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一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

892  アルプスのアンモナイトや春の海   炎火

2013年04月01日 | 

 ヨーロッパのアルプスは、モンブラン(4810m)を最高峰とし、オーストリア、スイス、イタリア、ドイツ、フランスにまたがる大山脈。

先日のNHKで、矢で殺されてアルプスの氷河に埋もれていた、5300年前の人間がそのままミイラ化された「アイスマン」として発見されたそうだ。彼は、焼いた肉やハーブも食べていたそうである。

 さてアンモナイトは、3億5千万年前後に生息していて絶滅し、化石として発見されている貝類。数センチから大きいものでは2メートルのものまであるという。海中に生息していたアンモナイトが、アルプスの山中で発見されたということは、当然昔海だったわけだ。つまり地殻変動によって大陸が移動したのだ。

 そんなことに思いを馳せながら、作者は穏やかな春の海を眺めているのだろう。「私のいるこの海岸は、数億年後には何処にあるのだろうか」と、未来にも目を向けているかもしれない。