講演があり、松本へ行ってきた。
駅前は整備が行われたようで、やけにきちんとしている。
でも、昔の松本駅を知っている者としては、ますます日本中にある「同じような駅と駅前」になっていくようで、勝手な感慨だとわかっていても、少し残念。
駅から講演会場のある街の中心部へと歩く。
高校時代、帰り道の途中で、ほぼ毎日立ち寄った本屋さんの「遠兵(えんひょう)」も、「鶴林堂(かくりんどう)書店」も今はない。
これは寂しい。
現在も当時と同じように迎えてくれるのは、女鳥羽川沿いにある民芸茶房「まるも」だ。
松本に来た時には必ず寄る。
松本民芸家具の椅子やテーブル、昔ながらのほどよい暗さにほっとする。
450円のブレンドコーヒーを飲みながら、講演内容の最終チェック。
「今度は、もっとゆっくりとした時間を、ここで過ごしたいなあ」と思いつつ、2月の信州らしい冷気につつまれた外に出ました。