社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

3月20日(日)

2011年03月21日 22時34分49秒 | 2011年

  9時半起床。今日も1日中家にいて、ただただゴロゴロしていた。ある意味では、最も贅沢な時間の使い方かもしれない。ただ、パソコンや本など、目だけは酷使していたので、少しチカチカする。

  この春は、多くの友人が人事異動や転職等で動くこととなる。遠くへ行ってしまう人もいれば、戻ってくる人もいる。今日もまた、1人の友人から転勤の連絡があった。友人たちは、多くがこの4月で社会人4年目に入る。ちょうど、そういうタイミングに差し掛かったのだろう。それが一段落すると、今度は結婚ラッシュの第一波が来るのかもしれない。私自身は、転勤はないし、結婚する気配も皆無なので、もうしばらくはこのままの生活を続けることになるだろう。変化があるとすれば、1人暮らしぐらいだろうか。いや、それも当分はしないかもしれない。

 


3月19日(土)

2011年03月20日 10時57分23秒 | 2011年

  9時起床。レンタルビデオ店で偶然友人と会う。彼女は3歳になる娘のEちゃんを連れていて、5分ほど話をしたのだが、これがなかなか印象に残る体験だった。とにかく、Eちゃんの口調や仕草が母親に似ているのだ。特に、上目遣いで欲しいものをねだったり、髪の毛を触りながら擦り寄ってくる感じが酷似している。友人は昔から比較的あからさまに"女の武器"を使うタイプだったし、それが出来るだけの資質を持っている女性なので、そんな母の姿を見て娘もその技術を学んだのだろう。弱冠3歳にして、自らの女性性が武器になると(無意識にでも)自覚しているとは驚きである。やはり、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」。

  日中はDVDを観たり、本を読んだりして過ごす。テレビ番組もいつの間にかほぼ通常の放送に戻り、時間帯によっては災害情報を流しているチャンネルを見つけるのに苦労するようになった。災害情報ばかりの時は「そろそろバラエティが見たいなー」と思ったが、今は反対に「どこか1ヵ所はずっと災害情報を流してくれればいいのに」などと思ってしまう。随分わがままな視聴者である。

  今日は1日中暖かく、夜になってもほとんど肌寒さを感じなかった。これぐらいの気温が続けば、全体的に消費電力量がかなり抑えられるのではないだろうか。また、20時過ぎに近所のスーパーまで出掛けたところ、店内はもちろん、道沿いのマンションや民家の明かりもいつもよりはるかに少なく、町全体が節電に努めていることを実感することが出来た。


3月18日(金)

2011年03月19日 10時45分29秒 | 2011年

  7時起床。朝食は抜きにして身支度を整え、8時過ぎにホテルを出て出勤する。今日は、うちの組織の出納閉鎖。今年度のお金の支出を申請できる最後の日である。そういうわけで、午前中はひたすら支出の申請書を(文字通り)積み上げていく。分量が多いから急がなければならないし、ミスは許されないというかなりストレスフルな仕事である。しかも、お金の支出に関してはその大半が私の管理下にあるものなので、吐き気がするほど必死で作業に取り組んだ。これまで、どんな仕事も80%の力で臨むことをモットーとしてきた私だが、今日はさすがに本気にならざるを得なかった。おかげで、いかに普段の仕事で手を抜いているかということを自分自身で実感することとなった。

  昼食を挟み、作成した支出申請書を上司と一緒にチェックし、無事に申請を終えたのが16時前。終業時刻までは1時間半近くあったが、気持ちの面ではここで「閉店ガラガラ」。あとは、簡単な事務処理をダラダラとやりながら過ごす。就業時間は定時なので体力的な疲れはほとんどないのだが、今日はとにかく精神的に疲れた。しかし、この程度で参っているようでは、私も社会人としてまだまだである。

  定時に退社したものの、人身事故で京浜東北線が止まっており、東横線と埼京線、バスを乗り継いで帰って来る。おかげで、帰宅は20時半。途中でバスを30分ほど待ったことも大きな要因だが、それにしても随分と時間が掛かってしまった。

