その後、私達の小学校からも数人、付属中学に選抜試験を受けに行きました。
そして、2人か3人程が受かったようでした。
Fさんは私に、受けに行かなかったのかと言っていましたが、当然費用の問題で駄目だったと告白します。
Junさん、受けに行けば受かったのに。
何て言ってくれるのはFさんぐらいよ、と、
私はFさんにありがとうと言います。
そして数日後、私はFさんからある相談を持ち掛けられます。
付属中学に合格した1人、きー君
(きー君って、気に入らないんじゃないかな、怒っているみたいですからね、お猿さんみたいだし。
Key man の きーとでも思ってもらいましょう。それも笑われそうです。)
の事でした。
きー君、付属中学に合格したんだけど、行こうかどうしようか迷ってるみたいなの、
と、Fさんの話は続きます。
Junさん、きー君が付属中学行くの止めて、皆と同じ中学に行くよう言ってくれないかな。
何で私が?
Junさん、きー君と仲いいじゃない。
何で私が?
きー君と私は特別仲良くは無いよと言いながら、私は如何してFさんの中にそんな誤解が生まれたんだろう
と不思議に思うのでした。
何で私ときー君が、仲がいいと思ったのと聞くと、
Fさんの話では、きー君は何時も私の事を話しているというのです。
きー君とFさん自体が話している場面など全く見た事も無い私は、
いったいFさんときー君は何処で、何時もというくらいにしょっちゅう、そんなに話しをているのだろう?
と、先ず疑問に思いました。
きーくん、Junさんの事が好きだと思うのと言われて、
きー君が?そんな事無いと思うけど、と私。
実際、年に2、3回程度しか口を聞いたことがないし、遊びに行った事も、
…ほんの幼い頃にはそれは、ご近所の事だから1、2回はあるかもしれないけれど、
全然記憶に、そうはっきりとは無いし、無いとは言い切れないけど、親しくないわよ。
向こうだってそう言うと思うと私が言うと、
やはりそうき―君も言っていたけど、とFさん。
そう言ってたけど、きー君、やっぱJunさんの事が好きなんだよ。とFさん。
私にはにわかに信じられないことでした。
まさか!と思います。
それって、Fさんの誤解だと思う。
そんな話を2人で暫くしていましたが、兎に角、とFさんは言います。
「このままじゃ、かー君は皆から外れて付属中学へ行っちゃうから、Junさんの力で引き止めて欲しい。」
Junさんなら出来る。と、言うのです。