「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

真冬の滞在@八ヶ岳西麓原村(4) 寒さを楽しもう! XCも!・・・ってVOLVOじゃないよ

2009-12-28 11:18:36 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
甲州側の南麓は日照時間が長いので、信州側の西麓、東麓と比較すれば一旦降った雪が溶けやすい。下の画像でご覧のとおりだ。これは西麓側の原村と富士見町の境界線付近、標高1000m前後で撮影した画像だ。画像中央に見えるのは八ヶ岳西麓ではあるがその南端に近く、そこから南麓(右方向)にかけては山頂近くまで雪なんてほとんど残っていない。同じ日時に西麓の標高1600mに位置する我が山荘の周辺では、場所によっては雪が多く残っていたのと大違いだ。

これをもって八ヶ岳山麓の別荘地に詳しい人も「南麓(甲州側)の別荘地は暖かいが、西麓や東麓(信州側)のそれは寒い」としばしば言う。しかしその表現は正確ではない。



なぜなら多くの場合、両者は標高が異なるからである。そもそも別物なのだ。仮に同じところでもそこから垂直に700m上昇したら、気候は確実に違うだろう。南麓には私のところのような標高1600mなんて別荘地は存在しない。南麓小淵沢の標高900mのポイントとは差が700mあるわけだ。これは東京都23区内と芦ノ湖(箱根)の標高差にほぼ匹敵する。気候が違って当たり前である。

西麓や東麓では標高1800mあたりまで別荘地がある。信州側では別荘地の最低区画面積(分筆不可。場所、時代により1000~1200平米程度)、建築基準(建物の高さ、建蔽率、容積率、色彩等)、道路基準についてかなり強い法律的規制の網をかぶせた。しかしその代わりに大規模開発に限り、別荘地を相当標高の高いところまで許したのである。



南麓(甲州側)の別荘地の多くは開発や土地取引を自然発生的に少しずつ重ねたものが中心となる。標高で1000mあるいはそれ以下のところも多い。標高1000mと言えば、西麓の我が原村なら森も別荘地もない地帯だ。村役場と集落とA-Coopが集まる払沢交差点よりまだ少し下である。森林がないくらいだから夏の昼間はかなり暑く、飲食店なら夏はエアコンを常用し、冬に降雪があっても木陰もないのですぐ溶けてしまうと言ったレベル感だ。

しかしながら昔は極寒と私には思えた八ケ岳山麓ですら、だんだん暖かくなっている。私が20年前に初めて山荘を持った場所は八ヶ岳山麓ではなかった。ところがその山荘を建ててくれたのが、八ヶ岳南麓のログ・ビルダーで、そこから私の八ヶ岳山麓通いが始まったのだ。思い起こせば、20年前の八ヶ岳山麓は今よりもっと雪をかぶる期間が長く、それが溶けるのに時間がかかった。また、夏はずいぶん寒かった。今の原村の山荘を建てた土地を入手したのは12年前だが、その時ですら「八ヶ岳山麓でもずいぶん気候が変わって来たなぁ」と感じたものだ。そして今その思いはさらに強くなっている。



これから土地を手に入れ山麓生活を楽しもうという人は要注意だ。10年~20年というスパンで山麓生活を考えるなら、自分の気候的な好みや今後のそれの変化の両方を考慮して土地を選べば良いだろう。しかし今後の変化がどれほどのものか、私には予想がつかない。小学生の子供に洋服を買い与えるような感じだ。これくらいで良いかなぁと思ったサイズの服を買い与えると、やがて小さくなってしまうかもしれない。私なら、冬も雪が長く残るところがいいなぁ・・・。なにせ鎌倉との気候のギャップを楽しむのだから。夏は寒く、冬はデタラメに寒い土地。

だってそうでないとこんなこと(↓)が出来ないでしょう? この反り具合、何だか知ってますか?



XCスキー! 誰でも出来る歩くタイプ。細くて長く、先が反り返っている。KARHUはフィンランドのメーカーだ。 ややバブル経済的、環境破壊的なダウンヒル・スキー人口が激減したから、このXCをする人が増えるかと思ったら、多少テレマーク・スキーが流行ったくらいで、これをする人も減っているようだ。



金具はSALOMON。



シューズも同様。踵が上がり、雪を蹴って歩ける。原村の自然文化園内やペンションビレッジ付近の林道は、積雪があれば、またそれが若干溶けて固まると尚のこと、格好のXCスキーコースとなる。

でも私を「一緒にXCスキーしましょうよ」などと決して誘わないでほしい。だってこれを最後に履いたのは・・・んん~~、7年前かなぁ。これを撮影した当日も、鉢巻道路から下の原村の農場やペンションビレッジ周辺に雪はなかったくらいだ。



「とーちゃん、私は南麓がいいです。雪が無い方が散歩しやすいから。こんな暗くて寒い山荘は楽しくありません」とは茶々之介の弁。好みはそれぞれ。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真冬の滞在@八ヶ岳西麓原村(3) 諏訪的生活( II ) ハルピンラーメンと真澄

