昨夜、ドラマ『風のガーデン』終了。
ついに白鳥貞美(中井貴一)が亡くなった。ドラマの中の時系列で2008年10月1日、享年46。
病院ではなく、故郷の、自分が育った家で、家族に見守られての最期だった。
長い間、バラバラだった家族。それが、貞美の最期を一緒に闘うことで、家族が初めて結ばれたのだ。
自分の死期を知ってからの貞美が、精神的にも辛かったとは思うが、急に「いいひと」になったようで、やけにきっちり悟ってしまったようで、それが少し気になっていた。
でも、倉本さんは、「こんなふうに最期の時間を過ごせたらいいんじゃないか」と我々に見せてくれているんだなあ、とも思い、「さて、自分ならどうするか」を毎回考えずにはいられなかった。
「人は最期に何を求め、
何処に帰って行きたくなるのだろう」
ドラマ開始直前に緒形拳さんが亡くなって、緒形さん演じる貞美の父・貞三が出てくるたび、「ああ、現実の緒形さんはもういないんだ」と複雑な感慨があった。
たとえば、昨夜の最終回の中で、貞美が貞三に聞く。
「お父さん。死後の世界ってあると思いますか」
貞三は「判らんな」と答える。そして、こう続けるのだ。
「でも、どうも最近、あるように思えて来た」
これは、もしかしたら倉本さん自身の“願い”だったのではないか。
そして、この台詞、緒形さんはどんな思いでしゃべっていたのだろう。
最終回のタイトルは「ナツユキカズラ」。その花言葉は、”今年の冬に、降るはずの雪”だ。
ついに白鳥貞美(中井貴一)が亡くなった。ドラマの中の時系列で2008年10月1日、享年46。
病院ではなく、故郷の、自分が育った家で、家族に見守られての最期だった。
長い間、バラバラだった家族。それが、貞美の最期を一緒に闘うことで、家族が初めて結ばれたのだ。
自分の死期を知ってからの貞美が、精神的にも辛かったとは思うが、急に「いいひと」になったようで、やけにきっちり悟ってしまったようで、それが少し気になっていた。
でも、倉本さんは、「こんなふうに最期の時間を過ごせたらいいんじゃないか」と我々に見せてくれているんだなあ、とも思い、「さて、自分ならどうするか」を毎回考えずにはいられなかった。
「人は最期に何を求め、
何処に帰って行きたくなるのだろう」
ドラマ開始直前に緒形拳さんが亡くなって、緒形さん演じる貞美の父・貞三が出てくるたび、「ああ、現実の緒形さんはもういないんだ」と複雑な感慨があった。
たとえば、昨夜の最終回の中で、貞美が貞三に聞く。
「お父さん。死後の世界ってあると思いますか」
貞三は「判らんな」と答える。そして、こう続けるのだ。
「でも、どうも最近、あるように思えて来た」
これは、もしかしたら倉本さん自身の“願い”だったのではないか。
そして、この台詞、緒形さんはどんな思いでしゃべっていたのだろう。
最終回のタイトルは「ナツユキカズラ」。その花言葉は、”今年の冬に、降るはずの雪”だ。
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