3年ぶり、初参加の予定である。
 一つ気になるのは飛蚊症らしき症状。昨日あたりからマスクの境界あたりにおたまじゃくし状の細い虫が一匹浮かんでは消える。鬱陶しい。加齢が殆どの原因だというが、目を瞑ると、両眼ではなく左だけのよう。このまま続くようなら週明けに眼科に行って来なくては。本が読めなくなったりしたら、困りものである。
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2022.7.22 旅は2日目、空中散歩で標高1860mを満喫後もお楽しみは続く・・・

2022-07-22 21:56:01 | 

 昨夜はブログアップの後、再び美人の湯を愉しんだ。部屋に戻ってベッドに入ってから少し本を読んだけれど、あっという間に眠りに落ちた。外は土砂降りの雨。

 そして今朝。いつもの時間にスマホアラームが鳴ったが、夫が全く気づかず眠っているので、まあ急ぐ予定もないし、と消して二度寝。次に鳴ったのは夫のアラーム。すっかり熟睡していた。見ればBSの朝ドラが始まる時間だ。慌ててテレビをつける。
 昨日見損なったので、どういう展開になっていたのかちょっと分からない部分もあったけれど、ヒロインは仕事も結婚も、という人生を歩むらしい。

 のろのろ起きてもう一度地デジで朝ドラを視てから浴槽足湯。せっかく温泉に入れるというのに朝風呂にも行かず、なんと間抜けなことか。8時間の睡眠時間である。雨は止んでいるけれど、曇天だ。晴れてはいない。
 階下のレストランへ朝食に。山歩きの宿泊客のために、ホテルのシャトルバスが8時半から9時の間に各方面へ出発するため、朝食は8時過ぎまでの早い時間が混むということだった。
 我が家は寝坊助なので大丈夫。

 信州の食材がたっぷりのブッフェに目移り。採れたての地野菜が沢山並んでおり、ちょっと不揃いな感じがとても良い。味が濃くて美味しかった。ジャムも巨峰や林檎やブルーベリー等ホームメイド。いつもながら目が卑しくてあれこれちょっとずつ色々頂く。夫は和食系、私は洋食系。すっかり満喫し、レストランでは最後の客になってしまった。
 テラスに出て写真を撮っていたら、スタッフの方が2人で並んだ写真を撮ってくださった。雨上がり、中庭の木々の緑が本当に綺麗。
「雨が止んで良かったですね。」と言われるも「青空だったらどんなにか綺麗だったでしょうか。」と応ずると、「是非またお越しください」と。「ハイ!」

 満腹のお腹を抱えて部屋に戻り、ざっと荷物を片付けてお散歩に出かけることに。
 寒くもなく暑くもなく、ちょっと蒸すかなという感じ。東京は最高気温が33度という猛暑のようだから別天地。贅沢な避暑に来られているわけだ。
 昨日はチェックイン後一歩も外に出なかったので、ホテル周辺を少し散策する。貸別荘やホテル、レストランが並んではいるけれど、あたかも廃墟のようになっている建物もある。クローズの札が出ているところが殆どで、オープンの札が出ていても、本当かしらという風情でちょっと心配になる。コロナ禍だからなのか、シーズンオフだからなのか。
 色とりどりの紫陽花が満開だ。東京より1ヶ月ほど季節が遅れているのだろうか。

 ホテルの中庭に戻ると、どこからか汽笛が聞こえてくる。夫が「Google先生によると、徒歩3分のところにミニトレインパークというのがあるよ。」と言うので足を伸ばしてみたけれど、お客さんの姿は殆ど見えない。運転手の男性がカラのミニトレインを走らせている。かなり本格的なレールや鉄橋等が気の毒な感じ。
 うーん、土日になればチビッコたちが来て賑やかになるのだろうか。これまた心配になった。息子がいたら喜びそうな場所ではあるけれど・・・。
 
 12時半発のシャトルバスを予約していたので、昼前にホテルに戻る。気圧の変化の所為か、またお天気が崩れるのか頭痛が酷く、我慢出来ずにロキソニンを飲む。30分ほどロビーのソファで静かにしていてもあまり落ち着かず、ドキドキしつつバスに乗り込む。
 バスが発車して5分もせずにゴンドラリフトの駅に到着する。ここは標高770メートル。「アダム」という名前の白いゴンドラリフトに乗る。所要時間は8分。6人乗りのところ2人で貸し切り。前を向いていざ出発。

 雲の流れが早い。晴れてきたと振り向けば、あっという間にホテルを含む建物がミニチュアのように小さくなっていて下界がぱっと開ける。素晴らしい風景だ。
 ゴンドラの終点は兎平。標高1400メートルだ。気温は22度。ここにはまだ出来てまもないマウンテンビーチという洒落た絶景リラクシングテラスがある。帰りのお迎えバスの時間を計算しながら「昼食は帰路にこの辺りでいいね。」と相談する。とりあえず先にどんどん上まで行ってしまおうと、次のアルぺンクワッドリフトへ。

