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一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

903  春装の影のみ添ひて触れあはず   流星

2013年04月14日 | 

(しゅんそうの かげのみそいて ふれあわず)

 1 知り合って月日の浅い二人。女は、既に心を許し始めていて、手も握らないことに淋しさを感じている。

2 長年連れ添った二人。今では手さえ握ることなく、歩く二人の影だけが触れ合っている。淋しいと言えば少し淋しいが、世の中そんなもの。

 3 春は出会いの季節。親しくなれるには、まだまだ月日がかかりそう・・・。いわば、水くさい仲。(作者の弁)だそうである。句は面白いが、この解説は淋しい。

 4、愛し合っている二人は街を歩いている。暖かな今日、女は春の装いを凝らしているから、すれ違う人たちの目線を感じている。ほんの少しだけ男と離れていたい気分、せめて今だけ。

山笑う