昨日の夕方、七里ガ浜自宅厨房はただならぬ緊張感で一杯だった。調理中、そして調理後もこの換気扇を「強」で回し続けることになる。それくらい厨房やダイニングルームに強烈な香りが漂い、翌朝になってもほのかに残ることになる。人体にもニオイが残る。この料理を夜を食べる場合、翌朝人に会うことが出来ないので注意が必要である。
終日曇天で昼間もあまり気温が上がらず、何か温かいものを食べたいと思った我々夫婦は、ニンニク鶏鍋(仮称)を食べることにしたのである。現在とは異なり、料理などほとんど自分で作ったことがなかった美青年時代の私でも、インスタント・ラーメン等を除き、当時から唯一自分で作ることが出来た料理がこのニンニク鶏鍋なのであった。
すでにこの料理はこのブログで紹介しているが、また書く。私の母が昔テレビで見て覚えたという料理で、材料、調理方法ともに極めてシンプルなものである。
主たる材料は2つだけ。まずは鶏モモ肉。鶏モモ肉は贅沢したい。画像のような「広告品」の安いブロイラーでも十分おいしいが、もし入手可能なら地鶏のお高いものにすると良い。食べる時の味の濃さと食感がまったく違うだろう。とは言え、七里ガ浜ではそれも適わない。地鶏が徒歩圏内で手に入らないのだ。
と言うことで、今回は「広告品」を利用。贅沢言うたらあかん。
そして長ネギ。主たる材料はそれで全部だ。鶏とネギだけである。
我が家の場合、1人あたり鶏モモ肉の大きめを1枚と長ネギ1本を用意する。
ニンニクは1個必要である。1カケラではないよ。1個全部を潰して使うのよ。だからニオイがスゴイのだ。
豆板醤。これもたくさん使う。体が温まるのである。
味噌。なんでも良いが、ウチはコレ。
みりん。ドボドボ使う。甘みを出すのに必要だ。この鍋の味の中核をなす。
酒。これもみりん同様、ドボドボ使う。
このお酒「大関のものも紙パック」は、2リットル入って880円(西友七里ガ浜店の価格)である。なんとお安いこと。
お酒好きな人から笑われるかもしれない。実はこれ、なかなかおいしい。普通の一升瓶(1.8リットル)の清酒は2,000円前後はするだろう。でもそれだけのお金を出しても、自分の好みからしておいしいと思うものもあるし、全然おいしくないと思うものもある。しかしこの「のものも」は2リットルで880円であることを考慮すると、私にとってはでたらめにvalueがあり、十分飲める商品だ。
「のものも」以外にも、料理用に紙パックの安い酒をいろいろと買う。そしてその味見を必ずするが、その中ではこの「のものも」が最も私好みである。
だから料理にのものもを使いながら、一方で飲む。どんどん酔っ払い、調理する手元が狂う。気付くと2リットルのパックのうち、かなりを自分で飲んでしまっている。おいおい、料理用の酒がなくなるだろが。酔いながらもしっかり写真を撮る。立派な心がけだ。
紙パックの裏にはレシピが。こういうのを馬鹿にしてはいかんぞ。
たいてい簡単でおいしい料理が紹介されている。有用な情報である。スーパーのレジ横あたりにある、スーパー自身あるいは食品メーカーが作成した無料のレシピ集なども、とても貴重である。書店で買えば数百円するものが、タダである。
酔っ払いながらニンニクを切ろう。
そしてニンニクをつぶす。ニンニク潰しの道具が大活躍だ。今までずっと私はニンニク潰しを用いてこれを調理して来た。ところが先ほど妻がそれにつき疑問を呈した。「ニンニクを普通に擦っておろしても良いのではないか?」と。「なぜ圧縮してつぶすのか?」と。
確かに。では私はなぜ長年ニンニク潰しを使って来たのだろうか?・・・わからない。そうするものだと信じ、何の疑問も持たずにそうして来た。それがおちゃ家の伝統だったのだ。
