エルガーの名曲をどうぞ♪
2013年のこと。
ロンドン西部の地区にある高額な集合住宅にのみ投資するジャージー籍でポンド建てのファンドを私は購入した。
ジャージー島とはフランスに近い英国王室領のことである。
これ(↓)はそのファンドの目論見書。

こうしたファンドの購入にはかなり多くの書類を提出せねばならない。
大変な手続きを経て、私はなんとかファンドを購入した。

あれからもう少しで5年経つことになる。
購入してからというもの、運用者からは詳細は運用報告書が定期的に送られて来る。
ロンドンの不動産物件に投資するポンド建てファンドへの投資であるからして、それにより私が儲かるためには:
1.ロンドンの物件が値上がりすること
2.英国の通貨であるポンドが円に対して上昇すること
その2つが同時に起こることが望ましい。
ちなみに対円でのポンド相場の超長期の動きは以下の通り。

ビートルズが初期のヒット曲を飛ばしていた1960年代途中までは、1ポンドは1,000円以上の価値があった。
日本人が英国を旅行しようとすると、大変な出費となった時代だ。
しかし60年代後半にはそれは崩れはじめ、小さな恋のメロディなんて映画が流行る頃には、その凋落ぶりが明らかになる。
1980年代になり私が初めて英国に旅行に行った頃には1ポンドが300円台。
私が英国に住んでた頃には1ポンドが200円台に突入。
今世紀に入ってもその傾向は継続した。
グラフをもっと大きくしてみましょう。ファンドを購入した2013年以降、昨年暮れまでのグラフがこちら(↓)。

2012年にポンドは対円で底を打つ。
2013年に私がファンドを購入してからしばらくというもの、毎日その評価額が上昇し、私はウハウハとなる。
「今日もまた儲かった!」みたいな天国のような状態が続いた。
ポンドはすごい勢いで上昇を続けていたからだ。
加えてロンドンの高級不動産物件は値上がりし続けていた。「成層圏内のさらなる上昇」と言われた。
ファンド購入から2年後、2015年には1ポンドが200円にまで到達しそうになった。
しかし、すごく良いことは長くは続かないものである。
いつもそうなのだ。
2014年にはスコットランドの独立問題が議論されたし、さらに、あろうことか、BREXIT(英国のEUからの離脱)まで議論されることとなった。
そして賢いはずのデイヴィッド君は驚いたことに国民投票を実施してしまい、2016年7月に、これまた驚いたことに彼の国の民は僅差でEU離脱を決めてしまった。
スコットランドやロンドンの居住者の多くはそれに反対したが、イングランドのロンドン以外に住む高齢者を中心にして離脱を選んだ人が多かったという。

そんな馬鹿な。まさかの選択。
ロンドンの高級な地区の不動産の中には、非英国人に所有されている物件も多い。
ロンドンは国際金融取引の中心地であり、世界中の金融機関がそこに支店や法人を構えている。
そこで働く人たちの住居としても、そうした高額な不動産が利用されている。
不動産だけでなく、英国経済一般にEUとつながることで、いろいろとメリットを受けているのだ。
しかし英国がEUを離脱するとなると、話は変わる。
実際多くの金融機関が、欧州内のウェイトをロンドンから英国外の街へシフトし始めている。
不動産価格にだって悪い影響を与える。
再び前のポンドの対円相場のグラフを見よう。
ポンドは2015年から下がり始めた。ロンドンの不動産はそれでも値上がりしていたが、BREXIT決定後はさすがに価格が低下している。

「嫌だわぁ~、悪夢だわぁ~」と思っていた。
このファンドを購入した人の中に、日本に住む非日本人はいるが、日本人は私だけだそうな。
「余計なことすんじゃなかったわぁ」とも思っていた。
しかし良いこと同様、悪いことも長くは続かないものである。
最悪だ!と思った時には、その後の回復の芽がどこかに見られるものだ。
BREXITが決定されて数か月もすると今度はポンド相場が底を打ち、2016年の途中からどんどん回復のトレンドをたどり始めた。
2017年には、私がファンド投資を始めた頃の水準にまでポンドが回復している。
ポンドよ、どんどん上がれーーー!
2018年は、ポンドよ、再び200円を目指せ!

