ヨーロッパのアルプスは、モンブラン(4810m)を最高峰とし、オーストリア、スイス、イタリア、ドイツ、フランスにまたがる大山脈。
先日のNHKで、矢で殺されてアルプスの氷河に埋もれていた、5300年前の人間がそのままミイラ化された「アイスマン」として発見されたそうだ。彼は、焼いた肉やハーブも食べていたそうである。
さてアンモナイトは、3億5千万年前後に生息していて絶滅し、化石として発見されている貝類。数センチから大きいものでは2メートルのものまであるという。海中に生息していたアンモナイトが、アルプスの山中で発見されたということは、当然昔海だったわけだ。つまり地殻変動によって大陸が移動したのだ。
そんなことに思いを馳せながら、作者は穏やかな春の海を眺めているのだろう。「私のいるこの海岸は、数億年後には何処にあるのだろうか」と、未来にも目を向けているかもしれない。