(あおだいしょう いじのあごして ひかれおり)
建物のガラスに激突して死ぬ鳥は、日本だけでも少なく見積もって数十万羽はいるだろう。まして道路で車に轢かれて死ぬ犬猫、蛇・ミミズ・蟻などの小動物も入れれば、その数は計り知れない。
動物たちに裁判所があれば、我々人間は全員有罪になるに違いない。過失致死罪にして許してやりたいところだが、この数十年全く善処していないから、確信犯として殺人罪が適用され死刑になるに違いない。執行猶予などつくはずもない。
これだけ考えてみても、天国や極楽に行ける人間なんてほとんどいないし,幸運にもたとえ行けたとしても、天国で孤独死するだろう。
さてこの句の、「顔」や「貌」ではなく、「顎」を強調したところが秀逸。