2009-12-28 00:12:19 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
諏訪に来ないと経験出来ないモノを何かひとつ挙げよ!と言われたら・・・コレかなぁ。ハルピン・ラーメン。ちょっと俗っぽ過ぎかしら。



この清いメニューを見よ!ちょっと前まで「寝かせにんにく玉子入り」も「豚飯・子豚飯」もなかったくらいで、とてもシンプルだ。ラーメン3種から選ぶだけ。チャーシュー麺にしたり大盛りにするのは可能。でもビールや酒は出ない。全席禁煙。座席はカウンターのみ。メニュー左横の「年越しハルピン」が気になる人もいるかもしれない。最近このお店はいろいろと新たな展開を見せている。

昼なら半ライスは無料サービスだし、子豚飯は50円下がって100円。私もその特典を利用してランチ時間に子豚飯をオーダーした。



子豚飯はいつも先に出て来る。かなりあっさり味。何杯でもサラサラ行けそうだ。必ず長ネギの小口切りが載せられて出て来る。

そしていよいよ私のmost favouriteなラーメン「ニンダイ」がやって来た。ニンダイとは「ニンニク・ラーメン大盛り」の略称。私の場合、店名となっているハルピン・ラーメンでなく、いつもこの「ニンダイ」を注文する。ニンダイの麺とスープを口に少しふくむと、秘伝の甘辛いタレが即座に爆発して口中で特異なラーメン・ワールドが展開する。伝統的で典型的な醤油/味噌/塩ラーメン等とは異なるし、また最近新たに続々登場するラーメン店のファッショナブルなラーメンとも異なる。このお店はまったくオリジナルなテイストを誇っているのだ。



重いスープだから、かき混ぜながら食べよう。スープの表層は赤茶色いのだが、全体をかき混ぜると、丼の底から旨味の濃いタレの沈殿物が浮き上がり、スープの色を黒く見せる。「ほぉ・・・」っと、それをただぼーっと見ていてはいけない。沈殿物がまた沈殿してしまって終わりだ。そうなる前に、次の行動に移行しなければならないのだ。

左手に持ったレンゲで丼の底からスープをかき混ぜ沈殿物を浮かせながら、同時にそこへ、右手に持った箸でつまんだ細めで縮れた黄色い麺を突っ込み、からませたと思いきや、麺とスープと沈殿物を全部一緒にずずずずずぅ~~~っとすする。その間ザッと0.00028秒。そうしないと麺とスープとその沈殿物の調和をmaximumに堪能出来ない。このラーメン・ワールドは複雑極まる味覚嗅覚のシンフォニー(ただし瞬間技)なのである。うまいぃ~!オリジナルな味だ。



厨房の中はメンバーが時々変わっているが、常に4人の体制だ。従業員の皆さんはリズムよく動いている。お客はほとんどが地元リピーターだ。お昼は11:00am開店だが、たいていすぐに満席になる。厨房は非常に清潔。

八ヶ岳山麓周辺にもフレンチやイタリアンのレストランがあるが、お金を出してもなかなか「立派!」と言えるものに出会えない。申し訳ないが、それらは東京、横浜あるいは鎌倉ででも食べた方が良いモノに出会いやすい。その点このハルピン・ラーメンは立派だ。ラーメンの味だから個人の好き嫌いもあろうが、ここでは他店では食べられないラーメンを食べさせてくれる。もしそうでなければ、独立系の古い店が長年地元のリピーターで一杯になったりはしないだろう。

ハルピン・ラーメン
所在地: 長野県諏訪市大字四賀飯島2336−2
電話: 0266-53-1557



次は真澄。真澄は諏訪地区最大シェアの酒蔵であり、数多くの酒を製造、販売しているが、これは特選。私がいつも飲むのはコレだ。「本醸造」などと言われる類のもので、値段的には下から数えた方が早い製品だ。



一升瓶の裏には解説がある。「食中酒の傑作」とある。そのとおり。醸造アルコールが入ったくらいのお酒が、私は好きだ。高価な日本酒に私はあまり縁がない。普段から飲み慣れていないからか、「純米大吟醸」と銘打ったような高価なお酒を私は美味しいと思えないのである。



冬の山荘にこもり、昼間からこれを飲んでいると・・・



あらあら一升瓶が空に。2本目に突入! 軽い軽い。



日本の醸造酒だけでなく、外国の蒸留酒も飲まないとバランスがとれない(?)。スコットランドのアイラ島から来たクレオソート臭のあるお酒と米国テネシー州から来た芳しいお酒。どちらも最高。おっとっと。でたらめに酔える。楽しいなあ。



ついでに・・・と言っては失礼だが、最後に山の幸で食べたきつねうどん。山の幸とは原村と富士見町の境界近くの原村側にある日本料理店。定食や麺類が食べられる。普通の価格で普通の食事が出来る店として原村ではとても貴重な店なのである。ところが食事の質とは無関係なポイントだが、残念なことにほとんどの座席が座敷なのだ。苦手な座敷。

山の幸
所在地: 長野県諏訪郡原村中新田18673
TEL: 0266-79-6211
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする