一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

915  ふらここや昔天まで届きけり   稱子

2013年04月29日 | 

 ぶらんこを危ないほど力一杯漕いだ経験は、誰にでもあるだろう。又例えば、ぶらんこに乗る子供を力一杯押してあげた経験も、たぶん誰にでもあるだろう。

 作者は、そんな危ないほど漕いでいる子供たちを眺めながら、かつて自分にもそんな経験があったことを懐古している。しかし、それも遠い昔のこと。

 今若者たちは、例えばジェットコースターに熱狂している。あんな人工的な馬鹿げた遊びに、高いお金を払って良く乗るものだ、と思う。しかし、良く考えてみればジェットコースターの原点は、確かにぶらんこかもしれない。自動、他動の違いはあるが、ぶらんこのスリリングは、ジェットコースターのスリリングへ進化していて、飽きられることはなさそうだ。バンジージャンプなども同類であろう。

ラベンダー  シソ科の常緑樹

 

コメント
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