幕山の帰りは、名湯、湯河原温泉へ。駅からバスで日帰り湯の「こごめの湯」へ。ここにはしばらく来ていなかったが、バスの車窓からは、「日帰り湯」の看板が目に付くようになっていた。
さて、入場、幕山公園の入場券を見せると一人300円が割引になった、ちょっと得した感じ。湯河原温泉は、江戸時代の温泉番付(温泉番付けは何種類かあるが、一番古いもの)では、東の小結だ。ちなみに東の大関は草津、西の大関は有馬、東の関脇は那須、西の関脇は城崎、となっていた。やっぱ、名湯なんだね。湯河原というからには、河原から温泉が湧き出ていたんだろう。
風呂は室内と露天、どちらの大きな浴槽だ。露天は寒いから室内で入る。そして、いつも楽しみにしている温泉分析表をチェック。
泉質は、ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。泉温は源泉で61.7℃と高温だ。ペーハーは8.3、成分総計は1.545g/kgと、なんとか泉質の療養泉基準をクリア。
まずアルカリ性は、角質を落とす、ツルツル泉。塩化物は、保湿効果。硫酸塩は、保湿効果と肌の蘇生効果がある。つまり肌が乾燥した後、すぐに保湿してくれる、「リンス・イン・シャンプー」の温泉だ、理想的。
ただし、加水、加温はあり、循環はなし。シャワーも源泉を使っている。私は感じなかったが、配偶者は、シャワーのお湯が温泉の匂いだったそうだ、たぶんカルシウム硫酸塩(石膏)だろう。
そして効能は、きりきず、やけど、慢性皮膚病など。こっち医薬品じゃないから、効くとしてもやんわりだな。
最近は、高尾山の極楽湯、西武秩父の祭りの湯しか入っていなかった。ここは、やっぱり、名湯の湯河原温泉でした。冬の温泉はいいなあ。
追伸 このブログがアップされるのは2月25日、そう、2・26事件の前日だ。こごめの湯からバス停に降りる所に、2・26事件の説明板があった。この地でも政治家が保養で滞在していて、反乱将校が暴れたらしい。