Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

青い事典、まとめ20

2016-10-10 22:52:13 | 日記

 それにしても、再三、私は2人の問題に如何して自分が巻き込まれるのか不思議でしょうがありませんでした。

この時点で私には関係ないからと強く言って、2人の仲裁めいた事を断ればよかったと思います。

私には、きー君とFさんの仲が不思議な出来事としか思えませんでした。本当に全く予想もしていなかった出来事でした。

 Fさんのああいう状態を、『恋は盲目』というのだなぁと、教室に戻って来た私は溜息を吐いて少々げんなりしていました。

大体、きー君の事はよく分からないのよ、もしかしたら私の事を嫌いなんじゃないかしら?

過去の2、3の出来事を振り返って、私はきー君に好かれるどころか、

好意を持たれてさえいないのではないか、と思うのでした。

きー君の私への態度は何時も、表面は一応にこやかですが、決して心の内を見せない隙のない人のようにも私には思えて、

どちらかと言うときー君は、私にとって関わりあいたくない相手という感じで6年間を過ごして来たのです。

 それが、Fさんのせいでこちらから、かなり立ち入った事を聞く事になってしまいました。

私自身は関わり合いたく無かったきー君、この先のきー君との関係に、何やら暗雲めいたものを感じる私です。

と、ここで、暗雲の方は考えたくないと、私はFさんの方へ考えを変えます。

 私は先ほどのFさんの言動に怒ってはいましたが、それも恋する乙女のなせる業と思うと、

同性としてFさんが微笑ましくもありました。

 あんな風に、好きな人が出来るとその人に一途になれるものなんだなぁと

形振り構わずの状態に近い小学生の純粋さに打たれてもいました。

同い年なのに、私にはまだほど遠い世界のような気がする。

もう恋愛感情がある同級生がいるんだ。

その他の同級生はどうなんだろうか、と考えて教室内の男女の生徒を見回したりしました。

 私は早熟な方ではなく、どちらかというと晩稲の方でしたから、同級生のこの木の芽時には新鮮な驚きがありました。

今までが鈍感だったんでしょうか。クラスの中にはいろんなカップルが増えていたのかもしれません。

 いつの間にかFさんが戻り、きー君も教室に戻って来ていました。

 『ほんと、2人が仲がいいなんて全然気づけないな。

と思います。

こうやって教室だけで見ていると、2人には全く接点が無いように見えます。

 授業が始まる前に、Fさんは私に

「Junさん、駄目じゃないの、付属に行くの勧めちゃ。

と言います。

私はそんな気はなかったんですが、先程きー君に話した話の流れからいくとそうかなと思います。

 だから、時間を掛けてゆっくり2人(もちろん、きー君&Fさん)に良いようにと思っていたのよ。

と、話が途中で終わった事をFさんに告げます。

そうです、一方的にFさんの良いようにしていいものかどうかという問題がありますから、

きー君の気持ちも聞いてみないと、と両方の為に良いようにと思うのです。

 また、昼休みにでもゆっくり話してみてよ、そうFさんに言われて、そうね、

Fさんは友達だし、きー君は近所だし、近所のよしみという言葉もあるからと、私はいいわと答えます。

 

 

 

 

 


