「ちちろ」とは、コオロギ(蟋蟀)のこと。日本人にとって、秋の虫の代表と言ったら、やはりコオロギで、その中の代表がツヅレサセコオロギであろう。家の中にも入りこみ、私達の生活に最も親しみ易いからだ。
但し、コオロギと一口に言っても、古代ではセミ(蝉)も含むあらゆる鳴く昆虫を指していたらしい。広義に言えば、マツムシ・スズムシ・クツワムシなども含まれてしまう。
さてこの句、作者はもういつ頃から始めたか分からないほど、長いことキッチンドリンカーらしい。数十年なのかもしれないが、お元気なのだから飲酒の適量は越えていないのだ。結構なことである。
イタドリ(虎杖)