パーティーでは久しぶりに義弟トムの奥さん 真理佐さん(仮名 白人)のご両親にもお会いできた。
真理佐お母さんは50代でアルツハイマーを病まれ
今になる。
彼女の介護をされる真理佐お父さんもまた
その病の症状が出始めているとも聞く。

姪の試合が終わってから
殆どの者たちが去り
キッチンのテーブルを囲んで
バッキーと私、末の弟トム、
その日誕生日を迎えた妹と彼女の夫がワイワイしている中に
真理佐ご両親も加わっていた。
私の左側3人目ではあったけれど
顔が良く見える場所に真理佐お母さんが、、、、
私の右隣りに真理佐お父さんが、、、、、、、座っていた。
兄弟姉妹たちは政治の話が出ると
意見の違いから小さな口論になる事もあったけれど
兄弟姉妹の子供の頃の話で
殆どの時間、席は盛り上がっていた

真理佐ご両親はどの話にも加わる事なく
静かに皆の話を聞いていたのだけれど
何の言葉を発する事もなく
ニコニコしたままの真理佐お母さんが
ある時突然言葉を発しその瞬間
私の中で喜びの感情が走った、、、。



これと似た事が職場でもあった。
店で食器洗いをする一人の青年は
何かの発達障害を持つようで
それもあってか無口で無表情
でもしっかりした仕事をする青年でもある。
”おはよう” と声をかけても
上向き加減に私を見てはくれるけれど
青年はすぐに下を向く、、、ただ 唇の両端は少々上がり気味で
それもあり彼に会うと必ず挨拶をする。

ある日 お皿を取りにその青年が働く洗い場に行った私は
一方的ではあるけれど
いつものように何気ない会話を彼にしたら
青年が言葉を発し
始めて聞いた彼の声に
それは大きな喜びの感情が走った、、、。



これら二つの事を結び付け
もしかしたらこれは
本当の自分の声を出す事が少なく成長した自分の
痛みあってこその喜びであろうか

と 考えたのだけれど
あーー そうだ
これは精神を病み
薬漬けになってしまった言葉少ない父の姿と
彼らが重なるからだ、、、とも思え始めた。
多分 こっち


なぁーーんて いつものごとく
何やかや分析したがる私の月曜日の朝だった。






真理佐ご両親は真理佐夫婦が住む町から
車で1時間程かかる先に住んでおられるので
帰りを心配した事だったけれど
あるアプを使う事で
彼らが今どこを走っているか、、が
スマホでチェック出来るようになっていた。
無事家に帰りついたようで安心した。

便利な世の中だワン