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この国を出よ |
大前 研一,柳井 正 | |
小学館 |
この本は、大前研一とユニクロ社長の柳井正が章ごとに交互に書いている本だ。対談集とはちょっと違う。本屋で平積みになっていたから結構売れているんじゃないか。
この本の概要は、絶望的な状況なのにノーテンキな日本人、変化を嫌う若者たち、それに影響している日本のビジネスマン、若者は海外に出ていくべし、そして日本国への提案である。提案には別の著者の本で聞いたことがあるもの、ほとんど実行不可能なことも書かれている。
私が特に印象に残ったのは、大前氏の日本のビジネスマンへの問いかけ。人は身近にいるロールモデル(模範、目標)に強く影響を受ける。当然若者のそばにいるビジネスマンにも。そのビジネスマンは公私ともに目標を持っていない。つまり、
① どのように生きるか、というビジョンを持って仕事をしているのか。
② 専門分野を磨き、会社に依存しないでクビになっても困らないスキルを持とうとしているか。
③ そしてプライベートを含めた老後の計画をキチンと持っているか。
大前氏の接した外国人はこれが極めて明確だそうだ。
そう言えば、私を含めて、日本人のビジネスマンは上記3つ、どれも持ってないのではなかろうか。①は私もなにも考えて来なかった。会社でもそんな話は聞いたことがない。②は私の場合、かなりやってきたと自負している。そして③は計画はあるけどもまだナイショ。着々と進めています。