昨日発行の『日刊ゲンダイ』(9日付)で、TBSのドラマ『官僚たちの夏』についての記事があり、私のコメントも載っている。
記事のタイトルは「“ドラマのTBS”復活を予感させる作品と評判」とあり、全体に好意的なものだ。
私も、見ごたえのある1本だと思った。
城山三郎さんの原作は、実在した“ミスター通産省”を主人公に、高度成長期の通産省における政策や人事をめぐる闘いを描いた小説だ。
5日の第1回では、「日本人にも買える国産車の開発」が軸になっていて、ちょっとびっくり。
クルマの話は、原作には出てこないからだ。
なぜ、今、原作にはない「日本人によるクルマの開発」というエピソードを入れてきたのか。
その真意は分からないが、最近の「ハイブリッドカーの購入促進」という“国策”と関連でもあれば、すごいことだ。
しかも、12日放送の第2回は「テレビの普及」がテーマ。
ついつい「地デジ」のことや、デジタルテレビの販売のことなどを思い浮かべてしまう。
まあ、それは考え過ぎだろうが、ドラマ全体としては、大人、特に大人の男が見て楽しめる内容になっている。
私のコメントは次の通りです。
「佐藤(浩市)をはじめとする役者の演技がよかったし、戦後の日本のベースができた時代を、一面的ながらも描けていたと思う」
「TBSがやっと大人が楽しめるドラマを作ってくれたことは評価したい。若者に媚びるドラマはもうやめたほうがいい」
「TBSのスタートはここからです」
“ドラマのTBS”というのも懐かしい言葉だ。復活するといいねえ。
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