蕗を店頭で見つけたので買ってきました。両端を少し切り落とした途端、あの清冽な春の香りが漂いました。私はいつも次のようにします。蕗の香りに心楽しく下ゆでをして水に放ち皮をむきます。適当な長さに切りそろえ、土鍋に並べ昆布を2~3片(私はいつも朝のお汁のだしがらを利用しています)のせ、水を加えて煮ます。8割方煮えたところで“いきな塩”とうすくち醤油で一次味(?)をつけ煮含ませます。それから油抜きをした薄揚げを大きめの短冊に切って加え、薄揚げが柔らかくなじむまで煮ます。最後に濃口醤油で味を調えて出来上がりです。
土鍋の良いところはお料理の味が柔らかいことと、余熱を利用できることです。煮含める料理には最適で、味の違いに驚くほどです。
蕗の香りに平戸の我が家を思いました。庭のそこかしこに生えている蕗を必要なだけ包丁で切りとってお料理していました。平戸は蕗とつわの季節でしょうね。つわは残念ながら流石の東京でも売っていません。それでも東京で買える“田芹”を忘れてはいけません。もう数回楽しみました。子供の頃の母との思い出の味です。吉祥寺の駅ビルの野菜屋さんには、あの平べったい5~6センチくらいの田芹があるんです。これは嬉しい東京の恩恵です。
そして今日も:
私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!