バッキーの会社で働くライアン(仮名)とのお付き合いは
この町に引っ越して来て以来だから
14年ほどになる。
お付き合い、、、と言っても
特別なものではなく
他の従業員達に比べ
個人的な話をする事がある、、、って言う
程度の仲だろうか、、。
広い農場を持つライアンのおじいさんの
ファームハウス(農場に建つ家)に
暫く住んでいたライアンが
ガールフレンドと家を購入した為
そこが空き家になって1-2年が経つ。
私たちの家を売った後
アパートを探す必要がある話を
ライアンにした所
タイムリーにも
ライアンのお母さんが
空き家になったおじいさんのファームハウスを
レンタルに出す為
その準備を始めている事を
先月知った。
街に建つアパートより
誰もいない
ひっそりとした場所に建つファームハウスは
バッキーにぴったり
その上 その家が借りれれば
いくつかの家具も
そこに置く事が出来る。
私たちの家も売れそうになったので
レンタルについての詳細を訊くと
何と
レンタル費は月400ドル(約4万円)と言う。
500ドル以下の物件を探していたので
その条件も満たす。
そして
ファームハウスの周りの芝刈りをすると
月100ドルぐらいを支払ってくれるとも聞き
喜ぶバッキー、、、。
ただこの件で
心配なのは
これからの季節
週に1度は芝刈りが必要になる上
この地方の夏の暑さは
半端でなく
芝刈り中に
心筋梗塞とか脳卒中で倒れても
誰にも見つけられない、、、と
そんな事を想像してしまう私は
気乗りがしない。
手押し芝刈り機でなく
ライダーを準備してもらう事
芝刈り中はビールでなく
十分な水分補給をしながらする事
などの条件をつけた。
ところで
ライアンの90代のおじいさんは
ガールフレンドもおり
今も元気に一人暮らし
おじいさんが書き残している遺言状での遺産分配は
自分の苗字を継ぐ男の子の孫たちだけに
与えられており
ライアンの妹は
何ももらえない事になっているらしい。
”昔のやり方や!” と
おじいさんを讃えるかのように
バッキーが言う。
写真はそのファームハウス