  プロ野球に関して、パ・リーグが早期に開幕の延期を決定した一方で、セ・リーグは予定通り3月25日に開幕することが発表された。幹部たちは何やら、「野球を通して日本に元気を与えたい」などと寝言を言っているらしい。本当にそう思っているとしたら、思い上がりもいいところである。被災地の方々が避難生活に耐え、原発の周りでは被害を抑えようと命懸けで闘っている人がいて、それ以外の人々も節電等に努めている中で、よくそんなことが言えたものだ。本当に信じられない。少なくとも私は、東京ドームで野球をやらせるためにエアコンの使用を控えているわけではない。一般の人々がこういう状態で、選手会も延期を強く要望しているというのに、一体どこの誰が開幕を推し進めているのか。こういう時でさえ自分の利益のことしか考えられない一部の球団首脳を見ていると、怒りを通り越して哀れにすら思えてくる。まさに、人間失格。人とはこういう人たちのことを指す言葉なのだろう。

  しかし、私自身も反省しなければならないことがある。地震の翌日の12日、私は多くの人たちと同じように"何となく"食材を買い込んだ。カロリーメイト4箱と、お茶1ケース(6本)。特に必要に迫られていたわけでもない。こういう些細な買い溜めが余計な混乱を生むのだということを自覚していなかった。その後は、食材の不必要な購入は避け、車には乗らず、節電に努めている。加えて、県の社会福祉協議会にボランティアの登録をし、日本赤十字社に募金をした。前者に関しては、登録者が大量にいるらしいので素人の私にお声が掛かる可能性は低いだろうが、さいたまスーパーアリーナには被災地から避難してきた方がいらっしゃるそうなので、必要とされればいつでも力になりたい。後者に関しては、著名な方々の出した金額とは当然ながら桁違いだが、私の経済力で可能な限りの金額を出させて頂いた。あとすぐに出来ることは、献血ぐらいしか思いつかない。何かあるだろうか。

  一方で、出来るだけ普段通りの生活を行うことも重要である。うちの組織では災害による中小企業への影響をヒアリングしているのだが、災害特需で業績の上がっている業界がある一方で、全体的には経済活動の鈍化が起こっている。先ほど言ったことと一部矛盾するかもしれないが、消費行動を控えすぎるのも問題だ。さらに言えば、大手チェーン店よりも、企業体力の乏しい街のお店を利用することが望ましい。とりあえず私はこの週末、いつもの銭湯へ行ってみたい。


3月17日(木)

2011年03月17日 22時42分50秒 | 2011年

  5時起床。今週は地震等の影響でいろいろと疲れが溜まっているので、通勤の負担を減らすべく、今日は予め関内で宿泊する用意をして家を出る。宿の予約も済ませた。昨日と同じ電車に乗り、7時過ぎに桜木町に到着。今日のお目当てである日本旅行の運営する「トラベルカフェ」のオープンは7時半なので、桜木町から海沿いを散歩して時間調整する。馬車道駅近くの水路でたくさんのカモメが日向ぼっこをしていたので近づいてみたら、逃げるどころか私の周りを飛び始め、手の届く距離までやってくる。相当人に慣れているらしい。


これだけ近づいても、全く逃げる気配がない。

  オープンと同時にトラベルカフェに入り、モーニングを食べる。ここでは、朝の時間帯に飲み物を注文すると、サービスでトーストやスクランブルエッグといった食事が付いてくる。しかも、飲み物値段も安い。おそらく、カフェ単体の採算性よりも、カフェという空間を通して人々を旅行へと動機付けることが目的なのだろう。事実、ここでは自由に日本旅行のパンフレットを見ることが出来る。


値段は安いが、内容はしっかりとしたモーニングになっている。

  8時過ぎに出勤。土壇場になって、当初は行わないはずだった事業が行われていたことが発覚したり、事業の実施回数に勘違いがあったり、多くのトラブルに見舞われる。情報共有は大切だ。また、今日は災害対策に関して県知事がいらっしゃり、うちの組織の経営層との会合が行われた。私はカメラ係としてたくさんの写真を撮ったのだが、普段なら嬉しい役目も、忙しい時に任されると面倒くさい。まあ、これが新人の宿命なのだろう。

