はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

"楢山節考"を観て思う

2017-04-05 | 映画 芝居 テレビ番組 等など


英語タイトル ”The Ballad of Narayama ” のDVDを

 図書館で借り

 週末イリノイの家で観た。


パッキングしてしまったリモコンが見つからず

  字幕(subtitles)に設定できなかったので

大まかな私の説明を聴きながら

 主に映像を追い鑑賞したバッキー






その日の食べ物にも困るほど貧しい事から

口減らしの為に

 70歳を迎える親を

息子が背負い

楢山に捨てる習わしがある信州の山奥が

  舞台になり

そこに住む1家族を中心に話が展開していく。





食べ物を盗んだ家族を

  生き埋めにし罰したり

 そんな残酷なシーンもあるが

 そんな場面も淡々と描かれているせいか

     感情が湧かない。

 


性行為の場面も多いが

 性欲を満たすだけの行為で

 描写が 滑稽



サザエさんに出演していた 清川虹子さんが 



    


 左とん平さんが扮する”臭い男”の性欲を満たすために

  寝てくれないか と

 その母親(坂本スミ子さん)から頼まれた時

”長い事使ってないけど

  使えるかしら、、。”
  みたいな事を言ったり

はたまた

とん平さんとの性行為時に

おっぱい ベロンの清川虹子さんが

”錆びないものね。” 

  みたいなセリフを言ったり、、、。

  
 



ストーリーのメインとなる

 息子が母親を背負い

  山に捨てに行く場面は

  心に残る。


  


坂本スミ子さんが演じる

   ”賢く気の強い”老婆は

  それゆえに 山に行く事を望む。


 この習わしを自分の息子には

   立派にし終えて欲しい気持ちもあったように

  私には感じられた。


 気持が進まない息子(緒方健さん)は

  仕方なく母(坂本スミ子さん)を背におい

    山に登ることになる。




同じように

親を捨てに来た男に

山で出会うが

 死を怖がり抵抗する親を

その男は崖から蹴り落とす。


ボールが転がっていくように

 バウンスして落ちていくその姿と

あの世に渡ることを望み

 自分で織ったゴザに座って

  手を合わせ

 じっと祈る老婆(坂本スミ子さん)の姿とが

 対照的な事もあり

  生や死 恐怖、、そして信仰心を考えさせられた。



生きるとは

 人間より大きな存在を信じる心を

   深める事であり

それには 

 一日一日の命に感謝する心が

  大きく関係していると思う。



この世での命を

   燃やし尽くし

 あの世で 又 それを輝かせる、、、、。


死は 生と同じく

  新しいスタート




  


映画の最後のシーンに見られるこの映像は


  


上手く光も使われているせいか

天使に囲まれ

 天に舞っていく

彼女の姿を想像させる。



この時の彼女の境地は

  私がたどり着きたい境地でもあり

心に留めておきたい 姿 だ。




 こんな感想でした。