碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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「方言指導」担当の舞台『君愛せし山河』を鑑賞

2009年07月11日 | 舞台・音楽・アート

新宿駅西口近くの「スペース107」で、阿木翁助・上條逸雄 7thメモリアル公演『ラジオドラマ 青いカナリア』&『君愛せし山河』を鑑賞。

特に「方言指導」を担当させていただいた『君愛せし山河』は、自分の演出作でもプロデュース作でもないのに、観る前から結構緊張した。これも初体験だ。

ロビーで、演出の嶋田親一先生にお目にかかったが、ご挨拶していても、まだどきどきしていた。

しかし、一旦幕が開いてみれば、もうそこはプロの役者さんたちの独壇場。

むしろ稽古の時よりも流暢な信州弁を聞くことができた。

私も少しはお役に立てたようだ。

霞優子さん演じるヒロインの久子をはじめ、出演者全員が、それぞれの人物と化している。

一途に人を思う女ごころ。少年時代の仲間たちの友情。彼らの胸の中で生き続ける恩師の言葉・・・。

ああ、やはり舞台はいいねえ。

生身の人間が、ナマで演じているのを、リアルタイムで観させてもらうことのゼイタクさ。

『ラジオドラマ 青いカナリア』もよかった。

巨匠・阿木翁助のシナリオもさることながら、本来は音だけで表現される世界を、目の前で作り出している役者さんたちもすごい。

昭和20年代の作だが、人情というか、人の気持ちというのは、そう変わるものではないのだ。

8日に始まったこの「阿木翁助・上條逸雄 7thメモリアル公演」は、12日(日)までだ。

7/11(土) 14:00 / 18:30
7/12(日) 14:00
※開場は開演の30分前。

チケット料金:
全席日にち指定自由席(一公演200席限定)
前売・予約 4,000円 / 当日 5,000円
お問合せ・チケット予約:
TEL:090-3468-6868(後藤まで)