碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『週刊新潮』で、「日テレ・夏目アナ」関連のコメント

2009年07月30日 | メディアでのコメント・論評

本日発売の『週刊新潮』(8月6日号)でコメントしている。

記事のタイトルは、<「日テレ」辞書に「夏目三久」アナ「避妊具写真」の文字はない>。

いやあ、すごいタイトルだなあ(笑)。

問題にされたのは、日本テレビ『おもいッきりDON!』の「ヤフー!検索ランキング」のコーナー。

取り上げた「急上昇した芸能ワード・ベスト5」の中に、当然入っていたはずの「夏目アナ」の名前がなかった、という話だ。

まあ、確かに、主婦向け番組の司会者にとって、あの流出写真は痛い。

本人はもちろん、局としても、番組としても、出来れば“なかったこと”にしたいところだろう。

とはいえ、実際に“なかったこと”のように伝えるのは、それはそれで問題だ。

私のコメントは以下の通り・・・


検索ランキングというのは、いわば“データが全て”の企画。この場合、データを正直に伝える、というのが大前提です。

もし、集計期間を変更するなら、その趣旨を視聴者にきちんと示さねばなりません。

少し大げさに言うと、広義の『やらせ』には、狭義のやらせ以外に、『歪曲』『誇張』『削除』が含まれる。

自分たちに都合の悪い事実を意図的に消した今回は、まさに、削除にあたります。

こんなことを繰り返していては、放送の客観性に対する視聴者の不信感を助長するだけです。



記事には、一方で、フジテレビ『めざましテレビ』のランキングでは、1位に、セクハラ事件で処分された自社「長坂哲夫アナ」の名前が堂々と提示されていた、とある。

いずれにしても、夏目アナの“おもいッきり痛恨事”でありました。