甲州側の南麓は日照時間が長いので、信州側の西麓、東麓と比較すれば一旦降った雪が溶けやすい。下の画像でご覧のとおりだ。これは西麓側の原村と富士見町の境界線付近、標高1000m前後で撮影した画像だ。画像中央に見えるのは八ヶ岳西麓ではあるがその南端に近く、そこから南麓(右方向)にかけては山頂近くまで雪なんてほとんど残っていない。同じ日時に西麓の標高1600mに位置する我が山荘の周辺では、場所によっては雪が多く残っていたのと大違いだ。
これをもって八ヶ岳山麓の別荘地に詳しい人も「南麓(甲州側)の別荘地は暖かいが、西麓や東麓(信州側)のそれは寒い」としばしば言う。しかしその表現は正確ではない。
なぜなら多くの場合、両者は標高が異なるからである。そもそも別物なのだ。仮に同じところでもそこから垂直に700m上昇したら、気候は確実に違うだろう。南麓には私のところのような標高1600mなんて別荘地は存在しない。南麓小淵沢の標高900mのポイントとは差が700mあるわけだ。これは東京都23区内と芦ノ湖(箱根)の標高差にほぼ匹敵する。気候が違って当たり前である。
西麓や東麓では標高1800mあたりまで別荘地がある。信州側では別荘地の最低区画面積(分筆不可。場所、時代により1000~1200平米程度)、建築基準(建物の高さ、建蔽率、容積率、色彩等)、道路基準についてかなり強い法律的規制の網をかぶせた。しかしその代わりに大規模開発に限り、別荘地を相当標高の高いところまで許したのである。
南麓(甲州側)の別荘地の多くは開発や土地取引を自然発生的に少しずつ重ねたものが中心となる。標高で1000mあるいはそれ以下のところも多い。標高1000mと言えば、西麓の我が原村なら森も別荘地もない地帯だ。村役場と集落とA-Coopが集まる払沢交差点よりまだ少し下である。森林がないくらいだから夏の昼間はかなり暑く、飲食店なら夏はエアコンを常用し、冬に降雪があっても木陰もないのですぐ溶けてしまうと言ったレベル感だ。
しかしながら昔は極寒と私には思えた八ケ岳山麓ですら、だんだん暖かくなっている。私が20年前に初めて山荘を持った場所は八ヶ岳山麓ではなかった。ところがその山荘を建ててくれたのが、八ヶ岳南麓のログ・ビルダーで、そこから私の八ヶ岳山麓通いが始まったのだ。思い起こせば、20年前の八ヶ岳山麓は今よりもっと雪をかぶる期間が長く、それが溶けるのに時間がかかった。また、夏はずいぶん寒かった。今の原村の山荘を建てた土地を入手したのは12年前だが、その時ですら「八ヶ岳山麓でもずいぶん気候が変わって来たなぁ」と感じたものだ。そして今その思いはさらに強くなっている。
これから土地を手に入れ山麓生活を楽しもうという人は要注意だ。10年~20年というスパンで山麓生活を考えるなら、自分の気候的な好みや今後のそれの変化の両方を考慮して土地を選べば良いだろう。しかし今後の変化がどれほどのものか、私には予想がつかない。小学生の子供に洋服を買い与えるような感じだ。これくらいで良いかなぁと思ったサイズの服を買い与えると、やがて小さくなってしまうかもしれない。私なら、冬も雪が長く残るところがいいなぁ・・・。なにせ鎌倉との気候のギャップを楽しむのだから。夏は寒く、冬はデタラメに寒い土地。
だってそうでないとこんなこと(↓)が出来ないでしょう? この反り具合、何だか知ってますか?