【Source: Google】
EC離脱は織り込み済みだし、ロンドンの高額不動産物件の価格も上がっていただきましょう!
世紀の変わり目を2回くらいは平気でまたぐこの建物たち。価値があると思うんだなあ。
2013年のこと。
ロンドン西部の地区にある高額な集合住宅にのみ投資するジャージー籍でポンド建てのファンドを私は購入した。
ジャージー島とはフランスに近い英国王室領のことである。
これ(↓)はそのファンドの目論見書。

こうしたファンドの購入にはかなり多くの書類を提出せねばならない。
大変な手続きを経て、私はなんとかファンドを購入した。

あれからもう少しで5年経つことになる。
購入してからというもの、運用者からは詳細は運用報告書が定期的に送られて来る。
ロンドンの不動産物件に投資するポンド建てファンドへの投資であるからして、それにより私が儲かるためには:
1.ロンドンの物件が値上がりすること
2.英国の通貨であるポンドが円に対して上昇すること
その2つが同時に起こることが望ましい。
ちなみに対円でのポンド相場の超長期の動きは以下の通り。

ビートルズが初期のヒット曲を飛ばしていた1960年代途中までは、1ポンドは1,000円以上の価値があった。
日本人が英国を旅行しようとすると、大変な出費となった時代だ。
しかし60年代後半にはそれは崩れはじめ、小さな恋のメロディなんて映画が流行る頃には、その凋落ぶりが明らかになる。
1980年代になり私が初めて英国に旅行に行った頃には1ポンドが300円台。
私が英国に住んでた頃には1ポンドが200円台に突入。
今世紀に入ってもその傾向は継続した。
グラフをもっと大きくしてみましょう。ファンドを購入した2013年以降、昨年暮れまでのグラフがこちら(↓)。

2012年にポンドは対円で底を打つ。
2013年に私がファンドを購入してからしばらくというもの、毎日その評価額が上昇し、私はウハウハとなる。
「今日もまた儲かった!」みたいな天国のような状態が続いた。
ポンドはすごい勢いで上昇を続けていたからだ。
加えてロンドンの高級不動産物件は値上がりし続けていた。「成層圏内のさらなる上昇」と言われた。
ファンド購入から2年後、2015年には1ポンドが200円にまで到達しそうになった。
しかし、すごく良いことは長くは続かないものである。
いつもそうなのだ。
2014年にはスコットランドの独立問題が議論されたし、さらに、あろうことか、BREXIT(英国のEUからの離脱)まで議論されることとなった。
そして賢いはずのデイヴィッド君は驚いたことに国民投票を実施してしまい、2016年7月に、これまた驚いたことに彼の国の民は僅差でEU離脱を決めてしまった。
スコットランドやロンドンの居住者の多くはそれに反対したが、イングランドのロンドン以外に住む高齢者を中心にして離脱を選んだ人が多かったという。

そんな馬鹿な。まさかの選択。
ロンドンの高級な地区の不動産の中には、非英国人に所有されている物件も多い。
ロンドンは国際金融取引の中心地であり、世界中の金融機関がそこに支店や法人を構えている。
そこで働く人たちの住居としても、そうした高額な不動産が利用されている。
不動産だけでなく、英国経済一般にEUとつながることで、いろいろとメリットを受けているのだ。
しかし英国がEUを離脱するとなると、話は変わる。
実際多くの金融機関が、欧州内のウェイトをロンドンから英国外の街へシフトし始めている。
不動産価格にだって悪い影響を与える。
再び前のポンドの対円相場のグラフを見よう。
ポンドは2015年から下がり始めた。ロンドンの不動産はそれでも値上がりしていたが、BREXIT決定後はさすがに価格が低下している。

「嫌だわぁ~、悪夢だわぁ~」と思っていた。
このファンドを購入した人の中に、日本に住む非日本人はいるが、日本人は私だけだそうな。
「余計なことすんじゃなかったわぁ」とも思っていた。
しかし良いこと同様、悪いことも長くは続かないものである。
最悪だ!と思った時には、その後の回復の芽がどこかに見られるものだ。
BREXITが決定されて数か月もすると今度はポンド相場が底を打ち、2016年の途中からどんどん回復のトレンドをたどり始めた。
2017年には、私がファンド投資を始めた頃の水準にまでポンドが回復している。
ポンドよ、どんどん上がれーーー!
2018年は、ポンドよ、再び200円を目指せ!

【Source: Google】
EC離脱は織り込み済みだし、ロンドンの高額不動産物件の価格も上がっていただきましょう!
世紀の変わり目を2回くらいは平気でまたぐこの建物たち。価値があると思うんだなあ。