一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

907  旋毛ある子牛の額風光る   薪

2013年04月19日 | 

(つむじある こうしのひたい かぜひかる)

 旋毛には、右巻(63%)、左巻(31%)があり、旋毛のない人や複数ある人もいるらしい。変わり者、ひねくれ者など性格の悪いのを「つむじ曲り」と言う。

 さて、季語の「風光る」であるが、ある解説によると、

 うららかな春の日に、やわらかな風が吹きわたる、その明るさをいう。春になると、陽の光も強くなり、吹く風にゆらぐ風景もまばゆく明かるい。いきいきと輝く自然の陽光と風の様相は、新しい春の息吹を感じさせる響きがあり、生々の気に満ちている。それが「風が光る」である。

 この30年、なんとなく受け入れて来た季語「風光る」であるが、いざ考察してみるとこの季語の曖昧さに戸惑う始末だ。私は単純に、「森の木々の若葉が、春風にゆらめき、陽光に輝いている様」と考えていたが、そんなに具体的なことではないようだ。私のつむじが曲っていたのかもしれない。

クサイチゴ草苺) バラ科キイチゴ属の落葉小低木

コメント (2)
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