その伝統に頓着しない人にそれをいきなり否定されると、鳩のような心臓をした私はたじろぐ。しかし私は物事に固執しない性質なので、次回はこのツールを使わず、ニンニクをすりおろしてやってみようと思う。私はなんと進取の気性を持ち、非常に素直かつ柔軟な性格をしているのかと、我ながら感動する。
酒:みりん:水を1:1:3~4くらいの比率で材料がヒタヒタになるくらいにし、そこへ味噌を適当に入れる。豆板醤をガバッと入れる。ニンニク1個全部をそこに潰して入れる。するとこうなる。味が濃過ぎにならないよう調整しよう。
鶏モモ肉と長ネギはご覧のとおりに切っておく。
鍋にぶち込んで煮込む。鶏肉に味をしみ込ませるには最低20分くらいは煮たほうが良い。しかし!あまり長くすると却って逆効果になるから注意。
キッチンから食卓に用意した簡易カセットコンロへ鍋を移動させる。CRISTELの両手鍋は便利で、ご覧のように着脱可能な赤い取っ手を装着すれば素手で簡単に持てる。でも、いい土鍋が欲しいなぁ。
ぐつぐつぐつ・・・。この頃には、家の中のニオイがすごいことになっている。
なんと質素な食卓。しかしどうせ鍋だけで腹いっぱいになるのだから、これで十分。
ボクは何ももらえない、といじける犬。
出来た! ガツン!と来るぞ。酒、ニンニク、豆板醤が効く。味噌も入っている。暖まらないわけがない。またみりんの甘みがこの鍋の魅力でもある。
ニンニクの香りが室内に充満する。食べ始めるやいなや、汗が出るのでセーターを脱ぐ。
具をすべて食べ終わったら、第一部終了。すぐに第二部、雑炊タイムへ移行。濃い味である。雑炊以外でも、例えばラーメンを入れても合いそうだ。
調理も、材料を揃えるのもチョー簡単。過激に体が暖まる強烈かつ個性的な鍋だ。冬はこれに限る。
頼むから、何かくれよっ! 汁だけでもいいから。犬に愛を。対等な食事を。もうニオイがたまらん。これが茶々之介の不満顔。
終日曇天で昼間もあまり気温が上がらず、何か温かいものを食べたいと思った我々夫婦は、ニンニク鶏鍋(仮称)を食べることにしたのである。現在とは異なり、料理などほとんど自分で作ったことがなかった美青年時代の私でも、インスタント・ラーメン等を除き、当時から唯一自分で作ることが出来た料理がこのニンニク鶏鍋なのであった。
すでにこの料理はこのブログで紹介しているが、また書く。私の母が昔テレビで見て覚えたという料理で、材料、調理方法ともに極めてシンプルなものである。
主たる材料は2つだけ。まずは鶏モモ肉。鶏モモ肉は贅沢したい。画像のような「広告品」の安いブロイラーでも十分おいしいが、もし入手可能なら地鶏のお高いものにすると良い。食べる時の味の濃さと食感がまったく違うだろう。とは言え、七里ガ浜ではそれも適わない。地鶏が徒歩圏内で手に入らないのだ。
と言うことで、今回は「広告品」を利用。贅沢言うたらあかん。
そして長ネギ。主たる材料はそれで全部だ。鶏とネギだけである。
我が家の場合、1人あたり鶏モモ肉の大きめを1枚と長ネギ1本を用意する。
ニンニクは1個必要である。1カケラではないよ。1個全部を潰して使うのよ。だからニオイがスゴイのだ。
豆板醤。これもたくさん使う。体が温まるのである。
味噌。なんでも良いが、ウチはコレ。
みりん。ドボドボ使う。甘みを出すのに必要だ。この鍋の味の中核をなす。
酒。これもみりん同様、ドボドボ使う。
このお酒「大関のものも紙パック」は、2リットル入って880円(西友七里ガ浜店の価格)である。なんとお安いこと。
