碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

再放送されたNHK「ネットワークでつくる放射能汚染地図」

2012年02月13日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨年5月に放送された、ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」。

文化庁芸術祭のテレビドキュメンタリー部門で、大賞を受賞したことを記念して、昨日(12日)午後、再放送された。

東日本大震災に伴う福島原発事故は、未曽有の放射能災害を引き起こしました。NHKは、放射線観測の第一線で活躍する科学者らと連係し、震災3日後から放射能の測定を始め、被ばくによる人体への影響と土壌汚染への対策のための詳細な汚染地図を作成しました。これは、放射能汚染地図の調査の過程で、原発災害から避難する人々や故郷に残る人々の混乱と苦悩を見つめた2か月の記録です。


・・・・この番組での放射能測定は、原発事故から数日後の3月15日に始まっている。

まだ私たちが、正確なことをほとんど知らされていない頃だ。

原発のすぐ近くの、誰もいなくなった集落を回りながら、高い数値の
環境下で黙々と測定を続けていく科学者たち。

放射能物質が、どのエリアに、どんなふうにまき散らされたのかが、
実によくわかる。

何より、この汚染状況を、政府が地域の住民に伝えなかったことに、
あらためて憤りを感じた。

そして、もうすぐ1年が経とうとしている現在、私たちは何を、どれだけ知らされているのか。

暗澹たるものがある。

この番組、機会あるごとに、何度でも再放送すればいい。





今週の「読んで(書評を)書いた本」 2012.02.13

2012年02月13日 | 書評した本たち

小学館文庫から、山口治子さんの『瞳さんと』が出た。

著者は敬愛する作家・山口瞳さんの奥様だ。

この回想記は、2007年の単行本で読んでいるが、昨年3月に治子さんが亡くなったこともあり、あらためて読み直してみたくなり、購入した。

家の中での、山口さんの“素”の様子が、やはり興味深い。

それから、こちらも大好きな作家・梶山季之さんと山口さんの二人が並んでいる姿を、横から撮った写真が載っており、何度も何度も見返してしまった。


今週の「読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。
 

佐藤 優 
『野蛮人の読書』 講談社

津田大介 
『情報の呼吸法』 朝日出版社

土田健次郎 
『儒教入門』 東京大学出版会



* 上記の本の書評は、
  『週刊新潮』(2月16日梅見月特大号)
  に掲載されています。