一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1042  青大将意地の顎して轢かれおり  薪

2013年09月29日 | 

(あおだいしょう いじのあごして ひかれおり)

 建物のガラスに激突して死ぬ鳥は、日本だけでも少なく見積もって数十万羽はいるだろう。まして道路で車に轢かれて死ぬ犬猫、蛇・ミミズ・蟻などの小動物も入れれば、その数は計り知れない。

 動物たちに裁判所があれば、我々人間は全員有罪になるに違いない。過失致死罪にして許してやりたいところだが、この数十年全く善処していないから、確信犯として殺人罪が適用され死刑になるに違いない。執行猶予などつくはずもない。

 これだけ考えてみても、天国や極楽に行ける人間なんてほとんどいないし,幸運にもたとえ行けたとしても、天国で孤独死するだろう。

 さてこの句の、「顔」や「貌」ではなく、「顎」を強調したところが秀逸。

コメント
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