  海江田経済産業大臣による大規模停電の警告により、鉄道の運行が制限されるということで、就業時間に関わらず可能な者からすぐに帰宅するよう指示が出る。しかし、幸運にも私は既に宿泊するつもりでいたため、焦って帰ることなく仕事を進めることが出来た。ちなみに、終業時刻の17時半の時点で残っていたのは5、6名だった。

  退社後、桜木町駅高架下にあるニューヨークカフェ&レストラン「Bubby's」で夕食。ライムソーダにミートローフ、デザートにはチェリーパイを食べる。恥ずかしい話、私はこれまでミートローフがどういうものか知らなかったのだが、要するにハンバーグの内側の柔らかい部分だということがわかった。味は思っていた以上に美味しく、マッシュポテトとの相性も抜群。デザートのチェリーパイも、8割チェリーなんじゃないかというぐらいの具だくさんだった。店内の雰囲気も、お洒落で非日常的な空気を醸し出しつつも落ち着ける感じ。これは、なかなか良いカフェを見つけたかもしれない。


ソファー席に座れれば、本当にゆっくりとくつろげる。


「ベーコンラップミートローフ」


実は、チェリーパイを食べるのも初めてである。

  今日の宿は、「ダイワロイネットホテル横浜関内」。館内はとても綺麗だし、フロントの接客も素晴らしく、部屋も比較的広い。今、この日記はホテルの部屋で書いているのだが、節電のためにエアコンを切っているのでかなり寒い。今はまだ良心が勝っているが、電力消費のピーク時を過ぎればつけてしまうかも…。しかしまあ、停電で明かりさえつかなくなるよりはマシである。それに、寒さのデメリットよりも、往復3時間の通勤時間をカット出来るメリットのほうがはるかに大きい。明日の朝は、いつもよりゆっくり寝ていられる。

 


3月16日(水)

2011年03月16日 22時45分38秒 | 2011年

  5時起床。電車の運行本数減少を想定して通常より1時間半早く家を出たのだが、京浜東北線は正常運転に戻っており、車内はガラガラな上に7時過ぎには関内に着いてしまった。そこで、みなとみらいにあるホテル「ナビオス横浜」の1階にあるレストラン「イルドテラス」で朝食を取ることにする。落ち着いた店内でみなとみらいの景色を眺めながら朝食を食べるというのは、なかなか優雅なものである。早起きした甲斐があった。


健康的な朝食だ。


ランドマークタワーと屋形船というアンバランス。


ランドマークタワーと団地というアンバランス。

  8時過ぎに出勤。今週末に控えた出納閉鎖(コンサル謝金等の支出の締切)に向けた事務作業がピークを迎えている。地震の影響で金曜日と月曜日はほとんど仕事にならなかったため、元々ギリギリで進めていた作業が更に厳しいものとなっている。しかし、当初の想定よりも事業の実施状況がいち早く明確になったため、今日1日で一定の目処はついた。あとは、明日連携先機関から送られてくる報告資料を元に更なる作業を進めるだけである(これが一番大変なのだが…)。相変わらずいろいろと不測の事態があるものの、何とか間に合いそうな感じだ。

  19時半過ぎに帰宅。テレビ朝日の「池上彰の学べるニュース3時間スペシャル」が面白かった。地震や津波、原発などについて、専門家の解説を挟みつつ池上さんがわかりやすく解説してくれる。とにかく、彼の翻訳力は素晴らしい。専門家の難しい説明を一瞬でわかりやすく解説するあたりは、もはやひとつの「芸」の域だと思う。特に、原発に関するコーナーは本当に目から鱗だった。この問題に関しては、人々の抱える不安の多くが知識の不足から来ているため、こういうわかりやすい解説は非常に有意義なものだと思う。ってゆうか、火力だろうが水力だろうが原子力だろうが、最終的にはタービンを回して発電するという方法に変わりがないということには驚いた。もしかして、これって常識?