お酒好きな人から笑われるかもしれない。実はこれ、なかなかおいしい。普通の一升瓶(1.8リットル)の清酒は2,000円前後はするだろう。でもそれだけのお金を出しても、自分の好みからしておいしいと思うものもあるし、全然おいしくないと思うものもある。しかしこの「のものも」は2リットルで880円であることを考慮すると、私にとってはでたらめにvalueがあり、十分飲める商品だ。
「のものも」以外にも、料理用に紙パックの安い酒をいろいろと買う。そしてその味見を必ずするが、その中ではこの「のものも」が最も私好みである。
だから料理にのものもを使いながら、一方で飲む。どんどん酔っ払い、調理する手元が狂う。気付くと2リットルのパックのうち、かなりを自分で飲んでしまっている。おいおい、料理用の酒がなくなるだろが。酔いながらもしっかり写真を撮る。立派な心がけだ。
紙パックの裏にはレシピが。こういうのを馬鹿にしてはいかんぞ。
たいてい簡単でおいしい料理が紹介されている。有用な情報である。スーパーのレジ横あたりにある、スーパー自身あるいは食品メーカーが作成した無料のレシピ集なども、とても貴重である。書店で買えば数百円するものが、タダである。
酔っ払いながらニンニクを切ろう。
そしてニンニクをつぶす。ニンニク潰しの道具が大活躍だ。今までずっと私はニンニク潰しを用いてこれを調理して来た。ところが先ほど妻がそれにつき疑問を呈した。「ニンニクを普通に擦っておろしても良いのではないか?」と。「なぜ圧縮してつぶすのか?」と。
確かに。では私はなぜ長年ニンニク潰しを使って来たのだろうか?・・・わからない。そうするものだと信じ、何の疑問も持たずにそうして来た。それがおちゃ家の伝統だったのだ。
その伝統に頓着しない人にそれをいきなり否定されると、鳩のような心臓をした私はたじろぐ。しかし私は物事に固執しない性質なので、次回はこのツールを使わず、ニンニクをすりおろしてやってみようと思う。私はなんと進取の気性を持ち、非常に素直かつ柔軟な性格をしているのかと、我ながら感動する。
酒:みりん:水を1:1:3~4くらいの比率で材料がヒタヒタになるくらいにし、そこへ味噌を適当に入れる。豆板醤をガバッと入れる。ニンニク1個全部をそこに潰して入れる。するとこうなる。味が濃過ぎにならないよう調整しよう。
鶏モモ肉と長ネギはご覧のとおりに切っておく。
鍋にぶち込んで煮込む。鶏肉に味をしみ込ませるには最低20分くらいは煮たほうが良い。しかし!あまり長くすると却って逆効果になるから注意。
キッチンから食卓に用意した簡易カセットコンロへ鍋を移動させる。CRISTELの両手鍋は便利で、ご覧のように着脱可能な赤い取っ手を装着すれば素手で簡単に持てる。でも、いい土鍋が欲しいなぁ。
ぐつぐつぐつ・・・。この頃には、家の中のニオイがすごいことになっている。
なんと質素な食卓。しかしどうせ鍋だけで腹いっぱいになるのだから、これで十分。
ボクは何ももらえない、といじける犬。
出来た! ガツン!と来るぞ。酒、ニンニク、豆板醤が効く。味噌も入っている。暖まらないわけがない。またみりんの甘みがこの鍋の魅力でもある。
ニンニクの香りが室内に充満する。食べ始めるやいなや、汗が出るのでセーターを脱ぐ。
具をすべて食べ終わったら、第一部終了。すぐに第二部、雑炊タイムへ移行。濃い味である。雑炊以外でも、例えばラーメンを入れても合いそうだ。
調理も、材料を揃えるのもチョー簡単。過激に体が暖まる強烈かつ個性的な鍋だ。冬はこれに限る。
頼むから、何かくれよっ! 汁だけでもいいから。犬に愛を。対等な食事を。もうニオイがたまらん。これが茶々之介の不満顔。