一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

906  草団子老いて益々反抗期  歩智

2013年04月18日 | 

 論語に「七十にして、心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰えず(こえず)」とあるが、この句の作者、益々人々に逆らっているらしい。しかし、世の中にはおかしな考えや行動をする人も多いから、異論を述べる必要も生じるだろう。孔子さまの申すようには、なかなか生きられない。

草団子は、和菓子の一種で、白玉粉を練って蒸し、蓬(よもぎ)の若葉を茹でて擂り潰したものを混ぜた団子。

 ところで話は変わるが、私の良く通る道路に、一軒の御屋敷がある。その家の門に「巧言令色 入門不許」と書いてあり、いつも通るたびに気にかかっている。

 「相手に気に入られようと、言葉が巧みで、顔色を繕うような人は、この門入るべからず」という意味なのだろう。論語の「巧言令色 鮮(すくなし)仁」から採っていることは明らか。「セールスマンお断り」よりは、おしゃれかもしれない。

 しかし問題は、この文面を読んで、「私は巧言令色ではないから入ることができる」と思う人はたぶん怪しい人間である。セールスマンは、無視するであろう。動物や文面を理解できない者も入るであろう。

 つまり、まともに読んで正しく理解した人だけが、入門しないだろう。

ハコベ(繁縷、蘩蔞)ナデシコ科ハコベ属の総称のこと

単にハコベ というときは、ハコベ属の1種であるコハコベのことを指す場合が多いそうです

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