XCスキー! 誰でも出来る歩くタイプ。細くて長く、先が反り返っている。KARHUはフィンランドのメーカーだ。 ややバブル経済的、環境破壊的なダウンヒル・スキー人口が激減したから、このXCをする人が増えるかと思ったら、多少テレマーク・スキーが流行ったくらいで、これをする人も減っているようだ。
金具はSALOMON。
シューズも同様。踵が上がり、雪を蹴って歩ける。原村の自然文化園内やペンションビレッジ付近の林道は、積雪があれば、またそれが若干溶けて固まると尚のこと、格好のXCスキーコースとなる。
でも私を「一緒にXCスキーしましょうよ」などと決して誘わないでほしい。だってこれを最後に履いたのは・・・んん~~、7年前かなぁ。これを撮影した当日も、鉢巻道路から下の原村の農場やペンションビレッジ周辺に雪はなかったくらいだ。
「とーちゃん、私は南麓がいいです。雪が無い方が散歩しやすいから。こんな暗くて寒い山荘は楽しくありません」とは茶々之介の弁。好みはそれぞれ。
これをもって八ヶ岳山麓の別荘地に詳しい人も「南麓(甲州側)の別荘地は暖かいが、西麓や東麓(信州側)のそれは寒い」としばしば言う。しかしその表現は正確ではない。
なぜなら多くの場合、両者は標高が異なるからである。そもそも別物なのだ。仮に同じところでもそこから垂直に700m上昇したら、気候は確実に違うだろう。南麓には私のところのような標高1600mなんて別荘地は存在しない。南麓小淵沢の標高900mのポイントとは差が700mあるわけだ。これは東京都23区内と芦ノ湖(箱根)の標高差にほぼ匹敵する。気候が違って当たり前である。
西麓や東麓では標高1800mあたりまで別荘地がある。信州側では別荘地の最低区画面積(分筆不可。場所、時代により1000~1200平米程度)、建築基準(建物の高さ、建蔽率、容積率、色彩等)、道路基準についてかなり強い法律的規制の網をかぶせた。しかしその代わりに大規模開発に限り、別荘地を相当標高の高いところまで許したのである。
南麓(甲州側)の別荘地の多くは開発や土地取引を自然発生的に少しずつ重ねたものが中心となる。標高で1000mあるいはそれ以下のところも多い。標高1000mと言えば、西麓の我が原村なら森も別荘地もない地帯だ。村役場と集落とA-Coopが集まる払沢交差点よりまだ少し下である。森林がないくらいだから夏の昼間はかなり暑く、飲食店なら夏はエアコンを常用し、冬に降雪があっても木陰もないのですぐ溶けてしまうと言ったレベル感だ。
しかしながら昔は極寒と私には思えた八ケ岳山麓ですら、だんだん暖かくなっている。私が20年前に初めて山荘を持った場所は八ヶ岳山麓ではなかった。ところがその山荘を建ててくれたのが、八ヶ岳南麓のログ・ビルダーで、そこから私の八ヶ岳山麓通いが始まったのだ。思い起こせば、20年前の八ヶ岳山麓は今よりもっと雪をかぶる期間が長く、それが溶けるのに時間がかかった。また、夏はずいぶん寒かった。今の原村の山荘を建てた土地を入手したのは12年前だが、その時ですら「八ヶ岳山麓でもずいぶん気候が変わって来たなぁ」と感じたものだ。そして今その思いはさらに強くなっている。
これから土地を手に入れ山麓生活を楽しもうという人は要注意だ。10年~20年というスパンで山麓生活を考えるなら、自分の気候的な好みや今後のそれの変化の両方を考慮して土地を選べば良いだろう。しかし今後の変化がどれほどのものか、私には予想がつかない。小学生の子供に洋服を買い与えるような感じだ。これくらいで良いかなぁと思ったサイズの服を買い与えると、やがて小さくなってしまうかもしれない。私なら、冬も雪が長く残るところがいいなぁ・・・。なにせ鎌倉との気候のギャップを楽しむのだから。夏は寒く、冬はデタラメに寒い土地。
だってそうでないとこんなこと(↓)が出来ないでしょう? この反り具合、何だか知ってますか?
XCスキー! 誰でも出来る歩くタイプ。細くて長く、先が反り返っている。KARHUはフィンランドのメーカーだ。 ややバブル経済的、環境破壊的なダウンヒル・スキー人口が激減したから、このXCをする人が増えるかと思ったら、多少テレマーク・スキーが流行ったくらいで、これをする人も減っているようだ。
金具はSALOMON。
シューズも同様。踵が上がり、雪を蹴って歩ける。原村の自然文化園内やペンションビレッジ付近の林道は、積雪があれば、またそれが若干溶けて固まると尚のこと、格好のXCスキーコースとなる。
でも私を「一緒にXCスキーしましょうよ」などと決して誘わないでほしい。だってこれを最後に履いたのは・・・んん~~、7年前かなぁ。これを撮影した当日も、鉢巻道路から下の原村の農場やペンションビレッジ周辺に雪はなかったくらいだ。
「とーちゃん、私は南麓がいいです。雪が無い方が散歩しやすいから。こんな暗くて寒い山荘は楽しくありません」とは茶々之介の弁。好みはそれぞれ。