9月14日(金)
今日は好古会の9月例会、会場は文化会館の会議室です。
好古会は横須賀市自然・人文博物館で催された考古学・歴史講座の受講者が中心のサークルで、 活動内容は専門家の話を聞く・史跡見学・会員間の情報交換や博物館の行事に協力し、 会員相互の知識を深めながら親睦を図り、 月一回、博物館・史跡等の見学会や博物館か隣接する文化会館で学習会を行っています。
講師はNPO法人鎌倉考古学研究所理事で鎌倉遺跡調査会代表の齋木秀雄氏、
資料をもらい着席、参加者は16名。
1.鎌倉の歴史
改めて鎌倉時代の歴史のおさらいと当時鎌倉と呼ばれていた範囲についての説明です、
1199(正治元)年頼朝が亡くなり幕府の場所が数回移動し北条氏も滅亡後、
足利尊氏が鎌倉府を置いたが古河に逃れた後は小田原北条氏が鎌倉内の整備・復興に
係わっていたが、その後は衰退の一路をたどり単なる片田舎と化していった。
明治になり軍港横須賀へのアクセス路線として1889(M22)年に横須賀線が開業後は町として復活。
2.発掘された鎌倉
道路・住居・食事・遊び・暮らしの道具・死者の扱い等の説明。
3.描かれた鎌倉と出土遺物の不思議
少ない鎌倉が描かれた絵画資料には理解できない点が多々ある
『一遍上人絵図』に描かれた道路には中央に排水溝の様な溝がある 鎌倉や国内の遺跡でも道路中央に溝がある遺跡は発掘されていない
『蒙古襲来絵詞』に描かれた鎌倉幕府の有力御家人安達泰盛邸には土塀と堀が巡らされている 鎌倉で見つかっているのは全て板塀と堀
鎌倉は地下水位が高いので鎌倉時代の木が腐り難いので多数の木製品や住居跡が残っている
斎木さん有意義で楽しい2時間でしたありがとうございました、参加者の皆さんお疲れ様でした。
来月の例会は齋木秀雄氏による鎌倉の史跡探訪です、年に数回個人で行くのですが
説明を聞きながら普段通らない路地を歩くのは楽しみです。