一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1954   道楽の仕事となって去年今年   沙会

2018年05月30日 | 岩戸句会 第五句集「何」

  かれこれ、雲水先生にお会いしてから十数年が過ぎました。一度陶芸に触れたくて、向かいの山の自宅から噂を聞き尋ね来て、岩戸山の岩戸窯へ・・・。現在も、私の美容サロンの茶碗は、すべて自作の岩戸焼を使用しています。

  俳句は、海老名で雨宮絹代先生が、お客様という縁で始めていましたが、句会がなくなり、ほどなく多留男先生の句会にお誘いいただき、現在に至りました。

 私の俳句は、いつまで経っても五七五の小さな日記です。一句一句、その時その時の情景や風物が思い出されます。上手くなる予定は全くないのですが、思い出作りとしてこれからも続けていきたいと思っています

 

初日記厚きノートの一ページ

それぞれの別れ近づく春隣

東風吹いて波音高き岩の浜

老いること味わい深し麦の秋

げんげ田に踏み込みランチタイムかな

 

オクターブ高きおはよう秘湯の初夏

夏めく日髪結い上げてハグをして

相傘の静けき夜や梅雨の雷  

晴天を掃く如若竹騒ぐ朝

逝く叔父の名付けその日を紫陽花忌

 

短夜や寝息給うも縁の内

どの色も透き通っており喜雨の森

深緑を濃淡にして日射し降る

まだ誰のものでもあらぬ青き柿

夏の夜は話したきこと多くあり

 

送り火も題目も消え日暮れかな

どっすんと日は落ちゆける良夜かな

良き友と美酒を従え羽田発

頬杖と秋の夜長と名画かな

秋高し旅してみたき雲ひとつ

 

住職も塔婆も変わり秋の暮

白露やもう十分と母逝きぬ

帰り花人は心に生きるもの

冬ざれや探しもの又探しもの

沈む日に赤を濃くして冬紅葉

ブロッコリー

 

コメント
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