 今度は4人乗りで所要時間7分のリフトだ。2人で両端に座って手すりをしっかり持つ。スマホ等落とし物に注意、と言われる。夫は高所恐怖症だから、よくぞ頑張ってお付き合いくださったと思う。リフトと地面との高さが1.5mというが、足をぶらぶらさせていると高山植物に接触してしまう。それほど近い。見たこともないほど沢山の種類の花たちが咲き乱れている。

 晴れていると白馬三山が素晴らしい眺めだというが、残念ながら雲で隠れて見えない。落とさないようにスマホを構えて写真を撮るのに忙しい。鶯の鳴き声も賑やかだ。春と夏が一緒に来ているようだ。
 なんの苦労も無く標高1680メートルの黒菱平鎌池湿原に到着する。ニッコウキスゲが美しく咲き誇っている。長野オリンピックのスタートハウスもあり、このデッキからの眺めが素晴らしいという。

 最後のリフトはグラードクワッドリフト。これも4人乗りで5分の乗車時間だ。流れる雲を下に見て、迫力の北アルプスの稜線を愛でながら頂上を目指す。少し寒いかしらと心配したけれど、なんのことはない。少しだけ涼しいくらいだ。
 終点八方池山荘に到着する。皆さん、山歩きの格好で、パンツスーツとエアマックスのスニーカーではあるものの、日傘を持った私は、一人異質な人である。
 山荘前の売店で、ホテルショップで見かけて気になっていたオコジョのぬいぐるみと絵はがきを記念に買い求めた。

 持ってきた薄手のジャンパーを2人で着込んで少しだけ散策だ。レースフラワーが沢山群生しているのに驚いたが、後で確認したらアマニューという別の植物だった。だんだん雲が多くなってきて、さっきは見えたちょっと先が瞬く間に見えなくなってくる。山の天気の変化は本当に早い。流石の夫もこの涼しさでソフトクリームを食べたいとは言わず、下りのリフトに乗る。

 兎平まで戻ってきて、名前の通りあたかもビーチリゾートのようなパラソルとデッキチェアがあるテラスに陣取る。
 最初は残念ながら雲で前が全く見えなかったのだけれど、少し休んでいたら、急に雲が動いて青空が広がり、目の前にフォッサマグナが作り出した文字通りの絶景が広がった。やはり晴れ女なのである。
 ここのカフェのメニューを見ると、前歯が不自由で思いっきり囓れない私には厳しいハンバーガー類しかなかったので、ここでのランチは諦める。それでもマウンテンビーチの風景を満喫して帰りのゴンドラに乗り込んだ。

 ゴンドラの駅まで戻ってきて、近辺のレストランを探す。夫が「ラーメンが食べたい。」と言うが、麺類が頂けそうな食堂は1軒のみ。バスの出発まであと40分弱。少し時間がかかると言われたけれど、そこに入ることに。
 10分ほど待って具沢山の(何故か地野菜が沢山載っていた・・・)ラーメンを頂く。せっかちの夫は早々に食べ終えてバスが来る10分前からうろうろ。もうちょっとゆっくりしていても大丈夫だったのに、と急かされた私はいつも思う。お迎えのバスが来たのはほぼ時間通りのこと。

 ホテルに戻ってきて、綺麗になったお部屋で珈琲タイム。私はブログ記事を書いていたが、夫は大鼾をかいて気持ち良くお昼寝。
 お風呂に入って汗を流し、身体を温めた後は、予約していたアロマセラピーボディトリートメントへ。
 セラピストのKさんは放射線治療関係の会社にお勤めされていたとのことで、腫瘍内科医や患者との接点もあったそうだが、ご自身も生死をさまよう大病を患い、その後、このお仕事を始められたという。事前のカウンセリングで持病の治療のこと等もお話すると、さすがによくご存知で、分子標的治療薬やHER2などという言葉が普通に出てくる。

 色々な精油の香りを嗅ぎながら、今日はフランキンセンスに似た香りだという初めましてのエレミと、ヒノキ、ベルガモットのブレンドを薦めて頂いた。途中で急に強い雨が降り出したが、夢心地の1時間ほどを過ごした。お風呂上がりだったのに足が冷えているのが気になったし、仕事をしているわけでもないのに肩がかなり張っていた。おかげさまですっきり。

 部屋に戻って少しお休みしたところで、今日は和食のレストランに案内され、和洋折衷のフルコースを頂いた。夫は昨日と違うワインを、私は黒ブドウジュースで乾杯。2日連続のフルコースで、胃はかなりお疲れ気味だ。

 これから、もう一度消化促進のため、お風呂を愉しんできたいと思う。
 明日は帰京である。お天気が崩れないと良いのだけれど・・・。
 
コメント (2)
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