一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

913   春の夜のバスにいろんな眠る顔   春子

2013年04月26日 | 

  最近では、かなり減った団体のバス旅行。特に会社の慰安旅行が減って、熱海など温泉地の旅館やホテルは大打撃だ。それでも今年のゴールデンウィークでは、230万人(日本人5人に一人)が一泊以上の旅行に出かけ、その内の56万人(4人に一人)が海外組。

 さて、この句のバスは、もしかすると長距離の高速深夜バスかもしれない。3列でゆったりと座れ、電車や飛行機よりも料金が安いらしい。但し、昨年の4月29日、関越自動車道で高速バスの運転手の居眠りで7人死亡の大事故があったから、実家に帰るのも命がけの覚悟がいるかもしれない。

 この作者も、心配でおちおち眠っておられない心配性らしい。「全くこの人、鼻ちょうちん膨らませて、良く寝ていられるわねえ」などと呟きながら、みんなの寝顔を呆れて眺めているのかもしれない。

ヤブレガサ(破れ傘)  キク科ヤブレガサ属の多年草。

コメント (2)
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