「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

春の風物詩

2007-05-12 14:26:52 | 遠野
 春真っ盛りの遠野、遠野関連ブログでも、取り上げられておりますが、山菜がこれからが旬で、遠野の春を代表する味であり、山菜取りの皆さんが山野に分け入る姿もまたひとつのこの季節の風物詩といえるかもしれません。





 さて、ありきたりな遠野の風物詩といえますが、それでもこの季節にしかみられない光景・・・・「瀬ざっこ(瀬雑魚)」・・・。



 産卵のため、浅瀬にやって来る「クギ」(瀬ざっこ・ウグイ・)を獲る川漁ですが、各河川に見られる風景です。

 
 少年時代、幼馴染達と川で釣りに興じるも、釣れるのは「ニガべ」(アブラハヤ)ばかり・・・そんな時、浅瀬の岸によく木箱が置いてあったのですが、中味は百尾程度のクギが入っている。
 
 何気なしに木箱の蓋を開けて一人5尾程度ずつ失敬して、翌日、学校で大目玉を食らったことがありました。
 
 どうやら別グループも失敬したようで、こちらは蓋を石で叩き壊したとかで、その上、カラスや小動物に荒らされたとかで、偉い剣幕で怒られたことを思い出します。



 こちらは落合での釣人



 各河川、瀬ざっこ漁をする方々は、その漁業権といいますか、場所等の権利を買っての漁でもありますから、子供のしたことだけでは済ませられない問題でもあったはず・・・しかし、大目玉だったけど「もうやるなよ」の言葉で許してくれる、また私達子供も、もう2度としてはいけない、瀬に石が組まれた場所やら投網が乾されている場所には近づかないようにしたものです・・・・といっても今の子供達が川で釣り等をしている姿はほとんど見かけませんからね。





瀬ざっこ

 獲った魚は、囲炉裏等で焼いていただく、遠野名物の瀬ざっこ・・・私の住まいするところでは、「瀬ざっこ」ではなく「瀬じゃっこ」といいます・・・笑



○余談

 江戸時代、遠野の河川には、石でも投げつければどれかに当って浮いてくるといわれるほど、川魚が豊富にいたといわれております。
 その代表はクギ(雑魚)で、遠野二代の八戸弥六郎義長公が病状の床で、猿ヶ石川のクギが食べたいと側近に言ったそうです。
  
 遠野南部二代の義長公の時代以前から遠野のクギは美味かった、雑魚食いがあったということになりますかね・・・。


 といっても、私は魚は食べれません、川魚は特にダメなんです・・・汗
 
 ざっこ食いのお誘いの際は、ジンギスカンも一緒にお願いします・・・笑
コメント (23)
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