青い事典、まとめ19

2016-10-10 22:25:32 | 日記

 もう少し様子を見ましょうよ、時間を掛けてと言う私に、

時間なんて無いから、今日明日にはもう決めないといけないんだから、とFさんはおろおろでした。

そんなに急ぎなのと、私も困ってしまいます。

今までの言動でFさんの方の状態は大体分かりました。

はっきり我を失っています。

しかし、今少し話して来ただけなので、きー君の方の状態というのが私にはよく分かりませんでした。

元々、よく分からない人だなと思っていましたから、私には想像もつかなかったわけです。

あちらの方は割合に落ち着いて思慮深かったなと思います。

私はこの時まで、きー君が慌てふためいておろおろしている場面など見たことがありませんでした。

 そう思って、改めてFさんの方を観察してみると、動作はウロウロ、そわそわと

視線はふわふわ落ち着きなく心配気です。

所謂、心此処にあらずの様相です。

私がしんとしてFさんを見ている事に、気付いたのか気付かないのか、

Fさんは、もうJunさんて役立たない人ね、Junさんは教室に戻って、私が自分で何とか話してみるから

と言うと、1人渡り廊下に向かって足早に去っていきました。

 そうね、(酷い言われよう)2人で話した方がいいんじゃないかな

と、私は我関せずの方がよい結果が出るだろうしねと、

少々怒りながら教室に戻りました。何で私を巻き込むのよ!と内心ぷんぷんでした。


青い事典、まとめ18

2016-10-10 10:52:34 | 日記

 いきなり理由を尋ねても、そう親しくも無い、ましてや異性の私に、

きー君がおいそれと理由を明かしてくれる訳がありません。

それどころか、多分しつこいと思われたのでしょうね、近所だし噂のタネになっても嫌だったのでしょう。

 そういうJunさんは何でここに来たの、という話になったように思います。

私にしても、早々と、実はFさんに頼まれて、と、詳しい話をしてよいかどうか迷いました。

もう少し2人の様子を見た方がよいかなと、慌てないことにしました。

職員室か何処かへ行こうとしていた、または廊下から見える地域の山を眺めにここに来たとか何とか、

そう言って早々に渡り廊下からは退散したと思います。

 私はこの渡り廊下に、祖母がもう末期という頃によく来ては山を眺めていました。

思えば晩冬の頃です。山には雪がありそうなものですが、何故か私の記憶にある山は緑です。

まだ枯れ木も山の賑わいの頃です、新芽さえ萌えない山だったはずなのに、記憶に残る山は緑です。

家族の一員との避けられない別れ、生まれて初めての家内での身内の死が迫っていました。悲痛な日々でした。

そんな事を思いだしてしまう渡り廊下でもありました。

あの頃から3年が経とうとしているなぁと感慨深い気がします。

 日々の生活で祖母の死の痛手も薄らいでいましたが、落ち着いてベランダに手を載せて山を眺めると、

思い起こすのはあの頃でした。

  教室廊下に戻ると、Fさんがうろうろと待ち構えていました。

どうだった、きー君辞めるって?と聞かても、そうおいそれとそうだってと私が答えられる訳がありません。 

 無理よ、そんなに早く結論が出るわけないわ、と私。

ゆっくり時間を掛けないと如何なっているのか分からないし、

それに、大体、やっぱりきー君は私の事は好きじゃないと思うわ。とFさんにはっきり言います。

こういう事ははっきり言っておいた方がよいと思ったのです。

 やっぱり、Fさんの誤解だと思う。

そう言って、ところで、と訊きます。

きー君はFさんとよく喋るんでしょう?

やはりそうだという事でした。

私とはそんなに喋らないのよ、どんな話をしてるの?と訊くと、

きー君は案外面白い話をよくしてくれるという事でした。

 Fさん曰く、きー君と話していると面白くて楽しいのだとか、他の人はそうでもないんだけど

何だかきー君と話していると、こう、違うものを感じるとの事でした。

どう考えても、きー君もFさんの事を好きなのではないかと、私は益々2人の仲について確信を深めるのでした。

 きー君、私とはあまり喋らないのよ、話すにしても、どうお世辞にしても面白い話など聞いた試しが無いの、

私に話す態度とか話の内容とか、Fさんの時とはかなり違うんじゃないかしら。

と、Fさんの内にある心情の自覚を促してみます。

 


釣に行った事あります

2016-10-10 10:40:08 | 日記

 海釣りにもお濠にも言った事があります。川釣りは経験がないです。

海で釣れた物は、小さなハチメ、キス、ベラ、タコなどです。

濠では全然、釣れた事がありません。回数が少ないせいや、釣の装備が簡単な物だったせいだと思います。

気長に2時間ぐらいすぐ経ってしまう釣ですが、私には合いません。

まず、自分で釣った魚が食べられないという事があります。

生きていた姿を見てしまうと、調理しても自分では食べられません。可愛そうで。

その内調理するのも嫌になってしまって、こうなると釣自体したく無くなってしまいました。

 人それぞれですね、昔の人は狩猟したり釣りをしたり、採取したりで暮らしていたわけですから、

食べられないようでは生きていけませんね。逞しくない証明のような物です。